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しあわせのたね

がんになったおかげで物事がいろいろな角度から見れるようになってきた。小さな視点からより大きな視点で物事を見ることができるようになった。

例えば、がんという病気。
一般的に言えば、がんだとわかったら、とてもショックで辛くて悲しい出来事。実際、私も最初はこの衝撃と恐怖と不安をものすごく感じていた。そして今となっては、その感情ががんを進行させたとも思っている。

その不安や恐れはどこからくるのかな?

まだ決まってもいない未来を予想して、出てきたこの感情は、本当かどうかもわからない価値観、がん=死のイメージ、若いと進行が早い、ステージ4の生存率があまりにも低いデータ、そして実際死んでしまった父親からきていたと思う。自分の周りの常識、集合意識。

けれども、幸い私には子供がいて、この子のためにも絶対に生きるのだと思い、不安や恐怖の感情を感じきって、感じながらもその時にできるベストを尽くして前に進んできた。

そうしているうちに、だんだんその感情が薄れてきて、現実も少しづつ変化してきて、どうやら最初のがんに対するイメージは本当ではないと思えるようになった。

そしてそこから色々な選択が変わった。
がんで死なないために、という不安と恐れの前提でいろんなものを選択するのをやめた。
がんで死なないために何かを選択すると、その未来にあるがんという現実はなくならないから。

私のからだが、がんを作ってお知らせしたかったメッセージ、それは自分のからだを指標にして自分の軸をしっかりと持つこと。

だから、からだに愛と喜びを届ける選択をしていくことにした。

そのからだや潜在意識からの要望は、自分の思いつく物よりももっと大きな視線で捉えたものだから、時にとても驚くものなんだけど、それをからだに届けると、ものすごく満たされて、とても大きな愛や喜びがからだから返ってくる。

これを続けていたら、他にもがんのおかげで価値観が大きく変わったことに気づいた。

それは、お金の使い方。

今までは目の前のお金のあるなしにフォーカスして一喜一憂していた。そしてその値段の高い・安いにも振り回されていた。

けれど、がんになってから、一番大切なのは、いのちが輝くこと、喜びにお金を使うことだと思えるようになった。そして、先の未来を思い浮かべてそれに向かうためにお金を使えるようになってきた。

そうしたら今まで値段だけで高いと思って買えなかったものを、高いものとして見ることがなくなって、そのものの背景や未来につながることや喜びを考えて買えるようになって、そして買えることに喜びも感じられるようになった。

そうやって少しづつ、私の中のこだわりや価値観は変化していって、とても生きやすくなっています。

一見悪いことだと思うことは、とても素晴らしい学びやギフトがいっぱいで、しあわせの種だと思えるようになりました。

本当にがんのおかげでいいことたくさんです。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。

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