受け皿のない上級者。
大学の授業にもどって二週間が経った。
履修登録をころっと忘れたりしたけど今の所は真面目に授業に出ている。
が、出る価値のある授業はゼミ以外はない。
マジでレベルが低い中国語の授業になぜ私が出席しなければならないのか。
私は幾度となく己の不運を呪った。
だって、3年生のクラスに配属されたのに、中国語三年目の人たちのクラスなのに、なにそれ?
みんな拼音読めないし、四声できてないし。
え?なにしてたの?
そんなんだったらやめちまえよって感じだ。
そして、三年目の授業なのに、未だ死ぬほど簡単な中国語のテキストを読解したりゆっくりゆっくり発音したりしている授業だ。
これだったら、散々悪口を言ってた韓国人たちと受けてた中国での授業の方がマシだ。
あれはまだ先生が中国語を話してた。
今は無。
何もかもが無。
諦めて内職やってるのがバレたけど、成績はもちろん一番だから文句も言われなかった。
完璧に嫌なやつだ。
私は。
とてもとても焦っている。
日に日に落ちて行く中国語をなんとかしたいともがけばもがくほど落ちて行く気がするのだ。
大学の授業ってこんなもんだっけ?
もっともっとレベルの高いことがしたくてレベルが高いクラスを取ったのにこんなのってない。
そんなことを思っていたら無性に泣けてきてしまった。
本屋に行っても、教室でも、初中級はたくさんあるし、開講されるし、生徒も多いのに。
上級になると参考書は一冊4000円くらいするし、講座は開講されない。
上級クラスと聞いて行ってみたら見栄張った初級のジジババが殺到していて、名ばかり上級クラスと成り果てているパターンがほとんどだ。
こんなに孤独なのか。
こんなにも上級者って受け皿がないものなのか。
この先どうやって勉強しろというのか。
腹がたつやら悲しいやらで遣る瀬無い思いに苛まれながらも単位を取らなければならないので、今日も教室に閉じ込められて死にそうな顔で、
「今天你吃什么?」
と発音してる。
爆破したい。