見出し画像

メキシカンのおいしさとラテンカルチャーのあたらしさを~株式会社トランジットメキシカンフードオペレーション 代表 亀山里樹氏


株式会社トランジットメキシカンフードオペレーション 代表 亀山里樹氏

大学在学中アルバイトを通し、飲食事業に惹かれ、グローバルダイニングなどを経て、30歳の時にトランジットジェネラルオフィスに入社。2023年、トランジットメキシカンフードオペレーションの社長に就任する。


カルチュラル・エンジニアリング。

株式会社トランジットジェネラルオフィスの代表、中村貞裕さんは、ホームページで「プロデュース集団からカルチュラル・エンジニアリング・カンパニーへ。と、」と述べられている。

中村貞裕さんといえば、「オールデイダイニング<bills>」を頭に浮かべる人も多いだろう。さまざまなプロデュース、また数々のブランディングを、思い描く人がいるかもしれない。

とにもかくにも、好奇心のかたまりの中村さんだからこそ、さまざまなモノとコトが動きだしている。

今回、ご登場いただいた亀山さんが社長を務めるグループ会社「株式会社トランジットメキシカンフードオペレーション」が経営する、ファストカジュアルスタイルのメキシカンキッチン<Guzman y Gomez>も、動き始めたモノ、コトの一つ。

いくつかの記事には「本場メキシカンのおいしさとラテンカルチャーの体験を広める」とある。おいしさだけではなく、カルチャーを広めるのがいい。まさに、「カルチュラル・エンジニアリング」の一つである。

優秀な兄と、その弟と。

さて、そのミッションをになう、亀山さんの生い立ちからを、少しだけご紹介することにする。

父は医師、親戚には大学教授や弁護士などがいる亀山さん。兄も、東大出身。ズバリ、うらやましい家系。

「そうなんですが、そのぶん、子どもの頃から勉強しなさいって言われて育ちます。とくに、兄が優秀でしたから」。

亀山さんが、お兄さんと共に通ったのは幼稚園のみ。小学校・中学校と、兄といっしょの学校を受験したが、「縁がなかった」と笑う。

勉強は思うようにいかなかったが、小学校からはじめた空手では才能を開花する。中学2年生の頃には県内では相手になる選手がいなかったそう。

「おかげで、不良グループからも一目置かれていた」と笑う。兄とは差がついたが、学校では群を抜いている。テストでは100点があたり前。

「もっとも中学になると、だんだん勉強もしなくなって。成績も下降線です。ただ、高校受験で、ですね。やりまくります」。

なんでも、当時の県内の高校で、空手部があるのは限られていた。その内の1校は父も兄も通ったトップ校、その他は違った意味で有名な高校だった。「そりゃ、トップのほうがいい、と、ひさしぶりに勉強するとですね。だんだん面白くなってきて、あれよ、あれよという間に学年トップクラスになっちゃうんですね。それで、県内トップの高校を受験するんですが」。

ちなみに、進んだ高校に空手部はなかったが、経験のない教師を顧問にして、空手部をつくっている。大会に出場して、いきなり優勝。地元の新聞にも掲載されている。

片道2時間、朝食サービスはたいへんだ。

その後のことを軽くふれると、大学在学中に飲食に出会い、その面白さにハマっていく。20歳の時には先輩といっしょに起業も、経験。

全盛期のグローバルダイニングに魅了され、入社。印象深いエピソードも教えていただいたが、それは、つぎの機会にでも。

さて、グローバルダイニングでも評価され、プロデュース的な仕事も経験した亀山さんは30歳で中村さん率いるトランジットジェネラルオフィスに入社する。

中村さんの記事をみて、憧れたらしい。

「当時は、まだ10店舗くらいだったと思いますね。今は140店舗くらいですから何十分の一。もちろん、これはグループのお店でプロデュースしているショップは、これ以外にもたくさんあったわけですが」。

