中学生時代、エロ漫画家になりたかった話。
みなさん、子供の頃の夢ってなんでしたか?
私の幼少期は雪だるまになるとか、しいたけになるとか、セーラーマーキュリーになるとか、魔法使いになるとか言ってました。
ちゃんと現実世界で本気でこれになりたい!と思った夢は「漫画家」でした。
しかも私が書きたかったのは「エロ漫画」だったのです。
忘れもしない中学一年生の頃。
私は「S○X」という行為自体は知っていたのですが、何故か名称を「FAX」だと勘違いしておりました。
なので家でFAXが届いた時は、「お、お母さん…ふぁ、ふぁ、ふぁっ…………くす(小声)、届いたよ…」と言っておりました。
母からしたら「何をもじもじしているんだこの娘は」と思っていたことでしょう。
当時FAXという言葉は私にとってはものすごくエッチな言葉だったのです。
そんなピュアピュアの私が何故エロ漫画を書きたいと思ったのか。
それは従兄弟のお兄ちゃんがおいて行った一冊のエロ漫画から始まります。
私の部屋においていかれた一冊のエロ漫画。
この本を開くのは悪いことだと思いました。
私は今から悪いことをしようとしている。
今まで生きてきた中で一番ドキドキしました。
1ページ目を開いてからは、もう読むことを止めれませんでした。
最後のページまで夢中で読みました。
何度も何度も読み返しました。
とんでもないものを見てしまった!という衝撃が走りました。
そして、私は何故かこう思ったのです。
「私も…描きたい………!!!」
どういう思考回路なんだと今は思いますが、当時の私は本気でした。
そこから私は漫画を描き始めたのでございます。
何ページも何ページも無我夢中で描きました。
子供時代、経験のないエロ漫画を描くことはとても難しいことでしたが、でも知らないからこそなんでも書けたのです。
最初に見様見真似で描いた漫画は「家庭教師もの」でした。
なかなか上手に描けていると自分では感じました。
そして次に私はこう思うのです。
「誰かに…読んでほしい………!!!」
今思うと非常に恐ろしいことを意気揚々としようとしている過去の私。
でも衝動が抑えられなかったのです。
当時、一番仲の良かった女の子にノートを渡し、私が描いたエロ漫画を読んでもらったのです。
読み終わった彼女はこう言いました。
「なんで指が6本あるの?」
私が描いている人間は何故か指が6本ありました。
しかも腕は3本ありました。
私にもわかりません。
多分夢中で描きすぎて本数を数える余裕がなかったんだと思います。
そして体位なんてものを知らなかったので、空中に浮いていました。
中国雑技団か何かでしょうか。
残念ながら絵の才能がからっきしだった私。
絵を描くよりもストーリーの先を書きたくて、最後のほうはへのへのもへじみたいな絵が乱交しておりました。
さすがの私でもわかる。
絵を描く才能がない。
そう思いました。
でも描きたかった。
どうしても描きたかったのです。
完全に黒歴史というやつですが、でも私の一番最初の創作活動でした。
もう漫画を描くことはありませんが、こうやって細々と創作活動は続けております。
また皆さんに披露できる機会があったら嬉しいです。
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