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断食の勧め 43

「断食」のことを「ファスティング」ともいいます。
もともと、宗教の修行で行われていた断食から産まれた文化で、
イスラーム教徒の断食月である「ラマダン」もその一つです。
今では、ダイエットやエイジングケアなど美容効果目的で注目を集め始めていて、芸能界などでも話題にあがるほどです。

断食といっても、やり方にはいろいろあります。
イノチの樹が取り入れている「釈尊の断食」をはじめ、
ファスティング、プチ断食、座禅断食など、
かつてないほど世の中をにぎわせています。

それは、断食を行うと、體だけでなく心の不要物まで排出されます。
そして米一粒にも感謝の気持ちが芽生え、
五感が過ぎ済まされて、
秘められていた潜在能力がむくむくと呼び覚まされてくることもあります。

20世紀最大の霊能者のエドガー・ケイシーさんは
「断食は體のバランスを整え、排泄するエネルギーを体に与えるもの。そして、混乱状態にある心を清めるには、祈りを伴う断食が必要だ。」
と言われました。

断食の効果

胃腸を休ませることで体内のお掃除やデトックス、ダイエット効果などが期待できます。ファスティングは宗教的に行われることもありますが、現代では医学的にも優れた健康効果があることで注目されています。
胃腸をはじめとした内臓が消化・吸収活動をせず休まることで、老廃物や毒素を排泄する働きが強化され、そのためデトックス効果や腸内環境を整える効果を考えた身体の整え方です。
現代版のファスティングでは、固形物の代わりに体に必要な栄養素をとるためのドリンクを併用する方法が多く行われています。

腸内環境が整うことから腸活と同じ効果も期待できるため、腸活の1つとして取り組む人も。共通する効果は、免疫力の向上や肌荒れの改善などが挙げられます。また、睡眠に作用する「セロトニン」などのホルモンの分泌にも良い影響を与えるとされています。

むくみ解消

細胞内外のデトックスが進み体内環境が整っていきます。特に、排便からの老廃物除去・血流改善により毒素の排泄が促進されむくみが解消されます。
ファスティング中に一時的にむくんでしまうケースもありますが、これはファスティングによって血流が促進され、排出機能が活発になったため起こる好転反応です。今まで体内に蓄積されていた老廃物や毒素が排出され、血液が新たに入れ替われば収まってきます。水を多めに飲んだり、入浴やストレッチ、マッサージなどで体のめぐりを良くすると早くむくみが解消されます。
腸内には多くの免疫細胞が集まっているため、ファスティングによって腸内環境が整うと免疫細胞の活性化につながります。
また、腸内環境が整い善玉菌の働きが活発になると、免疫力向上やアレルギー症状の緩和につながる期待されています。

美肌効果

私たちは、普段の食事から知らず知らずのうちに、添加物や重金属などを摂取しています。それらが老廃物として蓄積されることで、腸内環境が悪化し肌荒れなどの影響を与えます。
ファスティングをする事でこれらの老廃物を排出することができ、美肌へと繋がっていきます。

ダイエット効果

食事を断つという事は、糖分からのエネルギー源が無くなります。すると体は、体内に貯蔵されている「脂肪」をエネルギー源として活動をはじめる為、体脂肪の減少に繋がります。
体重の変化は少ないかもしれませんが、効果的に脂肪を落とすことができるため、見た目に嬉しい効果が現れます。

ファスティングの種類

ファスティングにはいろいろな方法があります。ここでは1日間、3日間、5日間で行うファスティングの方法をそれぞれ見ていきましょう。どの方法でも、アルコール、たばこ、カフェインは準備期間を含め摂取しないようにします。

