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[インドで働く人々] グルガオンの「くふ楽」で働く林下さん

こんにちは!
畑中です。

前回に引き続き、今回もインドのグルガオンで働く日本人の方のインタビュー記事です!

私が現在住んでいる南インド・バンガロールには、有名な日本食レストランがあります。その名は「くふ楽」。
焼き鳥や、ラーメン、餃子などが提供されており、バンガロールで働く日本人の方々や、そのご家族のみならず、多くのインド人のお客さんで連日満員の大人気店です。

「くふ楽」の外観。写真はバンガロール店

弊社の留学事業である「インド留学プラス」でインド(バンガロール)に来られている日本人学生の方が日本食を恋しくなったら、「くふ楽」を紹介しています。

「くふ楽」はインド国内に数店舗を展開されていますが、
今回はデリー近郊、グルガオンの「くふ楽」の店舗にて働かれている
林下さんへのインタビュー記事です。

インタビューに答えてくださった林下さん

――まずは簡単に経歴を教えてください。

林下さん:現在26歳で、大学卒業後は日本で産婦人科の栄養士として働いていました。現在はグルガオンで日本食レストラン「くふ楽」に勤務しています。

――インドに来られた理由を教えてください。

林下さん:実は、いとこのお姉さんがインド人と結婚してデリーに住んでいるんです。その縁もあって、インドには親近感がありました。あと、学生時代にバックパッカーとしてインドを3回訪れた経験があり、そこでインドの魅力に惹かれました。この経験も大きかったですね。インドの多様な文化や人々の温かさに魅了されて、いつかまた戻ってきたいと思っていました。

――インドで働く前に既に3回インドに来られた経験があるんですね!
初めてインドに来たときのカルチャーショックは何でしたか?


林下さん:日本で当たり前とされているルールやマナーがインドでは通用しないという点に戸惑いましたね。インドでは日本のように道路での秩序や交通ルールが厳格に守られてませんし、時間の正確さや秩序がインドでは柔軟に解釈されることが多いですし、いろいろ違いがあります。
でも一番のカルチャーショックは、街中や道路の真ん中に牛が普通にいる光景でしたね!(笑)

インドでは本当にどこにでも牛がいる

――あと、親戚の方がインド在住というのは心強いですね!インドの「くふ楽」で働くことを決めた理由は何でしょうか?

林下さん:いとこのお姉さんが「くふ楽」を紹介してくれたのがきっかけですね。もともと産婦人科で栄養士として働いた経験と知識があったので、それを飲食業界で活かせると思いました。また、日本と異なる環境で働くことで、新しい経験を積めると考えたんです。

――「くふ楽」について詳しく教えてください。

林下さん:「くふ楽」は本格的な日本食を提供しているレストランです。千葉県に本社がある居酒屋チェーンなんですが、現在、世界6か国に展開しているんですよ。日本とインドの他に、アメリカ、カナダ、インドネシア、スリランカにあります。インド国内だけでも、グルガオン店とバンガロール店の他に、エアロシティ店、ニムラナ店、チェンナイ店、ムンバイ店があります。
来年には、ムンバイ2号店がオープン予定です!

筆者(畑中)お気に入りの「くふ楽ラーメン」 バンガロール店にて

――仕事内容を教えてください。

林下さん:週替わりでランチメニューを考案したりしています。実は「くふ楽」で、ランチメニューを始めたのは私なんです。シーズンメニューで売れ行きが良かったものを常設メニューに加えるなど、メニュー開発に携わっています。あとは、インド人スタッフのマネジメントを担当しています。各店舗に一人ずつ日本人マネージャーがいるんですが、私もその一人です。

林下さんが考案した「焼き鳥丼定食」

―― インドの「くふ楽」で働く中で、特に印象に残った出来事やエピソードを教えてください。

林下さん:あるインド人のお客様が、だし巻き玉子にラー油をひたひたに付けて食べていたことですね!日本ではだし巻き玉子はそのままの風味を楽しむのが一般的ですが、ラー油との組み合わせは意外というか斬新で、味覚の違いを感じました。その大胆な食べ方を見て、文化の違いを感じると同時に、面白さも感じましたね。

――「くふ楽」では求人はありますか?

