2024年3月29日~4月1日 酒。読書。観劇。それだけ in 東京→京都→東京

私の「note」のプロフィールは、『酒。読書。観劇。それだけ』とそっけない、というか投げやりな一文だが、それで充分説明に足りている。

たとえば、2024年3月29日から4月1日にかけて……

2024年3月29日

k's cinemaでの映画『とりつくしま』(東かほり監督、2024年)、4月1日上映後に監督と原作者(監督の実母)と、なんと、「とりつくしま係」さんを演じた小泉今日子さんがアフタートークに登壇するという。

3月29日午前0時にWebサイトにてチケット発売開始。
十数秒遅れてアクセスすると、既にほとんどの席が埋まっている。
こうなれば座席を選んでいる余裕などない(というか、選べるほど残っていない)。
とにかく空席をクリック。購入後に再アクセスしてみると、もう完売している……時刻は、0時1分。とにかく取れてよかった。安心して就寝。

17:00 双子姉妹デビュー 原將人映画ライブツアー プログラムA「双子暦シリーズ」 @UPLINK吉祥寺

原一家総出でのライブツアー。
普段京都に住む双子ちゃんは最初の挨拶で「初めての東京」と言っていたが、その家族と一緒に『双子暦記 私小説』『焼け跡クロニクル・ディレクターズ・カット』『双子暦記 星の記憶』の3本を観るという不思議な体験。

23時前に終了。週末の吉祥寺は、まだ若者たちで賑わっている。
私は終電を気にしつつ、慌てて吉祥寺駅に向かう。
疲れていたのだが、映画の興奮冷めやらず(何せ強烈な作家性のある作品を3作立て続けに観たのだから)、なかなか寝付けない。うとうと寝たり起きたりを繰り返しているうちにいつの間にか朝に。

2024年3月30日

11:00 東京駅

結局上手く眠れず……
映画の感想文を書いて投稿後、拙稿にも書いたとおり、京都に向かう。
自由席はデッキに立っている人がいるほどの混雑。
軽くビールを飲み、夏目漱石著『文鳥・夢十夜』(新潮文庫、1976年)を読む。

これを読むきっかけは、近々観劇予定の舞台『TIME』についての高谷史郎(ダムタイプ)氏のインタビュー記事にこんなことが書いてあったから。

舞台に置かれるのは、スクリーンと、そこに流れる「夢の時間」を鏡のように映す水槽。舞踏家の田中泯と石原淋、笙奏者の宮田まゆみのパフォーマンスと、夏目漱石「夢十夜」や能「邯鄲(かんたん)」など、坂本(龍一)の選んだ、時間と夢の関係を描く物語の言葉が響き合う。

朝日新聞2024年3月21日付夕刊

夢中になって読んでいる間に京都駅到着。結局眠れず。
バスで「みやこめっせ」に向かう。

14:15 「Sake World Summit in KYOTO」@みやこめっせ

入場すると、おちょこと14枚綴りのチケットをもらえる。

チケット数枚とおちょこ一杯分の日本酒を引き換える、というシステム。
交換する枚数は酒蔵さんやお酒によって異なり、1枚で呑めるお酒もあれば、中には20枚(チケット1枚=100円換算なので2000円)というお酒もあったという(私は未確認)。
酒蔵さんによっては、大行列が出来ていたりもする(恐らくめったに呑めないお酒が出ていたりするのだろう)が、私自身はそんなに日本酒に詳しくないし、こだわりもなく、「(自分が)旨いと思ったお酒」が飲めればそれで幸せなので、列が出来ていない、しかも1枚や2枚で呑めるお酒を選ぶ。

梅田酒造さん(広島県)
与謝娘酒造さん(京都府)
泉酒造さん(兵庫県)

お酒ばかり呑んでいないで、おつまみも、とフードのブースへ向かう。フードは全て現金払い。
一番目立つのは、何といっても「一政」さんの、これ。

なるほど、オーナーシェフの篠さんが「絶対来てください」と熱心だったわけだ。

ただの「まぐろ」ではない。「津本式」と呼ばれる特殊な血抜きを施している。

超絶旨い「生まぐろ」 1200円

これをつまみに、酒蔵さんのブースをどんどん巡る。

太田酒造さん(滋賀県)
平瀬酒造さん(岐阜県)
(行きつけの「酒蔵レストラン 宝」さんでお馴染みのお酒なのに、酔っていて「久寿玉」だと気づかなかった……)
池田酒造さん(京都府)

