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「あなたに合った生きる速度」が見つかり、パートナーに出会うまで【賜物図鑑】

賜物(才能・個性・強み・ギフテッド)のシンボル化

みなさまの天与の才能や特性をご紹介する
【賜物図鑑】シリーズ。

来談者さんの賜物(天与の才能・強み・特性
本質的な個性・特異な資質・ギフテッド)を
ものや景色にたとえてシンボル化し、
図鑑形式でご紹介しています。

Symbol of Giftedness
「ウミガメ」

時速1km.
私の生きる速度

この図鑑の作成と公開は、個別面談のお申し込み同意事項に含まれています。
賜物図鑑の内容からは、来談者さんの個人情報の漏洩が起きないように配慮しています。

<キーワード>

  • 体感覚(嗅覚・味覚・触覚)

  • クリーニングステーション

  • ロハス(LOHAS)

  • 最適遊泳速度

  • スローライフ

  • ダウンシフト

  • ペース配分

  • ゆるキャリ

  • 毒気を抜く

  • 温和・穏和

<特徴/性質>

青く広い海を漂うウミガメのような
穏やかで優しい癒やしの気質。

頭の回転や切り替え、行動力など
性格・身体の活動リズム含めて、
人生を送る最適速度、ペースが
現代人の1/2〜1/4ぐらい。

周囲が自分よりも
何倍もテキパキしているように
常に見えている。

<強みを発揮するとき>

ものごとに対して角を立てない。
ただそこにいるだけで、
周囲の人々の毒気を抜いてしまう
癒やしの存在感を放つ。

自然体で過ごせば持ち味が出る。

ゆっくりした気質・体質を
むしろ良しとする人間関係や
生活環境や仕事を選ぶのが大切。

<弱みになるとき>

「私は怠け者なのではないか」
「ついていかねば」
と、気後れしたり、
罪悪感から自分を急き立てたりすると、
空回りしてかえって持ち味を失う。

集団のペースに足並みを揃えるよう強いられ
迅速な対応や手際の良さ、
フットワークの軽さを求められる環境とは
相性が悪い。生きる世界が違う。

<解説/編集後記>

「周りについていけない」というご相談

この来談者さんが
ご相談に来られたときのこと、
賜物を読み解かせていただいたときのことを
私は今でもよく覚えています。

「行動も、思考の切り替えも、おしゃべりも
なんでも人に遅れてしまう。
ついていけるようになりたい」

そんな感じにおっしゃっていました。

そうして、色々とお話を伺いながら、
見つかった賜物のシンボルが「ウミガメ」。

ウミガメが海を泳ぐ速度を調べてみて、
その結果に2人で大笑いしたものです。

人間が歩く速度、ウミガメが泳ぐ速度

人間が歩く速度は、だいたい時速4km。
走っても10〜13km/hぐらいです

海に住む生き物では、
たとえばイルカが泳ぐ速さは、
普段が時速およそ10〜15km。
最高時速は40〜50kmにも達するそうです。

では、ウミガメが泳ぐ速さはというと、
2021年2月22日に
東京大学大気海洋研究所で研究・発表された
結果によると「秒速0.27-0.50m」。

時速に変換すると、約1〜2kmでした。

これは、人間が歩く速さの半分以下です。

つまり「ウミガメ」のシンボルの賜物とは、

周りの人のペースについていこうとすれば
倍以上、エネルギーを使って疲れてしまう。
むしろ、あなたはゆっくりなままでいい。
そのゆっくりなペースが強みなんだよ。

ということでした。

「周りの速さについていかなくていい。
 人に遅れてしまってもいい。
 私はウミガメなんだから」

来談者さんが世界の見え方が変わり、
心に絡みついた悩み苦しみの網から
抜け出す瞬間でした。

漁師の網に絡まって弱る≒悩みに囚われる

その後の来談者さんの変化は、
私が見届けたものが気のせいではなかったと
証明してくださるかのようでした。

まるで、ウミガメが海で漁師の網に絡まって
動けなくなり、衰弱していたのが、
無事に網から抜け出すことができて
また元気に泳ぎ始めたかのように。

ウミガメの賜物を読み解かせて頂いた後、
何度かのご相談を経て、
この来談者さんはみるみるうちに
自己嫌悪と罪悪感から抜け出し、
笑顔と元気を取り戻していきました。

世界の見え方が変われば出会いが変わる

ご相談の最後の方で、
雑談交じりに恋愛や結婚についての
お話になったのですが、

「来談者さんの、ウミガメのような
 ゆったりしたペースに共鳴する人が、
(同じでなくても)生きる速度が合う人が
 現れるかもしれませんね」

なんてやり取りを交わしたんですね。

これは気休めの励ましでも
リップサービスでもありません。

自分の特性を受け容れることができているか
そうでないかで、
パートナーシップに関わる人間関係を含めて
出会いの質そのものが変わるからです。

「それが、今の主人だった」

ご相談から数年後。
この来談者さんから連絡があり、
ご結婚されたことを伺いました。

そのお相手とは、
来談者さんがご相談に来られなくなった後に
出会われたのだそうです。

「あのときKentoさんに話してもらった、
 自分と同じようなゆっくりペースの存在が
 結婚して一緒になった今の主人だった」

とのことでした。

あなたに適した生きる速度がある

インターネットが発達した現代社会で
私たちが1日に接する情報量は、
平安時代の人々の一生分とか、あるいは
江戸時代の人々の1年分とも言われています。

取り扱う情報量が増えて、
テクノロジーの発達が早まったということは、
それだけ、社会のスピードが早まっていると
いうことでしょう。

このスピードが、誰も彼もが生きるのに
適しているわけではありません。

そうでなければ、ロハスやスローライフ、
ダウンシフトや「ていねいな暮らし」
といった言葉や概念が生まれるはずがなく、

これらの価値観に共感・共鳴する人々が
現れることもなかったでしょう。

私たちにはそれぞれ、
自分に適した生きる速度があります。

ウミガメが時速1kmで泳ぐのは、
それが移動に必要なエネルギーを
最小に抑えることができる速さだから。

イルカが最高時速40kmで泳げるのも、
外敵から身を守るのに必要だからです。

速いのが良いのでも、悪いのでもない。
遅いのが良いのでも、悪いのでもない。

時代の速さに、周りの人たちに
ついていけなくて苦しいのなら、
ついていかなくてもいいのです。

あなたに適した速度で生きれば、
あなたに適した人たちと出会えるように
世界はうまくできている。

この来談者さんの人生と、ウミガメの賜物が
そう教えてくれています。

「ウミガメ」の賜物の
シンボル解説をさせていただきました。

お読みいただき、ありがとうございました。

賜物図鑑はInstagramでもご覧になれます

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