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「眼鏡は高級品」という常識の隙間を突いて成長したのが眼鏡市場。都会の方がお得であることの具体例。

 2023年7月27日(木)。21時44分。

 暑いですね。お風呂に入るともうダメです。

 今も裸で書いています。

 こんにちは。井上和音です。

 この世にはいつの時代も隙間がたくさん空いています。眼鏡が高級だった時代もありました。私の親近者、というか祖母は目が悪いのに眼鏡を掛けたことがありません。理由は簡単でほんの70年前くらいまで眼鏡など高級品でなかなか手が出なかったからです。私の幼い頃も眼鏡は高級品でした。地元の個人営業のお店でしか買うことが出来ずに、眼鏡の値段は今から思えば異様に高かったです。しかしながら田舎のお店の選択肢の無い地域ではそういう店からしか眼鏡を買うことが出来ませんでした。

 2010年くらいでしょうか。眼鏡市場とかがメジャーになってきました。「実は眼鏡って安価で作れるんよ」と眼鏡業界にはびこっていた眼鏡=細かい手数が必要で高い物という立式を粉々に崩してくれました。そりゃそうなんですよ。プラスチックフレームと凸レンズだろうが、凹レンズなのかは分かりませんが、視力検査してその数値や乱視の値などをコンピュータに打ち込んでロボットにでもレンズを作らせれば少し前の技術ですら簡単にできます。安い眼鏡を売るという、暗黙の了解であった眼鏡は高級で当たり前という常識の中の穴、隙間を埋めるように眼鏡市場は店舗を拡大していきました。私が大学生になって眼鏡を買った時に、実家にお金を払ってもらったのですが、スマートフォンで請求した金額を見て、田舎の両親は驚きました。詐欺でもあっているのではないか、ちゃんとした眼鏡なのかと問われました。「都会は物価が安いんだよ」と言って納得してもらいました。どちらかというと、詐欺のような状態にあっていたのは、田舎しか知らない両親のほうなのかもしれません。この世の仕組みというものは、田舎に住んでいる者や、知識を得ようとしない者、情報を得ることが出来ない者。そういった人間たちを喰い物にして経済は回っています。安価で手に入れる方法はいくらでもある。都会に住んでいる人に有利なように世界は回っていく。そういう世界を間近で見てきた私は「東京に住んだほうが絶対にお得よな」と思いながら大学生活を送っていました。就職先は東京以外に考えていませんでした。

 実家が東京にあれば生活は随分と変わっていたでしょう。車にも乗っていなかったのかもしれません。ただ、東京は広いです。何が広いと、駅構内が広すぎて歩くのがとても面倒くさいです。そういう東京の良くない面も知っています。同志社大学の講師が「東京は広いじゃない。京都は狭いから京都のほうが住むのは便利よ」と仰っていましたが全くその通りです。熊本に戻ってきて、幸いにも自動車免許などがちゃんと更新されて、自分用の自動車も持てて、いつでも自動車に乗れる体制になってみたら、熊本ってとても狭いように感じました。情報は相変わらず低いと思いますし、図書の数も京都とかとは話になりません。熊本に古本屋っぽい古本屋はほとんどありません。だから私が古本屋を創るのです。死ぬまでに叶えたい一つの夢です。熊本のみんなにも、名著の面白さを届けられる古本屋を創りたい。ノーベル文学賞作家の本が並べられた棚で売る古本屋を創りたい。名著って面白いのですよ。本当なんですよ。Amazonでも手に入らないので私が頑張って集めてきました。さあ読んでみてください。人間本正論は面白いですよ。デイヴィッド・ヒュームを知らなくても、この世の因果関係は言葉をこねくり回せば崩壊させることが出来ることを知るだけでもだいぶ面白いです。

 この世は仕事だけじゃないのです。

 この世はお金だけじゃないのです。

 この世は漫画だけじゃないのです。

 この世は流行りだけじゃないのです。

 面白い物って実はたくさんあるのですよ。

 そんなものを提供できる古本屋、利益度外視の古本屋を死ぬまでに創れたら幸いですね。

 服を着ましょう。

 22時35分。

 ごめんなさい。Pokémon Sleep をしていたら眠くなってきました。もう寝ますね。短く終わります。

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