1日間ファスティング

固形物を食べないのは1日だけ。
はじめてファスティングに挑戦する方におすすめ。

◆メリット
胃もたれしている、疲れた胃腸をリセットしたい、デトックスしたいなど、半日や1日だけのファスティングをお勧めします。
1日だけでも食事をとらないことで、毎日酷使している胃腸を休め排出にエネルギーを注ぐことができるようになります。
腸のお掃除がはじまり、溜まっていた老廃物をスムーズに排出できるようになるためデトックス効果が期待できます。
◆準備
水(2リットル以上)または酵素ドリンクなど栄養素を補えるドリンク
◆スケジュール
〈ファスティング前日〉
  サラダやお粥やスープなど、なるべく胃腸に負担が少ないものを
  食べるようにします。できれば低脂肪・低糖質で添加物の少ない
  食事を心がけましょう。
〈ファスティング当日〉
  食事をとらない分だけ、体内の水分が足りなくなります。
  脱水症状を起こしたり頭痛やめまいを感じる場合もあるため、
  1日2リットル以上は水分を摂取しましょう。
  完全に何も食べない「絶食」は、生命に関わる危険性もあるため
  おすすめしません。酵素ドリンクなどで、最低限の栄養素を補いながら  
  行うほうが効果も実感しやすく、空腹感も感じにくい為おすすめです。
〈ファスティング後〉
  反動で一気に食べてしまうとせっかく休ませた胃腸にかえって
  負担がかかります。まずは固形物ではなく流動食に近いものから
  食べましょう。胃腸が慣れてきたら普段の食生活に戻していきます。
◆失敗しないポイント
  家に閉じこもる必要もないので、外に出かけたり買い物や趣味の時間を
  過ごしたりし食べ物に意識がいかないようにしましょう。
  生理前は体が溜め込むモードに入っているため、デトックスや
  ダイエットには向きません。ファスティングは生理後がおすすめです。

3日間ファスティング

固形物をまったく口にしない日を3日間過ごします。
予定のない週末におすすめです。

◆メリット
  1日間のファスティングは胃腸を休める効果はありますが、
  ダイエット面で変化は感じられません。とはいえ長期間となると、
  スケジュールも気になりますよね。
  短すぎず長すぎない3日間ファスティングなら、生活の中で無理なく
  行いながらある程度高い効果を得ることができます。
◆準備
水(2リットル以上)または酵素ドリンクなど栄養素を補えるドリンク
野菜、豆類、米など
◆スケジュール
〈ファスティング3日前~2日前(準備期間)〉
  野菜、豆、お米を中心とした和食を取りましょう。
  以下の食品はなるべく控えます。
   肉や魚などの動物性食品
   カフェインやアルコール
   ハムやウインナーなどの加工食品
   ヨーグルトなどの乳製品
   パンやパスタなどの小麦製品
   お菓子、砂糖など
〈ファスティング前日(準備期間)〉
  なるべく固形物を減らし、おかゆと具なしの味噌汁・サラダ・スムージ 
  ーのみのような軽めの食事で済ませます。 
  夜7時ごろまでに夕食を終わらせ、早めに就寝しましょう。
〈ファスティング本番 1日目〜3日目〉
  ファスティング中は一切の固形物をとりません。
  その分多めにお水を飲む(最低2リットル以上)ことが大事です。
  酵素ファスティングの場合は、朝昼晩の食事のタイミングや空腹感を
  感じたときに酵素ドリンクを飲んで過ごします。  
  無理に我慢せず、お腹が空いたら酵素ドリンクを少しづつ飲むことで、
  水のみで過ごすより挫折しにくいでしょう。
〈ファスティング後1日目(回復期間)〉
  直後は胃腸に負担をかけないようにします。
  1日目の朝は重湯がおすすめです。吸収率がとても高くなっている状態
  
なので、白米などの精製度の高い食事をしてしまうと血糖値が上がり
  リバウンドに繋がる可能性が高くなります。そこで、白米ではなく
  玄米がおすすめ。炊けた玄米1合に対しお水を1L入れて火にかけ、
  45分程度弱火で煮ます。粥状になったらさらに水800mlを加えサッと
  混ぜます。ざるで濾した、とろっとした水分が重湯。
  濾した残りはおかゆであるため取っておき翌日以降に食べましょう。
  食べすぎないように、腹5分~腹7分くらいを意識します。
〈ファスティング後2日目〜3日目(回復期間)〉
  2日目は少し胃腸が動き出しているため、おなかにやさしいものから
  徐々に普段の食事に近づけていきます。手作りジュースや野菜サラダ、
  スープなどがおすすめです。なるべく動物性食品や添加物はとらずに、
  消化にやさしいものをいただきましょう。 
◆失敗しないポイント
  準備期と回復期を必ず設け、できるだけ急激な負担なくファスティング
  できるようにします。
  ファスティング期間中に飲む酵素ドリンクは、失敗しない為にも
  良質な物を選ぶのがポイント。
  ファスティング中は、好転反応でだるさや眠気、頭痛などの症状が
  出ることがあります。

