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愛だとか恋だとか

こんばんは。「第二回延長気味P」を経験しているサキでございます。
そんな生物的に生殖能力が落ちている「らしい」私ですが、「狙った男へのフェロモン放出量は半端ない」とまだまだ言われる私ですので、今日は愛だとか恋だとかについて、語ってみようかと思います。

その前にまず、それぞれの魂が与えられたプログラム(人生)をこなす(生きる)上で死ぬほど大事なことを確認しましょう。

「変えられるのは自分だけ」


「そんなの知ってるわ」って思ったあなた。ええ、そうです、ひなちゃんのトレ動画でもこの言葉で励ましてくれますし、手垢がついたような表現です。でもね、結構実践するのって難しいことなんですよ。旦那さんに「なんで、靴下出しっぱなしにするんだろう」って思うものだし、彼氏に「なんで、毎日連絡くれないの?」って思ったりするものだし、我が子に対してもそう。無意識のうちに、人に何かを期待してしまう。その期待と実際の差が開きすぎて、怒りや悲しみへのエネルギーを生み出す。人を「変えられる」って思ってるからです。でも人を変えるなんて、烏滸がましい。どんな魂だってそれぞれの軌道をくるくる回ってるのに、変えられるわけがない。無理ゲー。気合いや愛情や努力でももちろんなんともならないし、運も才能も関係ない。できないんです。できないことにエネルギーを注ぐのはやめましょう。もちろん、こちらが何らかの努力をして、誰かが変わったということもあるでしょうが、それもせいぜいきっかけでしかなく、本人が強い意識をもって変わっただけです。

そしてこの言葉は同時に

「自分自身も誰かによって変わるものではない」


でもあります。例えば彼が野球好きだとして、あなたはさほど興味がなかったとします。でもたまたま一緒にみて、「ほぅ。なかなか面白いな」と思って、そこからすっかりファンになったとしましょう。彼はきっかけではありますが、彼があなたを変えたわけではありません。彼が好きだから野球を好きになる、といった相関関係もありません。逆も然りで、彼を嫌いになったから野球も嫌いになる、というのは、まあ、物事と感情をごっちゃ混ぜに考えると、そういうこともあるでしょうが、本質的には違います。そこはしっかり分離しておいたほうが、生きやすいかと。
例えば、最近親密な私のLくん。仕事柄とてもファッションセンスがいいようで、私の知らない世界を教えてくれます。知的好奇心が異様に強い私ですから、知らない世界に激しく惹かれ、そうすると今まで入ってこなかったメンズファッションとかの情報も引き寄せるようになります。そんな感じで面白がっていると、Lくんは「サキは俺に興味津々だな」と嬉しげに言います。「ん?Lくんに興味がある、というのとはまたちょっと違う気がするけどw」「えっ、そこは興味もっとけよw」という話をしました。まだまだなLくんです。

Lくんはそれでも、この短期間で私との距離感をちゃんと測れるようになりました(よしよし)。不必要な「今から帰るよ」的なLINEもしてこなくなりました。ですが、先般、そんな彼と甘くエロい会話を繰り広げていた時のこと。その中で、「サキは俺のもの」的な発言をされました。もちろん、物質的な意味ではないですよ、甘い会話の戯れです。「うん♡」とか「Lくんも私のもの♡」というのを期待してのことでしょう。にもかかわらず、私は

「ん?私は私のものだよw」

と返したところ、「そうだな。えっ。サキのものだから、サキの判断で他の男を誘惑するっていうこと?」みたいにおかしな想像力を働かせていたので、まだまだ指導が必要だと思った次第です。

本題に戻りましょう。
思考の出発点は、人も変えられないし、自分も誰かに変えられない、です。そこから、「自分以外の他者、外界」と「自分」を切り離し、ひたすら神経を自分自身に集中させる。「私は何が好きで、どういう状態を心地よく思ってるか」というのを自分に問いかけ続ける。その状態をできるだけ正確に把握して、外界との平衡感覚を持つ。そうすると、気分のアップダウンが激しくならないと思います。

ここで、しっかりと書いておきたいのですが、私は決して、誰かの恋愛を否定したり、馬鹿にしているわけではありません。noteで仲良くしてもらってる皆さんで、例えば「彼がほしい言葉をかけてくれない」とちょっと怒ってみたり、「彼がなかなか時間をつくってくれない」と悲しんだり、ジェットコースターのように激しい感情に振り回されたり。そんな姿を私はむしろかわいいと思うし、それこそが恋愛の醍醐味だなあと思ったりしてます。私こそが正義だなんて微塵も思ってません(微塵ぐらいは思ってるかもw)。仮に「こんな気持ちを味わいたくて味わってるわけではない。辛い」と書いていても、実は、心の奥底でそんな恋愛による揺れを求めている、ということもあるように思うからです。
ただ、そういう小さな振れとかではなく、苦しくて眠れない、食欲もない、イライラする、涙が止まらない、というほどの明らかに負の要素が増えた場合、あるいは「決して侵害できるはずがない自分を変えようとしてくる輩」に振り回された場合、「ちょっと立ち止まって考えたらどうだろう?」と思うのです。

