【毒親連載小説#57】オーストラリア編 5〜中庸への道〜

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しかし、
この苦しい状況の時
私の傍で、彼は
いつも寄り添ってくれていた。

私と彼は中国の病院に
不信感を持っていたこともあり、
彼からの提案で、
手術は私の妹が住んでいる
韓国でしようと提案された。

私たちは韓国へ行き手術をし、
彼は献身的に付き添ってくれた。

私はそんな彼の
信頼できる行動を見て

「あ、この人と結婚しよう」。

そう心の中で決めていた。

このとても
悲しい出来事の裏側では、
今まで私は最も避けていた
結婚という道への強い決断を下し、
新たな未来への道へと繋がった。

そんな紆余曲折を経て、
私たちはオーストラリア
という新たな土地で入籍をした。

その後、私の強い希望で
身内と親しい友人だけを呼び、
韓国での伝統結婚式を挙げた。

韓国には苦い思い出しかなかったが、
私の祖先への感謝の気持ちを込めて
そうしたかった。

そして、
この結婚式が私の運命を大きく変える
ターニングポイントと繋がっていった。

（つづく）