5日間ファスティング

 固形物をまったく口にしない日を5日間過ごします。
 こちらは中級者向けなので専門家の意見を参考にしましょう。

◆メリット
 1日間、3日間のファスティングよりさらにファスティングの効果を感じることができます。腸の宿便が取れることで腸内環境が善玉菌優位になり、血液も綺麗になります。免疫細胞の80%が集中する小腸を休めることで免疫力もアップ。代謝酵素が優位になる事でデトックスの促進、アンチエイジングにも繋がります。
◆準備物
 水(2リットル以上)
 酵素ドリンクなどファスティング専用のドリンク
 ノンカフェインのハーブティー
 無添加の梅干しまたは天然塩
◆スケジュール
〈ファスティング5日前~前日(準備期間)〉
 肉や魚を避けた和食中心のヘルシーなメニューに。動物性タンパク質は、消化するのに時間と負担がかかります。ヘルシーな食事を心がけ、徐々に体を慣らしていくことで、体が早く断食モードに入る事ができます。
 ファスティング初日を楽に過ごすためにも、血糖値を乱す甘い物は、準備食から控えておきましょう。甘い物を控えずに、血糖値が乱高下した状態でファスティングを迎えると、空腹感や倦怠感が強く、つらいファスティングになってしまいます。口さみしいときは、ノンカフェインで利尿作用のあるルイボスティーを飲むと良いでしょう。
〈ファスティング本番 1日目〜5日目〉
 固形物は一切とらず、酵素ドリンクと水で過ごします。
 3日間ファスティングと同様に、こまめに飲むことがポイントです。
 ナトリウムやカリウムなどのミネラル不足を補うため、梅干や天然塩も少し舐めるとよいでしょう。
〈ファスティング後1日目~5日目(回復期間)〉
 重湯からはじめ、スッキリ大根、おかゆ、味噌汁など、徐々に消化に負担のかからないメニューにしていきます。

釈尊の断食

 24時間以上固形物を取らない時間を取ります。その間、塩・水分を取りながら過ごします。どうしても空腹が出てしまったり初心者の場合は、甘酒を途中可能とイノチの樹ではしています。
 決して無理をしないこと、これを基本に食べないという行為からくる心身の変化に気づくことを大切にしたいからです。

◆梅流し
 断食後に、梅を沢山のお湯で溶いた梅湯と、新鮮な安心な旬な野菜を一緒に食します。時間をかけて食していくと、約1~3時間(個人差は大きい)でお腹がくるくる動き出し、最初は便が塊から尿のように排泄されてきます。ほぼ透明になるまで排泄と食することを繰り返し時間を過ごします。
◆排便を止める
 すっかり透明になったら、排便を止める工程に入ります。
 その時に使うのが「糖」。旬の果物とチャイを使います。
 それらを取ることで自然と便も落ち着いてきます。
 そこまでいけば終了です。
◆回復食
 翌日以降の食事は、自分の體を感じながら平常の食事へ戻していきます。
 回復食に関しては、上記のファスティングとほぼ同じ考えです。

16時間ファスティング

この方法は今とても注目されています。
が、実際私が学び体験したものではないのでまとめるだけをしておきます。

一日のうち食事をしてもよい時間を8時間程度以内に設定し、残りの16時間は食事をとらないというファスティング方法です。
8時間程度以内に、朝食・昼食・夕食の3回の食事時間を決めて、リズムよく食べるようにします。
私たちの身体は、生命維持活動時に足りないたんぱく質などの栄養素を、自らの細胞を分解することによって得る機能をもっています。絶食時には、肝臓では生命を維持するために「オートファジー」と呼ばれる機能が活発に働くことが分かっています。16時間ファスティングは、このような機能などから着想を得たファスティング方法といわれています。
ただし、服薬中で決まった時間に食事をとる必要のある方、女性の場合は、妊娠・生理中なども控えるようにしてください。

