インク

人生最高

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香港人と私②

香港人をバスに乗せて、私が一番に思ったことは「足が痛い」ということだった。 一日中リクルートスーツにヒールで歩き回っていたのだ。痛くて当たり前だろう。 ぼんやりとバス停のベンチに座って、バスが来るのを待っていた。 音楽でも聞こうとスマホを取り出すと、未読のLINEが3通あった。 アプリを開くと、香港人だった。 今日のお礼と、友達になりたいという旨のことが拙い日本語で書かれていた。 私はゆっくりとわかりやすい言葉を選びながら、返信を出したが、送った瞬間に既読がついて次の

    • 香港人と私 ①

      その日は3月なのにまだまだ真冬の天候で、とっても寒かった。 私はリクルートスーツの上にコートを着て、げんなりと説明会を終えて、トボトボと家に帰る道を歩いていた。 場所は京都駅。 就活には終わりが見えず、空は灰色で、連日ハイヒールを履いているものだから足はボロボロだった。 両足の鈍痛を引きずりながらしょんぼりと歩いていると、ぼんやりとした視界の中に彼が飛び込んできた。 青いコートを着て、頼りない足取りで私の視界をうろちょろしてる。 明らかに、中国人観光客だと思った。

      • 香港人と私

        香港人とのLINEはまだまだ続いている。 もうまる2ヶ月がすぎた。 駅前で道に迷った彼を拾って、送り届けた時半ば強引に連絡先を聞かれてからもう2ヶ月だ。 あの頃私は就活真っ只中で、途方にくれた彼を見て、「徳を積めば内定もでるだろ」という不純極まりない思いで彼を助けてからというものの、連絡が途絶えた日は1日たりとてなかった。 おはようからおやすみまで。 気がついた時にゆるい言葉を思い出したように交わしているだけでも2ヶ月続けば私の生活に溶け込んで。 彼はは図々しくも私

        • 歩みを止めるな。

          ずっとずっと悩んでいたことがあった。 進路である。 いまの私には大手btocメーカーの海外キャリアがひらけている。 が、依然として新聞記者になる、という憧れがあった。 地元新聞社とブロック紙の選考は順調に進んでいた。 欲が出たのだろうか。 「やっぱ書くことが好きだから」 なんて余計な心の声が聞こえてしまった。 書くことを仕事にしたい、でも中国語と英語を武器に世界を相手に戦いたい。 二つの思いがせめぎ合っていた。 そんなおり、父親から電話がかかってきた。

        香港人と私②

          受け皿のない上級者。

          大学の授業にもどって二週間が経った。 履修登録をころっと忘れたりしたけど今の所は真面目に授業に出ている。 が、出る価値のある授業はゼミ以外はない。 マジでレベルが低い中国語の授業になぜ私が出席しなければならないのか。 私は幾度となく己の不運を呪った。 だって、3年生のクラスに配属されたのに、中国語三年目の人たちのクラスなのに、なにそれ? みんな拼音読めないし、四声できてないし。 え?なにしてたの? そんなんだったらやめちまえよって感じだ。 そして、三年目の授

          受け皿のない上級者。

          従兄弟が可愛すぎて辛い。

          みんな聞いてくれ。 私の従兄弟は本当にかわいいんだ。 18歳で身長185もあるのに、よわっちくて可愛いんだ。 大学2日で退学して何十万と金を無駄にして帰ってきたボンボン根性だけど可愛いんだ。 かわいすぎて、目に入れてぐりぐりしても痛くないくらいかわいいんだ。 今日従兄弟の家に行って、二人で進路の話をした。 ああだこうだ言いながら、一緒に代ゼミデータリサーチやら、東進の大学受験ハンドブックをめくり、大学図鑑を見ながら笑った。 自分がど文系の人間だから、ど理系の従兄弟が

          従兄弟が可愛すぎて辛い。

          広東語は難しい。

          広東語の勉強を始めた。 ひょんな事から知り合いになった香港人が、日本語がベラベラでやり取りしてるうちに、 「あっちにばかり負担かけてるなあ…」と負い目に思い始めたからだ。 香港人と毎日話すようになって思い知ることは、香港人の底知れない智力とパワーだ。 家庭では母語である広東語を話し、小学校から中国語を学び、大学教育は全て英語。 生まれながらにしてトリリンガルになる運命を背負った彼らは、息をするように越境する。 日本語だけに浸かり、中国語だけでひいひい言ってる私と

          広東語は難しい。

          リクルートスーツを脱ぎ捨てて。

          就活が終わった。 帰国してから、ずっと「休むな」と自分を叱咤激励して駆け抜けた。 今日第一志望群のうちの一つの企業から内定をもらって、希望だった海外部署への配属も示唆されたので、その場に倒れこんで喜んだ。 本当にしんどかったし、泣いた時もたくさんあったけど、駆け抜けて良かったなあ、と思った。 これからも細々就活はするけど、とにかく大手一流企業の内定は勝ち取れたので、不安で眠れない毎日とはおさらば。 この先はゆるゆる楽しくやりたいことだけやって、好き勝手に生きていこう

          リクルートスーツを脱ぎ捨てて。

          立ち止まった、男。

          「インク姉さん、どうしよう。僕、帰ってきちゃったよ。」 そう言われて、最初に出た言葉は 「バーカ!」 だった。 前々から気にかけていた従兄弟の男の子が大学を二日で退学して実家に戻ってきた。 ずっとなんとなく高校三年間くすぶって、ノれなくて、最低ランクの地方国公立の理系の学部に潜り込んだこの男。 周りの誰もが浪人を進めたが、なんとなく悩みながら遠い地方の土地へ旅立った。 そんな中で人一倍どころか十倍百倍彼に浪人を訴え続けた私。 しかし、彼は勇気を出せぬまま大学に

          立ち止まった、男。

          友人にお前のnoteはパワーワードメーカーか!と言われた。

          友人にお前のnoteはパワーワードメーカーか!と言われた。

          幸せのために戦争をする。

          幸せのために戦争をする。

          疲れたなあ、眠たいなあ

          疲れたなあ、眠たいなあ

          頭がおかしくて狂った女就是我

          頭がおかしくて狂った女就是我

          勝ちまくりな毎日

          こんばんは。 インクです。 最近めを閉じる暇がないほどに忙しい。 まず、先週は東京に行って合宿型の選考を受けた。 どうしても合格したかったから必死だ。 食らいついて、合格をかちとり、最終面接への切符を手に入れた。 私はとにかく必死だった。 でも、その合宿が終わってから結果が届くまで3日あったけど、その三日間はとにかく長かった。 いつ連絡が来るかわからなかった。 最初の1日はワクワクしながら待って、 2日めはドキドキしながら待った。 そして、3日目には疲れ果てて

          勝ちまくりな毎日

          今日は三通ESを書いた。明日は9時から説明会だ。こんな馬鹿な生活早く終わりたい

          今日は三通ESを書いた。明日は9時から説明会だ。こんな馬鹿な生活早く終わりたい