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パナソニックとnoteで開催した、「#この仕事を選んだわけ」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2021年12月20日から約1ヶ月にわたって開催した、自分が仕事を選んだ理由について語る「#この仕事を選んだわけ」投稿コンテスト。期間中(12/20-1/24)には、3,628件もの作品をご応募いただきました!仕事、そして人生についても考えることのできるすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員であるこばみほさんDaiさんつっきーさんの3名と、パナソニック note担当による選考の結果、下記のとおり受賞者が決定いたしました。

グランプリ

集団面接で引きこもりの話をした。

「引きこもりと転職を繰り返して自分に自信が持てず」24歳になった、野田 あずきさん。自分を変えるためにダイエットをしようと入ったジムをきっかけに、パーソナルトレーナーになることを決意します。面接でそんな自分についてありのままに話したこと、そしてそこから得たことについてつづった作品が、グランプリに選ばれました。
審査員からも「正直、素直でいること、そして好きという気持ちをベースに自分の居場所に出会えたという内容がいい(こばみほさん)」「自分の弱みと向き合うことで、仕事に出会ったというエピソードが独創的でかつ深みがある(Daiさん)」「読み手に勇気を与えてくれる作品。話としてのまとまりもよい(つっきーさん)」と評価され、独創性と共感性の高さが受賞のポイントとなりました。

“これまでの自分を変えたい”そんな想いからジムに通い始め、トレーナーの仕事に憧れ、“こんな風になりたい”と考えるようになるまでの流れは、ありふれた生活の中に仕事選びのヒントがあることを教えてくれました。面接で過去の自分をさらけ出しながらも、しっかりと未来に向けて訴えるシーンは、読みながらうるっとしてしまう内容で、“変わりたいけど、一歩が踏み出せない”という多くの人たちにとって勇気を与える作品でした。偽ることないありのままの自分を伝え、それをしっかりと受け止める企業の関係性。それは、まさに私たちが目指したい仕事選択における一場面だと感じました。グランプリ受賞本当におめでとうございます。

パナソニック note担当

審査員特別賞(こばみほさん賞)

ジンが歩き回る理由が知りたい:僕が『言語聴覚士』という仕事を選んだわけ

ユウさんが「言語聴覚士」という仕事を選んだのは、高校生のときに出会った、一人の子のある行動の理由を知りたいと思ったことがきっかけでした。彼をきっかけに出会った恩師との思い出、そして現在までこの仕事を続けてきたことへの思いが、ていねいに描かれた作品です。

『彼のことを、理解したい』。ささやかだけれど力強い想いの先にあるゆうさんのお仕事、素敵だなと感じました。やりたいことや成し遂げたいことを持つことも立派ですが、「誰かと共に走る」ことは、根気のいる作業だと思います。自分の中に発露した小さな疑問を見過ごさず、正直に行動することが、自分のライフワークに繋がる。そんなことを気づかせてくれる文章でした。

こばみほさん

審査員特別賞(Daiさん賞)

私が「つまらなそう」と思っていた父の仕事

地方公務員として町役場に勤めていた父。若い頃はそのモチベーションがわからなかったという日野笙さんですが、社会に出て同じように公務員になった友人の言葉をきっかけに、父にそのことを尋ねます。父の意外な答えから、それぞれが自分にとっての大切なことについて考えることのできる作品です。

プライベートを大事にする「公務員」のお父さんと、形あるものを残したいという「デザイナー」の自分を比較した上で出した「自分にとって大切なこと、それは自分にしかわからない」という結論がよかったです。つい仕事を選ぶ時、自分が何者なのか誰かにわかりやすく説明できなければいけないと考えてしまいやすいですが、結局誰に説明しなくても自分が満足する仕事につければ、それでよいということに気づかせてくれるnoteでした!

Daiさん

審査員特別賞(つっきーさん賞)

投げやりだったわたしでも

新卒で入った職場も、その経験をもとに再就職した職場も、選んだことを説明できるほどの理由は無いという、水野 うたさん。でも、今あらためて「それでいいと思うのです。」と言える理由を、1通のメールからひもときます。仕事に迷っているひとの背中を押してくれる作品です。

理想通りの道を行けなかったとしても、小さな工夫の積み重ねで仕事は楽しくなること。子育てでキャリアが途切れても、少しの勇気と誠実さでちゃんと道を繋いでいけること。いろんなことが上手くいかない今の就活事情のなかで、学生だけでなく働く大人にも勇気をくれる文章だと思いました。丁寧な仕事をされる方なんだろうなと、お人柄が伝わってきます。