16時間ファスティングをダイエット目的ではじめたけれど、痩せないからやめてしまったという方がいるかもしれません。
16時間ファスティングは、食事のリズムを整えることで自律神経が整うことや内臓や細胞の排出機能が高まることで、ダイエットを促進する効果が期待できる方法です。
ただし、この効果はあくまでも適正なカロリーを守ったバランスの良い食事を決まった時間に食べる必要があり、のため、ファスティング実施時には、食事の内容・時間を見直すことも重要とされています。
また、絶食時間中は体内の栄養素が分解されます。その際、筋肉も分解対象となってしまうため、筋トレが必須とされています。筋肉量が落ちると、エネルギーを消費しにくい体質になってしまいます。
16時間ファスティングの効果を最大限活かすためには、健康的な食事と適度な筋トレをしっかり実施することがポイントといえます。

オススメ食材

◆ナッツ類
ナッツ類は、脂質が多く含まれているため少量でも腹持ちが良い食材です。満足感が得られるうえ、栄養価も高いことから断食中でもおすすめです。
特にアーモンドは食物繊維が多く含まれていることや、整腸効果が高いとされるオレイン酸が豊富であることなどが理由です。
ナッツ類を食べる量は、1日あたり30g以内に抑えましょう。これは、片手にひと握り程度の量であり20粒から30粒程度が目安です。
フルーツ
フルーツは、糖質量が少ないものであれば少量を食べる分には問題ありません。
特にイチゴは糖質量が少ない果物で、1日につき5個以下ならば問題ないといわれているのでおすすめです。
また、グレープフルーツも果物の中では糖質量が比較的少ないうえ、「ヌートカトン」および「リモネン」と呼ばれる成分は食欲抑制効果が期待できるといわれています。グレープフルーツの場合は、1日あたり2分の1個以下が良いでしょう。
チーズ
チーズは筋肉の素となるタンパク質が豊富です。16時間断食ダイエットをしていると、タンパク質が不足して筋肉量が落ちてしまうこともあります。
筋肉量が落ちてしまうと、基礎代謝が減って痩せにくい体になってしまいますが、チーズを食べることでタンパク質が摂取でき太りにくい体づくりを目指せるのです。
また、チーズは低糖質で血糖値の上昇が緩やかな特徴があり、体脂肪が蓄積されにくいのでダイエット中にも向いています。
無糖ヨーグルト
腸内環境が乱れると、便秘になったり余計な脂肪が溜まりやすくなったりします。そこで活躍するのが無糖ヨーグルト。
無糖ヨーグルトには善玉菌が豊富に含まれており、腸内環境を良い状態へと導いてくれます
さらに、善玉菌が好む食材を一緒に食べるとより腸内環境が整うといわれています。ナッツ類の大豆が原料の「きなこ」は、善玉菌が好む食材なので、無糖ヨーグルトに混ぜてみてはいかがでしょうか。

プロテイン
プロテインは、手軽にタンパク質を補えるドリンク。タンパク質は筋肉の合成に必要不可欠な栄養素で、代謝をアップして太りにくい体づくりをするためにも欠かせません。
成人女性の場合、タンパク質の推奨摂取量は1日50gとされていますが、これをすべて食品で補おうとすると大変です。特に、16時間断食ダイエット中だとタンパク質は不足しやすくなるのでプロテインを飲んでタンパク質を補うのも良いでしょう。
プロテインは低糖質・低脂質のドリンクですが、飲みすぎると消化不良を起こして脂肪として蓄えてしまいます。1回に吸収できるタンパク質の量は限られているので、数回に分けて飲むようにしてください。

★プロテインについての記事を⇓

★腸内環境にダメージを与えるとはの記事を⇓

宿便について

断食を行うと宿便が排出されます。宿便が出ることにより、
「病気」や「不調」「不快症状」が劇的によくなるといわれます。
個人差はありますが、早い人であれば断食を開始した当日から出始めることもあります。

医学的には、便秘によって長く腸内に滞留している古い便のことを指します。実際にファイバースコープなどで大腸内を検査しても宿便らしきものは見つからないそうです。
ところが最近になって、便の成分を調べた研究者が「便には余分な脂肪分や水銀・カドミウムなどの重金属・食品などの添加物が含まれている」と発表しました。そのカラダの不要物は、70%が腸から排出されているというのです。
宿便には食べたものだけでなくそれ以外の毒まで排泄してくれるのですね。