さすがに「生まぐろ」だけではお腹が空く……というか、酔いが回る。
何か腹にたまるものを……
「ぞろんぱ」さんはオーナーがやっている「串鉄板」の方が出店。

やきそば並 500円

そしてまた呑む。

熊野酒造さん(京都府)

そうしているうち、あっという間に時間が経ち、場内に16時終了のアナウンスが流れ始める。
チケットの残りは3枚。

多賀株式会社(滋賀県)

多賀さんで、「〆に、しっかりしたお酒を呑みたいんですが」と聞くと、「それならお隣がいいと思いますよ。チケット1枚で呑めますし」と、お隣の酒蔵さんを薦めてくれる。
というわけで、多賀さんでチケット2枚を使い、残り1枚を……

上原酒造さん(滋賀県)
(そりゃぁ、「不老泉」なら間違いなかろう!)

というわけで、めでたく(?)チケットを使い切る。

「ぞろんぱ」さんのブースへ戻り、「これからお店やるの?」と聞いてみる。
「やりますけど、予約でいっぱいです」
「六角(系列店の「なごみ鉄板ぞろんぱ」)は?」
「今、わかんないです。電話してもろた方が早いです」

というわけで、会場を出て電話。
「もしもし、どうしました?」
いきなりこう聞かれるのは、私の携帯番号がお店に登録されているから。
「今、みやこめっせにいて……」
「あぁ、なるほど」
聞けば、席に空きがあるとのこと。19時半に行くと告げて、みやこめっせを後にする。

地下鉄で京都市役所前まで行き、おなじみの「ひっとぽいんと」へ。

(本当に、毎度の使い回し)

あれだけ日本酒を呑んだのに、ビールが美味しい(ビールは別腹?)。
マスターの安原氏と相変わらずの馬鹿話に花を咲かせているうちに、気づけば19時前。
気づけばビールを3杯も飲んでいるではないか(気づけば同じだけマスターにご馳走しているではないか!)。
そんなわけで、お店を出る。

19:30 「和鉄板ぞろんぱ」

ビールはさんざん飲んだので、日本酒からスタート。

よこやま SILVER 10』(重家おもや酒造さん・長崎県)
アテは〆鯖

「そういえば、今年も『ドロップキック』決まったねぇ。出るの?」
「もちろんです。やってる間は出るつもりです」と店長。

『ドロップキック』……正式名称『京都日本酒ドロップキック』。
まぁ、簡単に言えば最近各地で流行っている、地元の居酒屋さんの飲み歩きイベントではあるが、『ドロップキック』はその先駆けとも云える。
参加店と酒蔵さんがペアを組み、当日は、そのお店ではその酒蔵さんのお酒(近年、このイベント用に醸されたお酒も多く出される)が呑める、と。

「今年も『白龍』?」
「もちろんです。『白龍』と心中するつもりです」と店長。
このお店は、毎年『白龍』(吉田酒造さん・福井県)とコラボ。

『DRAGON IMPACT』

「そういえば、ウチ4月4日で10周年なんですよ。来られないと思いますけど、一応、ご案内のハガキ渡しておきますね」と店長。

10周年おめでとう。これからもよろしく!

昨日、あんまり寝ていないのと、新幹線での移動、「Sake World Summit」……と、お酒ばかり呑んでいたせいで、この後、あまり記憶がないのだが、まだまだお酒の写真がスマホに残っていた。どんだけ呑むねん、俺……

『試ー辛口』(麓井酒造さん・山形県)
何だかわからず(恐らく『試ー辛口』)
『明鏡止水 ALL NAGANO 無濾過生原酒』
(大澤酒造さん・長野県)

気がつけば、夜行バスの車内にいた……
酔った私は、前日観た映画に想いを馳せただろうか……

2024年3月31日

無事帰京。
結局、夜行バスのカーテンが開けられず、東京の朝焼けは見られなかった。

自宅でゆっくり……のはずが、またも昼過ぎからビールなどを飲み始めてしまう。

2024年4月1日

20:30 映画『とりつくしま』@新宿・K's cinema

中学2年生の時にキョンキョンのコンサートを観て、ライブや観劇に目覚めた私としては、久しぶりに小泉今日子さんを生で見られて、とても感激。

映画館を出ると、通りで小泉今日子さんがサインをしているのを目撃。
一瞬、私も、と思ったがそれはマナー違反だと思い直し(というか、正直に言えば、恥ずかしかった)そのまま通り過ぎた。
でもやっぱり、電車の中で、少しだけ後悔した。


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