変な理由でピアノを始めた父
僕の家にはピアノがある。
僕がピアノを弾いていたわけではなく、妹が中学生くらいまでピアノを習っていたからだ。
そして現在は妹もピアノを習うのをやめてしまい、誰も使われないピアノになってしまっていた。
リビングに置いてあるピアノは非常に場所を取っているので、母は父に対して「誰も使わないなら売るなり処分しよう」と提案するものの、父は断固として拒否してきた。
父は元来、物が捨てられない人間で
使わないものでもなかなか捨てることをしない。
しかし、ピアノに関しては母も簡単には引き下がらず、頑固な父に対して「なんで捨てないの?誰も使っていないんじゃ仕方ないでしょう。ピアノも使われたほうが本望だ」と提言。
苦悩する父…
……
…
「じゃあ、おれがピアノ弾く!!!」
なんと衝撃展開。
当時、父は60歳くらい。(現在63歳)
それまでピアノなんてやっておらず、ピアノが弾きたいなんて今まで聴いたことがない。
「継続してピアノ弾くならいいよ」
どうせ継続しないと思った母はそれを了承。
こうして父はピアノを始めた。
ここで偉いのは、意外と継続ができる父
毎朝、1時間半くらい練習しているらしい。
また毎週ピアノ教室にも通っているらしい。
お金がかかるので最初は母に内緒でピアノ教室に通っていたが、毎週決まった曜日に出掛けることを母から怪しまれバレた。
技術面ではピアノ経験者の妹が言うには昔よりも格段に上達しているとのこと。約3年も練習したら歳取ってても上達するのですね。
父に対してピアノの最近の悩みを聞くと
1オクターブ(?)の手の移動をすると手が痛くなっちゃう
ことらしい。
こんな父は
ピアノ捨てられないように
自らがピアノを始める究極SDGs人間
と言うことでよろしいでしょうか?
参考:
ピアノは上達するのにカメラは上達しない父の記事はこちら
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