宿便は身体が浄化モードに入ったしるしであり、一度出して終わりというものではないのです。断食後も少食を心がけ毒をためない体を目指しましょう。

◆宿便の色々な種類
〈どろ状〉
  黒いコールタール状で、便器にべったりと貼りつくような形状
〈腸の形のまま〉
  うねうねして箸で持ち上げても形がくずれない
〈藻のような形状〉
  黄色の藻のようなひだの形状
〈砂状〉
  さらさらとした砂状で水洗トイレだと水に浮かぶ

断食明けの食事について

これも断食の方法によってさまざまのようですが、一般的に思うことをまとめておきます。

【たべない方がよいもの】


肉類・魚介類・卵・油類・酒・たばこ
主食…米・ラーメン・焼きそば・スパゲッティ
野菜…イモ類・にんにく
果物…パイナップル
豆類…ナッツ類・油揚げ
乳製品…アイスクリーム
飲み物…コーヒー・緑茶・炭酸飲料
香辛料…唐辛子・からし・こしょう・カレー
菓子類…せんべい・チョコレート
調味料など…かつお節・煮干し・マヨネーズ・ドレッシング

【たべてもよいもの】

主食…そば・うどん・そうめん
野菜…こんにゃく・野菜・海藻・きのこ
果物…三宮等分が少ないものを少し
豆類…納豆・豆腐・豆乳
乳製品…ヨーグルト・チーズ少々
飲み物…紅茶・番茶・バーブティ
香辛料…生姜・わさび・ゴマ・みょうが
調味料ほか…昆布・干しシイタケなどのだし・味噌・醤油

ご自身でいろいろ試しながら体調と相談しながら食をすすめていきましょう。
大切なことは、
食べなくてはいけないということではなく、自分の今の體に必要なもの、そして空腹を感じて食べるということも大切だと思います。
時間だから食べるという思考を見直しましょう。

その他お勧めの自然の力

★梅醤油番茶(代謝機能アップ)

  梅干しのクエン酸や生姜成分が代謝を促し、血液をサラサラにして痛み
 などを解消します。醤油の酵素は胃腸の調子を整えるので、急な腹痛時に
 もよく聞きます。ただし内臓に出血がある場合は避けましょう。

 ◆材料
  ・三年番茶 150~200ml
   (新芽ではなく刈り取った葉と茎が3年かけて熟成されたもの)
  ・醤油 小さじ1と1/2
  ・梅干し 中1個
  ・生姜のしぼり汁 2,3滴
 ①梅干しと醤油、生姜の搾り汁を器に入れ梅干しの果肉をつぶしてお湯に
  溶けやすくしておく
 ②150~200mlの三年番茶を注ぎ熱いうちに飲み干す

★鉄火味噌(造血作用)

ごぼう・にんじん・れんこんは、古くから薬用食物として重宝されてきました。鉄火味噌はその力を活かし造血による体質改善を行います。体質的に冷えやすい人、下痢気味の人、食欲がない人におすすめの手当てです。

 ◆材料
  ごぼう・にんじん・れんこん 50g
  生姜の搾り汁 小さじ1
  ごま油 大さじ2
  八丁味噌 100g
 ①ごぼう・にんじん・れんこんを米粒の1/10ほどの細かさになるように
  みじん切りする
 ②ごま油大さじ1をフライパンに入れ、ゴボウを痛め香りが出たら人参を
  さらに炒めてレンコンを加える。
 ③全体がよく炒められたら、ごま油大さじ1を加えて火を消し八丁味噌を
  入れよく混ぜる
 ④再び火にかけ、鍋肌を焦がさないようにたびたび火からおろしながら
  弱火で根気よく炒める
 ⑤ふりかけのように全体がばらばらになったら生姜の搾り汁を入れて
  できあがり

★シイタケ大根スープ

 シイタケには脂肪を分解する強力なパワーあり。大根には消化を助け排尿を促し、炎症を鎮めたり過剰なたんぱく質を分解したりする作用があります。高血圧や高コレステロール血漿の人におすすめ。

 ◆材料
  干しシイタケ 5~8個
  大根の輪切り3㎝ 2切れ
  水 1リットル
  醤油 適宜
 ①大根の輪切りと皮脂シイタケを分量の水で煮る
 ②30分間くらい煮詰め、500㏄程度になれば完成。
  最後に醤油で味付け。
 ※最短で3日、できれば2週間は飲み続けましょう。
  その間は毎日血圧を測り完全菜食にすること。
  妊娠中、または心臓トラブルの人は飲用できません。

