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【毒親連載小説#62】オーストラリア編 10〜中庸への道〜

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その頃の私は
旦那も子供もいるのに、
本当に孤独だった。

もの言わず、
ただ泣き続ける子供。

息抜きもできず子供と2人、
24時間いると息が詰まって
死にそうだった。

中国・韓国では
子供は生まれたら
3ヶ月は外に出さない。

出産後、慌ただしく
子育てが始まったわけだが、
私はそんな誰が決めたか
分からないルールに従わされ、
海外で子育てをしている
閉塞感に加え、
私はまるで
牢屋に閉じ込められた
囚人のような気分になり、
毎日が極度の緊張で
発狂しそうだった。

また、
周りにサポートしてくれる人も
いなかった私たちは、
日々の子育てに忙しすぎて、
夫婦の心はどんどん離れていった。

旦那は子供ができた途端、
私のことはもうどうでも
よくなったかのように
子供のことばっかり。

私のことはまるで
眼中になさそうだった。

旦那と心を通わせる時間も
彼は望んでいないように見えた。

私は誰かとただ
話したいだけなのに…。

私はただ
心を通わせたいだけなのに…。

話しかけても旦那は
いつも面倒くさそうに
時間になったら一人で寝てしまい、
また孤独な1日が終わるのだった。

そしてまた次の日も
地獄の1日が始まる…。

いつからか
私は寝不足の日々が続き、
朝の光が差し込んでくると、
また始まるこの1日に
強い恐怖心に襲われ、
逃げ出したくても逃げ出せず、
布団を被って
おいおい泣き続けていた。

自分でもなぜ
こんなに泣いているのか?

全く訳がわからないまま、
ただただ泣き続けていた。

「こんなにつらい日々が
 続くのなら死んだ方が
 ましなんじゃないか」

ふと、こんなことが
頭をよぎるようになっていった。

気がつけば私は
典型的な産後うつを患っていた。

(つづく)

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