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「今」を大切にすることで、「楽しさ」は守られる。

「精神の安定」は、確実に自分に良い影響を与えます。

学生時代の同級生と思い出話をする際に、それを実感することがあります。

僕が同級生に、「何年生の頃に戻りたい?」という話を振った際、人によってそれぞれ回答が異なります。

「親友と同じクラスになった中学1年生かな・・・」
「休み時間、友達と遊んでいた小学6年生かな・・・」
「毎日、笑いが絶えなかった中学3年生かな・・・」

一見、バラバラの回答にも思えますが、実は一つ大きな共通点があります。

全員、「修学旅行が楽しかった」「好きな人と付き合った」「部活で優勝した」とかよりも、「自分の精神状態が良かった1年間」を答えるのです。

つまり、「劇的な成功体験や面白い出来事があった1年間」よりも、「大した出来事はないけど、なんか毎日楽しかった1年間」の方が、よっぽど価値があるのです

僕自身も、行事を成功させた高2や、部活で好成績を残した中2よりも、なんか毎日が楽しかった中3の方が、圧倒的に良い思い出になっています。

大したことも成し遂げてもいないし、面白いエピソードも多くはないのですが、それでも毎日の充実度が高かったのです。

中3の頃の僕は、教室でおしゃべりしたり、休み時間に遊んだり、みんなで協力して行事をこなしていたという、ごく普通の学校生活を送っていました。

ただ、その「普通の質」が高いと、どんなに辛いことがあっても、どん底まで落ち込むことはありませんでした。

楽しく生きるためには、自分の精神状態が悪くしないことが、何よりも大事なんです。

中3の頃の僕も、誰かに嫌われていたし、失敗しまくっていたし、恥ずかしい思いもたくさんしていました。

しかし、そんなことに落ち込んでいる暇はなく、楽しい日々がまたやってくるのです。

「楽しい」で毎日忙しいんです。

それだけ、学校生活そのものを大切にしていました。

大人になった今、「楽しい」をつくる努力を、僕はしなくなりました。

もっと自分のネタがウケれば・・・。

もっと時間があれば・・・。

もっとお金があれば・・・。

そうやって、「たられば」に期待する人間になっています。

しかし、それでは楽しい日々はやってこないし、振り返っても良い思い出になることはないでしょう。

「何気ない日常」を楽しむことが、精神を安定させてくれるのです。

もっともっと、今の自分の環境を大切にしたいと思います。


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