★生姜湿布(あらゆる炎症・痛みに)

 生姜湿布には肺や気管支・のどの炎症を取ったり体温をあげて免疫力を高めたりする作用があります。

 ◆材料
  生姜 300~500g
  お湯 8リットル
  タオル  16枚
  塩  20g
  琵琶の葉エキス 20㏄
 ①タオルはお湯をよく含み熱を冷めにくくするため、2枚を互い違いに
  重ねて4編を縫い頭巾のように斜め縫いしたものを4枚作る
 ②お湯の中に生姜・塩・琵琶の葉エキスをすべて入れる
 ③熱湯に手を入れてタオルを取り出す。この時厚い耐湯グローブを
  使うと安全。タオルを患部にのせたら、身体全体を温め20分は
  冷めないようにする。レスキューシートなどを使うとよい。
 ④汗をかくので、ビタミンC・塩・水分は取るようにする

★番茶湿布(眼精疲労などの目のトラブルに)

 眼精疲労や近視・老眼・白内障・緑内障などの様々な目のトラブルを緩和してくれる働きがあります。

 ①湯呑に熱い番茶と一つまみの塩を入れ、その中にガーゼなどの布を
  入れてしみこませる
 ②絞ったガーゼを両目の上に乗せ15分間湿布する
  これを1日2回行う

自分でできる健康法をいくつも持っているといいですね。

イノチの樹では年に2回、土用の春と秋の季節に釈尊の断食合宿を行っています。是非参加してみてくださいね。

最期に…

故佐藤初女さん

とても尊敬していた故佐藤初女さんの紹介です。
この方をご存じの方は沢山いると思います。

東北のマザーと呼ばれ、「森のイスキア」を開設し、迷い・疲れ・救いを求めて訪れる人に食事を供し寄り添うことで、たくさんの人々の再生のきっかけとなった活動をされていました。
そういうわたしもお世話になりました。

先日亡くなられた龍村仁監督の映画「地球交響曲第二番」で広く知られるようになったのです。

苦しみから立ち上がるには、人のために動くことです。
喜びに満たされた時にも、人のために動くことです。
人のために働き、人に喜んでもらえると
なにものにも代えがたい、深い感動に満たされます。
それは、誰もが持つ天性です。

「いのちをむすぶ」より

森のイスキアでは、いつもお結びを握りました。
硬くてもダメ、柔らかすぎてもダメ、
結び方が大切なのだと教わりました。
それは

食はいのち。食材もまたいのち。
食は生活の基本です。
心が苦しみで詰まっている人は
なかなか食べることができません。
それでもひとくち、ふたくちと食べ進み、
❝おいしい❞と感じたとき、生きる力が湧いてきます。
お腹が満たされると、心の扉が開くのです。
自然に感謝の気持ちも湧いてきて
人に何かしてあげたくなってきます。
食をおろそかにすると生活が乱れて
全ての命に鈍感になります。
食を大切にする人は、人をも大切にします。

「いのちをむすぶ」より

この感覚をそこで身につけ、生きる力を取り戻し日常に戻って生活をはじめたわたし。雑踏の日常に戻っていくと、あの敏感だったイノチへの感覚が薄れていったのです。そしてふっと立ち止まった時、この本を手にしてあの時をあの時の感覚を取り戻しています。

そして、今では年数回の断食を行うことで自分を整えること、
「断食道場」を開催しています。
断食と聞いて人はいろんな想像を働かせるようです。
お腹がすいて苦しそう、
何だか修行のようできつい感じ、
別に効果なんてありそうでもない、
などと言われたこともあります。
そうですね、
見方を変えたらそうなのかもしれません。
それは、断食をしたから何かが起こるわけではないと思うからです。
十数年断食を続けてきて、そしてともに断食をした仲間を見て思うことがあります。
それは、断食に限らず、「何のためにするのか!」が明確になければなにっもおこらないし、ただの苦行に過ぎないのかもしれません。

情報過多の現代、そしてあまりに速いスピードの情報の中で、
平安時代の1年分の思考を、今では一日でしているそうです。
體自体はそう大きく変わっているわけでもないのに、脳への刺激はすっごく強くなっています。ましてや、環境汚染を考えれば、不健康になるのも当たり前の時代なのかもしれません。

だからこそ、じっくりと自分に戻る時間、静なる時間がとても貴重になるのではないでしょうか?あなたは一日に一分、胸に手を合わせて呼吸を感じていますか?

