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世界を良くするには、「心」しかない。

ドラマ『それでも、生きてゆく』で、心についての名言を聞いたことがあります。

その言葉に、何度も考えさせられました。

このドラマは、被害者の兄と加害者の妹が出会い、悲劇を負った二人が、辛くても悲しくても、生きていく姿を描いたドラマです。

このドラマの中で、こんなセリフが出てきます。

心って、大好きな人からもらうものだと思うんです。

主人公は、このセリフに続いて、「人を好きになると、その人から『心』をもらえるんですよね」という持論を展開します。

確かに、自分一人では、自分の心は形成されません。

誰かを想うがあまり、心が形成されていくのです。

人を好きになると、心がすべて持っていかれる感覚になります。

その人の考えが知りたくて、その人の気持ちに共感したくて、その人の近くにいたいという欲望も出てきます。

いつの間にか、自分の心なのに自分のものではない感覚に襲われて、自分で自分のことを見失ってしまいます。

つまりは、誰を好きになるかで、人の心は決まってしまうのです。

順番的に言えば、人生でまず好きになるのは、両親や兄弟。その次に友達や恋人です。

その人たちの影響を受けて、「心」が作られていきます。

大げさかもしれませんが、僕の「心」が肯定されるたびに、僕の周りの誰かの「心」も肯定されていて、僕の「心」が否定されるたびに、誰かの「心」を否定しているようなものです。

よく、自己否定してしまう人なら、それは自分だけじゃなく、自分以外の誰かの「心」を傷つけてしまっています。

それなのに、そんなことを忘れて自己否定したり、他人に傷つけられても平気になってしまうのは、人間として残酷なことです。

人を好きになることから「心」が作られているのであれば、自己否定に走りすぎていると、自分を好きな人が「心」を失ってしまいます。

心の問題って、どこまで広がっていって、いつかは取り返しがつかないことになりそうな気がしてきます。

あなたの「心」次第で、あなたの世界が良くなるなら、自己否定することや、誰かを憎むことをやめたくなりませんか?


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