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[健康法]ゼロから作り直す腸内フローラの科学!~クラフトオリゴのすゝめ~

こんにちはU-Life Science LABのUです。
この記事を書いている時期はコロナウィルスによる緊急事態宣言が発令されていて自宅勤務の方々も非常に多いかと思います。
そんな状態だから、こそ自らの体調を整えパフォーマンスを上げるチャンスです!
前回、紹介した焼き芋の記事も腸内フローラに有効な記事ですので、興味がある方は是非見て下さい。
今回は自らの体調をゼロから作り直す腸内フローラ第二弾です!

焼き芋のメリットは2種類の食物繊維とヤラピンによる腸内の老廃物を排出する作用でしたね。
今回も腸内の有益な細菌の栄養分となり環境を整える為に役に立つ栄養学の話をしましょう。

1.腸内環境を整えるプレバイオティクス

腸内の環境が改善されると脳内のホルモンに好影響を及ぼし健康面の他にストレスにも強くなると焼き芋の記事で触れました。
馬鹿にできないメリットなので、しっかり知識を身に付けて実践してください。
腸内フローラの方法は大きく分けて2つあります。

・プレバイオティクス
消化器官上部(口腔~十二指腸)で吸収されずに、大腸に存在している有益な細菌の栄養となり繁栄、活動強化を促し環境を整えます。
これは、オリゴ糖などの細菌のエサとなる食品を取って、元々いる細菌を元気にすることです!

・プロバイオティクス
腸内に有益な細菌を摂取する事によって、腸内の環境を整え免疫などの機能を高める事を期待します。
簡単に言うとヨーグルトに入ってる菌を食事から直接体内に入れる事ですね!

では、プロバイオティクスの効果と腸内細菌を強化するプレバイオティクスのおススメ食品まで紹介していきましょう!

2.体調を整えメンタルを改善するプロバイオティクス

プロバイオティクスの整腸力とそれに伴うメンタルの改善についてマックマスター大学の研究論文を用いて紹介しましょう。

過敏性腸症候群(IBS)に悩む44名を対象に2つのグループに分けました。

・腸内細菌ビフィドバクテリウムロンガムNCC3001を飲んでもらったグループ(以降、BLグループ)
・特に何も効果のない薬を飲んでもらったグループ(以降、プラシーボグループ)

実験初日と実験6週目に精神状態のアンケートと尿、便、血液の検査さらにfMRIによる脳活動を記録しました。

この実験でなぜIBSに悩まされている人を選んだかと言うと、IBSに掛かると高確率でうつ病などの精神的な病気に掛かる傾向があり、腸内環境が悪化する事により精神の安定が害されて、精神的な疾患に陥っているのではないかと示唆されているからです。
仮に腸内環境が精神の安定化に関与しているのであれば、プロバイオティクスを行う事によって腸内環境が改善され、それに伴い精神的な向上が見られるはずです。
それを調べる為にマックマスター大学は実験によって仮説を検証しました。

結果は6週目経過時点で、
・BLグループは22名中14名が鬱病診断スケールが2ポイント減少し鬱状態の改善が見られました。(プラシーボグループは22名中7名が僅かな減少を示した。)
プラシーボグループの約2倍のスコア改善を示した。


・BLグループはネガティブな感情を処理する脳機能(偏桃体など)が負の感情に対して過剰に反応する事を抑えるなどの良好な活動を示した。

・BLグループは、生活に対する質(QOL)を示すスコアーが上昇して、炎症物質の減少が確認された。

以上の様な変化が確認され、プロバイオティクスが精神の安定及び生活の質向上、うつ状態の改善が実験結果として現れました。
ただし、生活に対する不安レベルは変化なしだったので、プロバイオティクスが全ての問題に対して絶大な効果があるとは言えません。
それでも、プラシーボグループと比較しても精神の向上に効果的であると考察できます。
特に興味深いのは、プロバイオティクスを行う事によって脳機能に良い影響を与えると言う結果です。
腸内環境を整えると性格が良くなり、ストレスに強くなると言う研究は他にも沢山あります。
今回の研究結果も、その良い影響を裏付ける一つと言えるでしょう。

参考文献:Probiotic Bifidobacterium longum NCC3001 Reduces Depression Scores and Alters Brain Activity: A Pilot Study in Patients With Irritable Bowel Syndrome.