断食とは、そんな「イノチ」に触れる行なんだと思っています。

【追記】
HCU式ファスティング

今まで何人もの原因不明の症状を改善に導いてきたHCU式ファスティングについて書き出してみます。
ファスティングを行うことで食事を消化し吸収するためのエネルギーが「体の機能のリセット」や「回復」に使われます。日常の慢性的な不調の改善はもちろん、大きな健康トラブルを未然に防ぐことも期待でき改善が見込める病気には、糖尿病、ガン、アルツハイマー、アレルギー などがあります。

HCU式ファスティングには、初心者向けのベージックパターンと上級者向けのアドバンスパターンがあるのでそれぞれ解説いたします。

1,ベージックパターン
8時間以内に1日の食事を全て終えて、残りの16時間は水分やお茶のみで過ごす方法。
基本的には何を食べてもOK。
ただし、糖質を控えて良質な脂質が豊富な食事を摂るのがベスト。
例えば、
肉、魚、卵、良質な油、ナッツ など1日に必要なエネルギーは摂れるので、筋力が衰えてしまう心配もありません。飢餓状態にもならないので現役で働く世代や学生さんでも出来るでしょう。
・糖尿病や糖尿病予備軍の症状を改善する
・体内の炎症を鎮める
・脳のパフォーマンスが上がる
など多くのメリットがあります。
毎日の習慣にしても良いですし、1ヶ月間続けようと決めて行っても良いですね。

2,アドバンスパターン
アドバンスパターンは、すぐに結果を出したい方に向いています。
ベーシックパターンを1週間のうち5日間行い、残りの2日間はクレンジング(浄化)を行います。
例えば、月・火・水・金・日はベーシックパターン、
木・土はクレンジングというような具合です。
クレンジングを行う曜日は、2日間連続しなければ週毎に変えてもかまいません。
クレンジングの日は、男性なら1日600kcal、女性なら1日500kcalを超えないよう低カロリーで過ごして体のデトックス効果を高めます。野菜中心のスムージーを1日2回、あるいはごく少量の食事を1日に摂ります。
糖質はなし、脂質50%、野菜30%、タンパク質20%の組み合わせ
これを3週間ほど行ってみましょう。
アドバンスパターンで設定されるクレンジングの2日間の目的は、
・脂肪を急速に燃やすこと
・体を休めること
現代の食生活では、ただでさえ食べ過ぎになる傾向が強いので、1日に摂るカロリーが低い日を挟んで体を休めてあげるのです。

ファスティング中は脱水になりがちなので、飲み物は8時間の枠に関係なく1日2〜2.5リットルぐらい飲むようにしましょう。水以外に、紅茶や緑茶でもかまいませんがコーヒーは水の量には含めません。
また、ファスティング中の油は、1種類に偏らないように注意してください。人間が体の中で作れない「必須脂肪酸」のオメガ3とオメガ6の中から、4種類ほど選んでローテーションで摂るのが良いでしょう。アマニ油やえごま油を摂り、チアシードやナッツ類を食べても良いですね。さらに、ギーやバター、ココナッツオイル、MCTオイル、オリーブオイルなどの飽和脂肪酸やオメガ9を補います。果物や野菜、肉や魚にも油が含まれていますので、まんべんなくバラエティに富んだ食事を心がけてください。

【注意!ファスティングに向かない方】
・妊娠中や授乳中の方
・新生児や乳幼児、成長期の子供
・1型糖尿病の方
・摂食障害のある方
・重度の低体重の方
・過激な種目の運動選手
・持病があり複数の処方薬を服用している方
女性が月経中にファスティングを行う場合は常に以下のような症状に留意することを忘れないようにしましょう。
・エネルギーが低下している感覚はないか
・頭がボーッとしていないか
・気分のムラはないか
・不眠になっていないか
・寒気はしないか
・脱毛の症状などは出ていないか
・心臓不整脈になっていないか
・生理不順はないか
もし体の変化を感じたらすぐにファスティングを中止して、ご自身の体調を優先させましょう。


 


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