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超機神演舞マキナフェスト

古代貴族は歌を詠み、中世市民はロックンロールに熱狂した。そして現代の若者はスーパーロボットによる戦闘演舞に明け暮れている。

「畜生!」
キャノピーを蹴り開けて俺は地面に降り立ち、自主練の準備にかかる。共通規格の飛行ユニットにぶっ刺した禍々しい翼が美しい。変形収納など度外視した6本の武器腕も最高だ。俺が憧れる地獄合体演舞にぴったりの機体。問題はうちの超機部がソロ志向で、合体を却下された事だ。仲良く並んでロケットパンチ?!クソ喰らえ!

悪態をついている間に自主練用木人怪獣が実体化する。今日も1人だ。こんなハリボテじゃなく、地平線を埋め尽くす観客の思念で作った大怪獣と、最強の合体チームで思いきり演りたい。だがそんな出会いがどこに?

その時、巨大な影が轟音と共に飛び去っていった!悪辣な邪龍と見紛う頭。輝く猛禽の爪。骸骨付の長大な尾。地獄系超機!しかし、腕と翼は見当たらなかった。見つけた!俺の、合体相手!

【続く】

#逆噴射プラクティス #逆噴射小説大賞 #小説 #ロボ

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牧野なおき
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