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「甘える選択肢」は、当たり前に持ってていい。

小さいときから僕は、両親から“辛くても頑張ることの大事さ”を教えられてきました。

その教えを守っていたので、僕は小学生のときから、インフルエンザが確定しない限り、高熱でも気分が悪くても学校に行っていました。

こういう教育を受けているのは、僕だけではなく、周りの友達でも何人かいたので、決して特別なことではないと思っていました。

しかし、あまりにもこの教えに影響を受けると、“辛くても頑張ること”に慣れすぎてしまうことがあります。

僕が学生の頃、体調悪そうな顔で学校に来る生徒はいましたが、その中には、無理をしていつも通りの自分を装う生徒もいました。

ほとんどの人には体調が悪くないように見えても、本人は気分が悪いのをなんとか抑えて、体力を維持させていました。

僕自身も、40度近くの熱があっても、周りに心配させないように、いつも通りの自分でいようと無理したことがあります。

この頑張り方が、僕らから奪うのは、体力だけではありません。

誰もが当たり前に持っている、「甘える選択肢」を奪っていきました。

どんな時でも、いつも通りの自分でいなきゃいけないと思っているから、自然と頭の中に「甘える選択肢」がないのです。

だから、ちょっと勇気を出せば言える「体調悪いから…」「ちょっと大変だから…」が言えず、「自分が頑張ればいい」という考え方になります。

人それぞれ、体調不良まではいかなくても、落ち込んでいる時、疲れた時、なんとなく気分が乗らない時など、その都度のコンディションがあります。

自分が弱い部分は、強い人に補ってもらえばいいのに、「甘える選択肢」がないので、辛くても1人で背負っていきます。

1人で背負うのが当たり前になっているから、気が抜けて疲れた顔を見せた時には、周りに「疲れてる?大丈夫?」と異常に心配されます。

その声を聞けば、「ヤバい。心配させてしまった」と心で焦り、またいつも通りの自分を演じようと頑張ります。

この繰り返しによって、「甘える選択肢」はどんどん遠ざかっていきます。

負のループを断ち切るためにやれることは、これしかありません。

今の自分の気持ちを言葉に出すこと。そして、相手にやって欲しいことを伝えること。

これが、「甘える」ということです。

おそらく、立派な人だって、自分の両親だって、先輩だって、友達だって、そのようなことをやっているでしょう。

それぐらい、「甘える選択肢」というのは、持っていて当たり前なのです。

「甘える選択肢」を持っていることを、甘えられそうな人に伝えることで、少しずつ楽になります。

だから、甘える選択肢は、常に大事に持っておきましょう。

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