3.フラクトオリゴ糖で腸内をフルパワーに!

プロバイオティクスの効果は今回紹介した論文以外でも医学の中でも注目度が高く、メディアでも度々取り上げられています。
ただ、プロバイオティクスの効果を高めるためには同時にプレバイオティクスも行うことが推奨されています。
なぜなら、いくら有益に菌を取り入れても腸内で空腹状態に陥れば死滅して効果を見込めないからです。
毎日定期的に菌を摂取すれば生きた状態を維持できますが、しかし腸内の環境は1種類の菌では改善されません。
常在している菌を強化する事が非常に大事だと言えます。
腸内にいる細菌にエサを与え、強化すると言う考えがプレバイオティクスの考え方です。
このエサが豊富な状態で初めてプロバイオティクスなどの行為がフルパワーを発揮できるのです。

今回は、プレバイオティクス系の論文で多く用いれれている「フラクトオリゴ糖」を紹介しましょう。

バーゼル大学の研究論文です。
ボランティアで募った16名の健康的な男女(男性8名、女性8名)を2つのグループに分けました。

・ヤーコンと呼ばれるフラクトオリゴ糖を豊富に含む根菜を位1日20g取ってもらったグループ
・プラシーボ薬(効果のない薬)を飲んでもらったグループ

この2つの対照群を2週間観察し、体内に変化が現れるのかを記録しました。

結果
・60%以上が便意の改善を示した。
・コレステロール値の改善が見られた。
・体重減少の傾向が見られた。


以上の様にフラクトオリゴ糖の効果が示されています。
実験規模が少々小さいですが、長期間で続けることによって更に効果が期待できそうな傾向を示しています。
前述したプロバイオティクスの効果も並行して行えば、相乗効果を期待できそうですね。

腸内の細菌が元気になる事によって、排便機能も高まりダイエット効果もありそうです。
また、腸内の機能が高まれば栄養の吸収も高くなり健康効果は非常に高いです。
腸内フローラの効果は健康面以外にも非常に幅広いメリットがあるので、是非この機会に取り組んで頂ければと思います。

参考文献:Effect of Yacon (Smallanthus Sonchifolius) on Colonic Transit Time in Healthy Volunteers

4.コスパ抜群!フラクトオリゴ糖のおすすめ

最後に、フラクトオリゴ糖のおススメ商品を紹介します。
プレバイオティクスは本当に簡単に気軽に取り入れられます。

自分の腸内細菌にエサを与える感覚で毎日続ければ確実に日々の生活の質が向上すると思います。
何よりも、宗教の様な神頼みではなく紛れもなく自らの力で変化を起こすので確実です。
毎日、20gを目安に摂取しましょう!

毎日続けるのに大事なのがコストパフォーマンスだと思います。
そこで、私のおススメを紹介します!
フラクトオリゴ糖自体は多く商品が出ていますが、「日本オリゴ フラクトオリゴ糖」をお勧めいたします。
毎日取ることが前提なので大容量2480g入ってます。
一日20gの計算だと約4か月分あり、液体なのでそのまま飲んでも良いですが、コーヒーなどに混ぜても扱いやすく手軽です。
そして圧倒的に価格が安く大体2500円程度で買えます。
トクホのマークも付いていて安心感もありますね。

プロバイオティクスを行う前の事前準備として最適なので、お勧めしますね!

U総括

どんな状況においても自分を変えるのは自らの力でのみです。
腸内フローラはまさに典型的な能力向上行為ですね!
活動自粛が求められている今の状況なら尚更自分を作り直すための期間を設けるべきですね。
いつ始めてもデメリットは無いですが、続けるが大事です。
また、腸内細菌は数兆個とも言われるほど多種多様な細菌がバランスを取りながら働いています。
いきなり、ドカッと取るのではなく毎日バランスよく細菌に良い行為を継続する事が大切です。

その為には、原理を知ることが不可欠なので、この自粛期間を自らを磨く機関として有効に使って貰えればと思います。
自粛期間外でも日頃から腸内環境を意識している人は健康を保つことに繋がります。
健康的な人は同じ仕事量でも優位に評価されやすいと言うデータもあるのでやって損のない事ですので実践あるのみです!

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