林下さん:はい、常に求人はあります。基本的に無条件で採用しているんです。ただ、レストランマネージャーの経験がある人や料理ができる人のほうが望ましいですね。日本食に興味がある方や、海外で働きたい方にはおすすめの職場だと思います!

――グルガオンでの日常生活はいかがですか?

林下さん:たまに停電はありますが、正直に言うと大きな不便は感じていませんね。確かに5月や6月はめちゃくちゃ外は暑いですが、室内はクーラーが効いているので過ごしやすいです!また、会社から運転手付きの車が提供されているので、移動もすごく快適ですね。むしろ、日本で働いていた時よりも今グルガオンで働いているほうが、福利厚生や給与面でしっかりしていると感じます!

――グルガオンは日本人が多いと思いますが、林下さんは日本人コミュニティとの関わりはありますか?

林下さん:はい、実際に私は埼玉県人会に所属しています。グルガオンは本当に日本人の方々が多くて、驚くことに、日本人の同学年の世代の人たちだけでも20人くらいいるんです!こんなに多くの日本人がグルガオンに住んでいらっしゃるのは心強いですね。困ったことがあればすぐに相談できる仲間がいるので、安心して生活できています。

――インドに来る前に知っておくべきことや、準備しておくと良いことがあれば教えてください。

林下さん:知っておくべき事は、まずあまり人を信用しすぎないことが挙げられます。日本では人を信頼することが前提の社会ですが、インドではそのような前提が通じない場合があり、ぼったくりなどもあるので慎重な対応が求められます。あと、インドといえば暑い国というイメージが強いですが、グルガオンを含め、デリー周辺の冬は結構寒くなるので、防寒着を用意することをおすすめします。特に朝晩の冷え込みが厳しいことがあるので、十分な防寒対策が必要ですね。

北インド(デリー周辺)の冬の朝は普通に寒い。写真は冬の朝のデリー

――最後に、グルガオンでの生活や仕事についてまとめていただけますか?

林下さん:仕事面でも生活面でも非常に充実しています!インドの「くふ楽」で働くことで、単に日本食レストランで働くだけでなく、メニュー開発やインド人スタッフのマネジメントといった重要な役割を担うことができています。特に、新しいランチメニューを考案し、それが実際にお客様に喜ばれるのは大変やりがいがあります。インドで働き、生活して、自分自身の成長を感じることができるのは非常に楽しいですし、今後もこの経験を大切にしながら充実した日々を送っていきたいと考えています。

――貴重なお話、ありがとうございました!

いかがでしたでしょうか?
インドという日本とは異なる環境で、自身の経験と知識を活かしながら働く林下さんの貴重なお話を聞くことが出来ました。

インドに留学や就職をしても、毎日インド料理を食べる必要はなく、「くふ楽」で本物の日本食を楽しむことが出来るという点は、インドで生活する上で大きな安心になりますね!
林下さんのようにインドで働き、自分の可能性を広げ、新しい文化に触れる機会を得るという経験は、人生をより豊かなものにすると感じました。

また、個人的な話になりますが、私(畑中)が以前働いていたタイでは、特にバンコクやシーラチャを中心に、街中の至る所で本格的な(日本人経営の)日本食レストランを見かけ、日本食には困らない環境でした。
しかしながら、インド(バンガロール)に来てみると本物の日本食は限られており、「くふ楽」の存在に非常に助けられており、今後もお世話になります!

林下さん
お忙しい中貴重なお話、ありがとうございました!

この記事を読まれている方の中にはインドで就職することに興味を持たれている方もいらっしゃると思います。
インドでの就職に興味はあるけど不安があるという方は、弊社の留学サービス「インド留学プラス」で英語力の向上&インドの日常を知ってからインドの現地採用を目指すというのも一つの手です。

インド留学ブラスでは単なる語学留学でなく、このような活動を通して人生を豊かにする留学を目標にしてます。留学にご興味のある方は是非こちらよりお問い合わせください。


畑中


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