劇場版きのう何食べた?DVDを鑑賞してみた(ネタバレ有り)
やっとDVDを購入する事が出来ました!
折角の機会…NG集や未公開シーンが含まれた特典版がついた2枚組の方を選びました。
✢以下ネタバレありの感想です…
二人が京都へ旅する所から物語は始まります。
美しい風景の中にいる二人が新鮮…
来てよかったと感慨にふけるシロさん。
実はこの旅を計画したのには『わけ』がありました。ケンジに話すのを躊躇ってしまう程の出来事があり…
思いついた京都への旅行だったのです。
でも、こんなに素敵な旅になったから。理由はどうであれ、来てよかった…そんな思いをシロさんの言葉と表情から感じました。
一方ケンジは、シロさんが突然旅行しよう等と言い出すなんて…何かあるんじゃないかと勘ぐリます。
シロさんの事になると心配性になるケンジもケンジらしくていいです。
旅館で、ついついケンジは旅を企画した本当の理由について問い、シロさんは真相を明かして謝るのです。
実は、シロさんのお母さんがお正月にケンジと過ごした後、体調が悪くなってしまった…
だから今年のお正月は、ケンジを実家に連れてこないでほしい、と親に言われてしまったんですよね。
ケンジに対して申し訳無くて。罪滅ぼしをする為の旅行でした。
ドラマでシロさんのお母さんは、葛藤しながらも、自分なりに息子と恋人に精一杯、歩み寄ってくれました。
お互いに緊張したけれど、楽しくお正月を過ごし、ケンジは死んでもいいとさえ口にして幸せの涙を流したのです。
私はそのエピソードが大好きで、ずっと心に留めていたので…アレ??と言う思いがずっと消えずに複雑で…
少し、考えてみたんですが。
お母さんは、決して意地悪をしているわけじゃなく…ケンジの優しい人柄を感じて二人の関係を頭では理解しようとしているのですよね…
でも、体がついて来ない。どうしても…
シロさんは『お正月は大切な人と過ごしたい』(ケンジを一人にはしたくない)と言う強い想いを抱いていました。
そしてそうすることを親に打ち明けます…その代わり、度々実家に帰る事にします。
実際にシロさんは、ケンジとのお花見に持っていくお弁当のおかず(パッケージ裏に写っている肉団子です)をお母さんに教わる為に実家に帰り…
ドラマ同様に、二人でキッチンに並んで仲睦まじく料理をするのです。
そして…暖かい言葉をかけてくれたのでした。
『あなたはあなたの家族を一番大事ににしてね』
精一杯の祝福の言葉だと受け取りました。
私はこの言葉を聞いて胸のもやもやが消えました。
これはこれでいいなぁ…
そう思う事が出来ました。
大切な人とどうしても理解し合えない時に一体どうすればいいのか…
自分の意志も正直に伝えた上で、どれだけお互いを尊重し、譲り合う事が出来るか。
それにかかっていると思うのです。
何とか折り合いをつくけて互いに納得出来る形にもっていく…
その過程が大事なんですよね。
そうやって生きて来た人間の姿は、本当に尊いと思います。
お母さんが、もし自分の本音を隠して一人で辛い気持ちを抱えたままだったとしたら。
その抑圧した感情は不健全なものとして残ってしまう…だから、正直に言った事は正しかったと思います。
そして苦悩した末に、息子とまた仲良く日常を過ごしていく…
ドラマ同様に、梶芽衣子さんが素晴らしかったです。
そして…
特別版では『何食べ』の貴重な裏側を覗く事が出来て凄く良かったです。
また、俳優さんや監督さんからも連ドラのシーズン2をやりたいと言う言葉がありました。
特に西島さんが積極的に口にしておられた事が印象的で…
ドラマが終わった時、内野さんからも『俺達、もっとやれるよな』と言われた事を明かしてくれました。
もっと繊細にもっと深く…表現したいんだと。
そのエピソードに胸が熱くなりました。
この劇場版を経て…
またお茶の間にシロさんとケンジが帰って来る事を私も願っています。
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