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理学療法士のこんなところが面白い#1 運動処方は考えることいっぱい!

『運動』

どんな人も運動と聞くとある程度イメージできると思います。筋トレやランニング。最近はヨガ、ピラティスなど女性が始めやすいものと思われていたものより、ハードなトレーニングが人気になってきていますよね。

いろんな種類の運動があって、その人に合う運動、必要な運動、理想の体型になるための運動、もうそれぞれが微妙に違う知識が必要で本当に難しい。だから、パーソナルトレーナーっていうひとたちがいてくれて本当に助かりますよね!

そして、リハビリの中の運動療法にも様々な種類と概念があります。患者さんの基本的な動作の獲得のため、病気の再発防止のため、時には集中治療室(ICU)で症状の改善のために運動を処方します。

理学療法士とは

「身体に障がいのある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行わせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えること」と定められています(理学療法士及び作業療法士法)。

とされていますが、まぁこーゆーのは難しいですよね。だから、簡単にリハビリの人ですと自己紹介される方がほとんどかと思いますし、私もそう名乗ります(笑)

ちなみに基本動作というものは「寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩く」のことです。このような基本的な動作があって、応用編として日常生活動作があります。皆さんにとっては当たり前に行う動作ですが、病気のせいで筋力低下が生じたり、手足が動かなかったりとしたせいでこの基本動作ができない、できにくくなった方々に対して、回復を図ることが理学療法です。「リハビリテーション」という言葉を使用すると「障害を負ってから社会復帰する全ての過程」を指す広義な意味となってしまいます。

一応定義は大事と思いふんどきましたが、伝えたいことはここからです。

理学療法士の分野はお医者さんみたい!?

昔と違ってリハビリの世界もかなり大きくなって、整形外科、脳卒中だけではなく、呼吸リハビリ、心臓リハビリ、がんリハビリがあります。中身は肝リハビリや腎リハなんてもあります。

ちなみに、理学療法士協会が定めるワンランク上の資格に認定理学療法士や専門理学療法士があります。専門の領域には「基礎理学療法」「神経理学療法」「運動器理学療法」「内部障害理学療法」「生活環境支援理学療法」「物理療法」「教育管理理学療法」の7つの専門分野があります。理学療法もお医者さんの診療科のように様々な種類があり、それぞれで必要な知識や技術が全然異なります。何かの分野で突き詰めていくことが根気のいる作業になりますが、その分やりがいがありますよね!?

どの分野も理学療法士として必要な本質的な部分にはそう変わりがあるとは思いませんが、同じように運動療法を処方するにしても考え方は全然違います。

例えば、心臓リハビリこれは内容としてはスポーツに近い部分もあるイメージですかね。実際には集中治療室での心臓リハビリもあるので、少し狭義な意味になるかもしれませんが、

現在の心臓の機能に合わせて適切な運動(歩行訓練や筋力トレーニング)を行うことで、①体力がついて少しずつ動ける範囲が広がっていく。②再発予防のために危険因子を調整していく。

糖尿病が原因であった場合は血糖コントロールを良好にするために運動をします。肥満が原因であれば、ダイエットをするため体脂肪を減らすために運動をします。逆にサルコペニアという筋肉量が少ない方であれば、筋肉を増やすための運動を行います。筋肉を増やすための負荷量もしっかりと決まっています。科学的根拠を持って処方することが必要ですね。

教科書的な言い回しをすると少し難しいのでここではこんな感じにまとめましたが、同じように歩行訓練を行うとしても脳卒中で手足に運動麻痺が生じている方の場合の歩行訓練では負荷量も運動の種類も全然違います。

脳卒中は要は、脳が障害をうけることで運動に障害がおきますので、脳をよくする方法を考えなければなりません。運動することで、筋肉や心肺機能を上げるだけでは一生機能改善は得られません。脳の障害を受けた部分はどこかを特定することから始まり、その部分を動かすにはどんな条件でどんな運動をすることが必要なのかを考えて実際に動く。そして、これにはかなりの期間を要するので時間をかけて何度も何度も同じ訓練を行います。脳が覚えるというのは時間がかかるものなのです。

少し思い出してみてください。学生時代・・・。定期試験のときです。試験勉強をしてもなかなか頭に入らず、覚えるためにはかなりの時間が必要ですよね?そして試験が終わったらパッと忘れてしまう。運動においては、また忘れられたら動けないということになりますので、そんなことないように深く深く頭に根ざしてくれるようにしっかりと訓練を行います。

心臓リハビリも脳卒中のリハビリも同じ歩行訓練を行いますが、治す部分が異なりますので、同じようなことを行っていても理論が違うので一般の方が闇雲に運動をしても効果を得られません。しっかりの専門のスタッフの指示に従ってくださいね!

ここが面白い!=やりがいと感じるところ??

私にとって面白いと紹介したい部分はやりがいを感じるところです。

この上に書いたような専門的な視点で、運動のプロフェッショナルとして自覚を持って働けることにやりがいを感じ、それが面白いところだと感じています。どんな分野であってもそこにしっかりと精通している人ってすごいと思いませんか??正直本当に私はカッコイイと思います。プロフェッショナル仕事の流儀大好きです。アナザースカイも大好きです。いろんな方のサクセスストーリーは本当に刺激になります。その話を聞いて自分も頑張ろうと簡単に思えてしまう程です。私もそんなひとりになりたいですね。

少し脱線しました(笑)

我々理学療法士にしかない、専門的な視点で運動を処方して目の前にいる方の回復をお手伝いさせていただく。医学的な視点を持って運動を処方できるとてもやりがいのあるお仕事です。そして、まだまだこれが絶対正解というものがない世界です。今も臨床で頑張っている先生たちや、大学で研究を主体にされている先生たちがいろんなデータを収集して学会で発表して頑張っています。この結果が今と将来の健康に繋がっています。理学療法士面白いと思いませんか?

また違う形で理学療法士について紹介させて頂きますので、よろしければ読んでください。ありがとうございました!!

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