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william de vaughn - Be thankful for what you got 〜今ある物に感謝しなきゃ(無い物数えるよりもね)〜

◆足るを知る者は富む

足るを知る者は富むとは、満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで、幸福であるということ。

言わずと知れた名曲なので、知っている方も勿論沢山いると思いますが。
あえて改めて。
知らんがな!って方がこの曲を知るきっかけになれば嬉しいです。

この曲のタイトル『Be thankful for what you got』は訳すと『今手にしている物に感謝しよう』くらいの感じになるかと思います。
まさに足るを知る者は富むなんですね。
『君はビッグでイケてるキャデラックは運転できないかも知れない。ってか車すら持って無いかもしれないね。でもブラザー&シスター。今ある物に感謝しようぜ』ざっくりそんな歌詞なんですが。

すごく真理だなと。

人間はすぐ無い物を数えてしまう。
ついでに隣の芝生が青く見えたりしてしまう。
よし。うちの芝生も青くしたろ。
ん?お隣さん壁もおしゃれだなぁ・・
次は壁いくか・・

もう、人間の欲はネバーエンディングストーリー!
(ファルコーン! バスチアン!)
行き着く先はロクでも無い事は誰もがわかる事。

時代背景も混みで考えると、この曲の重みを改めて感じます。
70年代のアメリカという時代背景から、ギャングが荒れ狂っていた時代に若き同胞に向けて作られたであろう曲。

HIP-HOPなんかもこの時代に生まれるわけですよね・・
諸説ありますが、アフリカ・バンバータなどのズールーネイションや、ラップ、ブレイクダンス等々、元々はギャングの抗争を止める為、血を流さずに平和に解決する為に生まれた(あるいは活用されていた)という背景もあります。

当時彼らにこの曲はどう響いたのでしょうか。
今彼らにはどう響くのでしょうか。
今僕たちにはどう響くのでしょうか。
いまだ終息が見えないBlack Lives Matter・・

2020年の日本で生きる僕には想像もつかないヘビーな状況でしょう。
でも対岸の火事にしちゃいけない。
1つでもMatterを無視したら、
他のMatterも無視される事になるから。
It doesn't matterではいけない。

◆愛され受け継がれ続ける名曲(どんだけカバーされてるんだよ)
この曲、実はかなりカバーされてまして。
なので見つけるたびにホッコリできます。

なので代表的なカバー、意外なカバーをご紹介。


◆Massive Attack
いわずと知れたトリップホップの立役者。
初期のアルバムで原型に忠実な形で収録されております。
イギリスはブリストルで結成された彼らですが、
Massive Attackの前身となるDJ集団ワイルドバンチの時代からディスコやソウルをバンバン回しており、ただヒップホップをブリストル的に解釈しました・・・・
という単純な話ではなく、土壌としてソウルサウンドが根付いていたんですね。かなり原曲に近いけどちゃんとブリストルサウンドなんで、ぜひ!


◆SADE
来ましたシャーデー。(美人だよなぁ・・)
こちらはオリジナルアルバムには多分未収録です。
ただしLiveアルバムには収録されている模様(しかもLive in JAPAN)
デビュー前にはステージ上でよくカバーされていたらしく、たぶんYoutube上で検索すると色んなバージョンが聴けます。
※自分自身昔から何パターンかの演奏聴いたので。
聞き比べなど楽しいかもしれませんね。

◆Yo La Tengo
言わずと知れたアメリカのオルタナティヴ・ロック・バンドの重鎮。
まさかのカバー。
とにかくゆるいんです。アンニュイなんです。
でもそれが良いんです。
ようするに、アリ寄りのアリなんですw
ってか先日、来日しましたね。(僕は行けなかったけど)
坂本慎太郎(exゆらゆら帝国)との2マンLIVE。
最初から最後まで音がほぼ途切れずノイズの洪水だったそうです。
そんな彼等の意外性のあるカバー。
楽しめると思います。

◆One Blood
すいません。実は詳細不明なんです。
ただし昔からずっとこのVerが好きで、いまだによく聴いてます。
※どうやらUKのレーベルらしい・・?
このジャケよく12インチでみかけるやつですよね?
ディスコサウンドの香り+UKレゲエの香り(On-U sound的)+後半のダブパート。すごくDJライクなサウンドなんで、また違う味わいがあるかと。

◆BUNNY CLARKE
またまたREGGAE。しかし今回は本国ジャマイカ産のルーツレゲエ。
こちらはBLACK ARK STUDIO(生ける伝説リー・スクラッチ・ペリーの伝説的スタジオ ※自ら火を放ち終わらせた事も衝撃的)で収録されている音源。リー・スクラッチ・ペリーの職人的なDubサウンドが楽しめるバージョン。
※余談ですがReggaeのダブプレート文化やサウンドシステム文化、ダブという現代におけるRemixの源流のような手法の発明。その後アメリカへのHip-Hopへの影響、UKにおけるUKレゲエはもちろんパンク、ニューウエーブへの影響など。ほんとRegaeは楽しい!奥が深い!

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