つっきーさん

企業賞

「違和感」と向き合い自己対話を重ねることで見えた世界

外資系メーカーの広報としてはたらいていたとき、そしてフリーランスになり結婚し子供を育てていたとき、それぞれに感じた”違和感”。そこに葛藤しながらもいつもまっすぐに向き合ってきたLe récitさんが、今あらためて感じる「大切なもの」についてつづった作品です。

文章を書くことが好きで、それを仕事にしながらも、職場での働き方や周囲の仕事に対する姿勢など、必ずしも“好き”だけでは働けない、仕事選びの奥深さを教えてくれました。その中で、自分へ何度も問いかけを行い、その度に自分の気持ちが分かってくる過程がとても参考になります。だからこそ、「これからも世間の声に心が揺らぐことがあるかもしれない。けれど、私は私の“大切なもの”を大事にしながら、自分の人生を生きていきたい。」の最後のメッセージは考え抜かれた印象があり、最終的には自分を肯定することの勇気をもらえる作品です。

パナソニック note担当


わたしがデザイナーの道を選んだ理由、18年目に思うこと

デザイナーのユキックスさんが、自身の幼少期から現在までの、デザイナーとしてのあゆみをふりかえります。デザインの仕事を始めたのも続けてこられたのも、「好き」という純粋な思いがあったから。そのことがよくわかる、情熱とパワーにあふれた作品です。

「好きを仕事にしていいのだろうか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。想いや夢を実現していくユキックスさんの「やれることはやったし、わたしは本気だった」という言葉に表される圧倒的な熱量や行動力に自分自身はそこまでやり切れているのかとハッとさせられる作品でした。また、美大を卒業してすぐの「もっと遊んでいたかった!」の作者の本音に、共感を持たれる方が多いのではないでしょうか。しかし、そんなユキックスさんだからこそ、なりたい自分と好きなことが繋がった瞬間からの行動一つひとつの鮮やかさ、日々奮闘するシーンには説得力があり、はたらくことも良いなと一歩踏み出したくなる作品でした。

パナソニック note担当

入賞

U25賞

各審査員からの総評

こばみほさん

今回集まった多くの方のnoteを読み、仕事に対する向き合い方は、その人の生き方そのものだなと感じました。就活生時代、できることもやりたいこともなく不安でいっぱいだった自分に、皆さんの文章を見せながら「大丈夫。いろんな生き方や、いろんな仕事の理由があるんだよ」と伝えてあげたいです。仕事を選ぶこと、働き続けること。色んな方の葛藤や正直な想いを知ることで、明日からの仕事への活力をもらえた気がします。ありがとうございました。

Daiさん

自分の知らない仕事や、十人十色の仕事の選び方があり、どの記事もとても興味深く審査をする際にすごく悩みました。仕事の選び方に、その人の個性や、人生が現れ、それがまた魅力になるのだと感じました。就職や転職活動は、内定をゴールにすると、「認められるように自分を作らなきゃ!」と思ってしまいがちで大変ですが、同時に自分の生き方や幸せに向き合えるタイミングでもあると思います。入賞された投稿もされなかった投稿も、どれも自分が就活生の時に読んでおけば、内定とは関係なくいろんな視点で仕事を選ぶヒントがたくさん得られたのではないかと感じました。

つっきーさん

たくさんの方の、その人だけの仕事や悩みや喜びが、それぞれ違う言葉で書かれているということだけでなんだか勇気が湧いてきました!審査員なんてさせてもらった私ですが、現在進行形で働くことに悩んでいるいち労働者にすぎません。でもみんな頑張ってるし、しゃーない、私も頑張るか!そんな気持ちにさせていただいてありがとうございました。仕事はつらいことの方が多いけど、たま〜にキラッと光る素敵なこともあるよね。どっこいやっていきましょうね。

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投稿期間は終了しましたが、自分らしい仕事の選びかたについて、あらためて考えるきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。


コンテストを振り返って

以下、パナソニック note担当からのコメントです。

憧れだったり、探求心だったり・・・どの作品、どの仕事を選んだわけにも、その人なりの背景や理由があり、「好きを突き詰めることで、こんな風に仕事になることもある」、「些細な日常の中に仕事選びのヒントがあったりする」など、たくさんの気づきをいただきました。パナソニックグループの採用メッセージ「一人ひとりの物語に、一人ひとりのパナソニック」にあるように、パナソニックは一人ひとりの、どの選択も肯定されるべきであり、人生にその人なりの彩を与えてくれるものだと考えています。今回のコンテストを通して、少しでもみなさまが自分らしく前に進めるきっかけになっていれば嬉しいです。コンテストにご参加いただきましたみなさま、素敵な作品の投稿をありがとうございました。