さきほど、「私は何が好きで、どういう状態を心地よく思ってるか」と書きました。ただこれは、あくまで自分で心地よい状態にどう持っていくか、という話であって、決して「かわいいって言われて、毎日甘い言葉をかけてくれて、イチャイチャする時間を相手にしてもらえると、心地よい」ということではありません。それだとむしろ、相手を変えようとしてることになります。なかなか、自分一人で自分を心地よい状況に常に持っていくのは難しいですけどね。矛盾しているようですが、人は一人では生きていけないというのも真実です。私だって一人ではいきていけません。ただ、ある程度の土台、精神的な体幹はちゃんと鍛えておかないと、いくら外側の筋肉を鍛えたところで、体幹がぐらつけば、何の意味もなく、ただ怪我をするだけというのと似ています。体幹さえしっかりしていれば、例えば彼からの素敵な言葉をご褒美のように受け取れるし、彼からの悲しい言葉も最小限のダメージで流せるかと。何度もいいますが、自分は自分以外の誰かに変えられることはないのですから。

たまに、体幹が全くない「グラっグラな思考」の人が登場することもあるでしょう。いわゆるメンヘラ気質の人です。女性でも男性でもいます。「自分しか自分を変えられない」という基本原理は全く通じません。むしろ、「グラグラの私を支えてくれるのは、あなたしかいない!!!」という軟体動物並みの体幹で、あなたに迫ってきます。どうするか? 懇々とこの宇宙の原理を説明しますか? それとも、ブンブンと一緒に振れますか? あるいは、ひたすら、グラグラしたらすぐさま支える24時間体制で付き合いますか? どれも不正解です。何度もいいますが、人は変えられません。だから、その人を変えることもできません。ただただ、あなたが疲労し、消耗するだけです。幼い我が子がそうであった場合、それは支えるでしょう。しょうがないです。だけど、あなたと出会う前に長い時間を経て形成されたその「ぐらぐら体幹」を、その何分の一かの時間で、しっかりと立て直すというのは、相当なエネルギーを使います。それが可能な条件は、ドラゴン桜の生徒のように本人が強い意志をもって変わる、です。変わる意志がない人ならば、それは愛でも恋でもなく、ただの犠牲です。そういった人が登場してしまった場合、取るべき手段はたった一つ。「逃げる」しかありません。「逃げる」というのは決して悪いことでもなく、どうにも理屈で解決できない例えばいじめといったものも、場合によっては「逃げる」が正解ですし、「対峙」が正解であることの方が少ないように思います。容赦無く、無慈悲に逃げましょう。あなたの貴重な時間です。魂があなたの人生で体験しようと計画していることはその他に山ほどあります。そんなところに時間をかけていては、美しさが半減してしまう。宇宙的に大きな損失だと思いません?

もう一度書きますが、恋愛等で悲しくなったり、怒ったりするさまは側からみると、とても愛らしいものです。基本的に自分自身も物事も客観視しようとしてしまうので、共感を頻繁にするわけではありませんが、かわいらしいなーと少し羨ましく思って見ています。ただ、どうしても辛いなって時は、よかったら参考までにと思って書いてみました。
ちなみに、私がこういった思考になる最大のきっかけをくれた、愛おしいk。転職してすっかり疎遠になり、私が何かLINEで聞いても、せいぜい一往復のやりとりです。そんなkですが、今朝起きると唐突に「昼から夕方とかでよければ落ち着いたら会う?」ってきました。キッチンでトーストが焼ける間に何気なくスマホを触ったらこの文字が飛び込み、ちょっとぐらっと倒れそうで、嬉し涙で視界が滲みました。客観的にそんな自分をみて、かわいいと思いました。VIVANTのF並みな多重人格やもしれません。私はそのLINEに対し、「うん、会いたい」と素直にすぐ返信しました。ここで「すぐ返事したりしたら、相手が調子に乗るから、しばらく返事しない」といった、しょうもない心理戦にはもう興味がありません。脳科学もどうでもいい。更年期とやらが近づく年齢で、そんなことをしてる暇は一切ありません。美味しいご飯を食べて、美味しいセックスを1日でもすることが大事です。こういう男女の駆け引きは、時に楽しいものでしょうが、結局これも、自分しか自分を変えられないという宇宙の理屈に反するものですから。
それに対するkも相変わらずマイペースで、卑猥なお願いを当たり前のように言ってきました。相変わらずだな、と変わらない姿に懐かしく思い、「なにいってんだか」と返しました。絵文字もエモい雰囲気もない、私たち「らしい」このやりとりが、とても嬉しかったです。

ではまた。



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