最初に配属されたのは、七里ヶ浜のbills。「朝食が、5時間待ちってありえないでしょ」。衝撃的だったという。片道2時間、7時30分のオープンに合わせ朝5時には目黒の家をでる。

「私にとっては、何もかも新鮮でした。それまでザ・レストランで仕事をしてきましたから、とくにそう思ったのかもしれません」。

中村さんは、日本の朝食は海外に比べ、まだまだだという。時計とにらめっこしながら、白米をかき込む。海外はちがう。七里ヶ浜なら、サーフィンをしてから朝食を楽しみ、そして、仕事にむかう、そういう文化があってもいい、と。亀山さんは、「飲食に対する概念が崩れた」とも言っている。

「今は、8エリアで、銀座・横浜・二子玉川・七里ヶ浜・お台場・表参道、そして大阪・福岡ですね」。billsはもちろん、朝食文化も根付き始めている。

ところで、いつ亀山さんは社長になったんだろう?

ブリトーやナチョス、タコス…がだれかの大好物になりつつある。

「トランジットメキシカンフードオペレーションは、2013年に設立されています。<Guzman y Gomez>が、日本に初登場したのは2015年、ラフォーレ原宿。2023年現在は、国内で5店舗出店しています」。

<Guzman y Gomez>は、メキシカンファストフードブランド。2006年、Steven MarksとRobert Hazanという2人の幼馴染によってシドニーで誕生したそう。

「コロナ禍の下で、こちらのデリバリーが一気に跳ねたんです」。

ブリトーやナチョス、タコス…聴き慣れない人もいるかもしれないが、色とりどりの写真をみれば、思わずオーダーしたくなる。もっともファストといいつつ、食材の管理は驚くほど徹底されていている。だから、簡単に真似ができそうにない。そこが、ほかのファストフードと異なる点である。

「コロナが落ち着いてからもデリバリーは下がらず、じつは、実来店数もアップしていったんです。そんななか、昨年(2023年のはじめ)に社長に就任しています」。

「メキシカンフードの社長としては、潜在的なニーズがあると思っていますので、まずは関東圏で20店舗にはしたいですね」。

「メキシカンのマーケットって日本には、ほぼないんですね。でも、海外の人に聞いてみてください。メキシカンが、好きな食べ物の一つに挙がるケースが多いんです。だから、日本のマーケットは、面白い。メキシカンのカルチャーを広めていくミッションにも面白さを感じています」。

今、トランジットジェネラルオフィスには、20のグループ会社があるが、そのなかでもとりわけ高い業績を残している。絶好調事業といってもいいようだ。ブリトーやナチョス、タコス…が、だれかの大好物になりつつあることを裏付る結果かもしれない。

ところで、亀山さんからみた中村さんは、人の意見を大事にする、多様性のある人。否定することがないらしい。

経営会議は月1回開催され、グループの社長を含め、20~30人くらいが出席する。半期に1度は、全マネージャーが集まる。

こういう会議では、つい数字の話になりがちだが、中村さんはちがうらしい。数字なんていい、どれだけ面白い発表ができるか、わくわくして、聞き耳を立てている、とのこと。

それも、またいい。亀山さんではないが、この記事を読んで、トランジットに転職する。そんな人がいたら嬉しい。

24/05/21
株式会社トランジットメキシカンフードオペレーション 代表 亀山里樹氏
企業HP https://gyg.jp/

飲食の戦士たちより

主な業態

Guzman y Gomez

世界中で人気のGYG(正式名グズマンイーゴメズ、略称ジーワイジー)はフレッシュな食材とハンドメイドにこだわったメキシカンキッチン!
1番人気のブリトー、タコス、ナチョスなどのメニューをカジュアルスタイルでお楽しみいただけます。

採用情報

トランジットジェネラルオフィスに興味がある、就職してみたい、という方は、以下のサイトを御覧ください!

飲食業界に興味がある、キャリアアップしたいという方

まずはカウンセラーに無料相談してみては?あなたの希望にしっかりと寄り添いますよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?