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書評

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#薬丸岳

【読書】虚夢

統合失調症という病気は、昔は精神分裂症と呼ばれていた。
この小説には、この病気の人がいっぱい出て来るのだが、別にいつもおかしい訳ではないので、

ストーリーは、その統合失調症の男に自分の可愛い娘を殺され、自分も大怪我をさせられた母親と、駆けつけた時にはすでに娘は死んで奥さんは救急車で病院に…という旦那が中心で進んでいく。
結局その犯人は、刑法第39条1項「心神喪失者の行為は、罰しない。」という事で

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【読書】その鏡は嘘をつく 薬丸岳

【読書】その鏡は嘘をつく 薬丸岳

ある男性医者が首を吊って自殺。その医者はちょっと前に痴漢で警察に捕まったが、証拠不十分で起訴されずに釈放されたばかりだった。痴漢をした事てを悔やんでの自殺なのか、冤罪に対する憤りの自殺なのかは判明しないまま、片付けられようとしていたが、主人公の検察官が「これは自殺ではない気がする」と言い出して、再度調査をする。

そもそもその医者は奥さんに内緒の部屋を借りていて,そこで自殺していた。その部屋は何の

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【読書】刑事弁護人 薬丸岳

【読書】刑事弁護人 薬丸岳

薬丸さんの小説は,いつも大変重い。この人は軽いふわふわした純愛物とか,腹かかえて大笑いしお腹痛くなるとか,怖くて夜にトイレに行けなくなるなどの小説は書けないのだろうか…。とにかくいつも冤罪が多い(笑)
(冤罪で言えば,アランパーカーの「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」という映画が秀逸である。こんな本読まずにこのDVD見た方が良い(笑))

ホストが自分の部屋で頭から血を流して死んでいるのが見つかる

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