真面目な人ほど、今日もサボり忘れないように。
自分のことを、知らず知らずのうちに追い詰めてしまう性格の人は、サボることの重要さを甘く見ています。
僕も、「サボることは悪」だと思っているタイプの人間なので、つい、“サボり忘れる”ことがよくあります。
テレワークが普及した今、「仕事の時間」と「そうでない時間」の境目が曖昧になってきました。
いつだってどこだって、仕事をやり放題になりました。
これまでは、移動や雑談などで、強制的に仕事ができない時間があったのが、これからは自分で「仕事をしない時間」を決めなくちゃいけない時代です。
「どこでサボるか」というのを、いつも明確に決めておかないと、何をしていても、「仕事をしていない時間がもったいない」という感覚になってきます。
テレワークにより、なんとかやる気を出して仕事を前に進める努力をしたり、以前よりも一つの仕事に時間をかけるようになったりする反面、次第にサボる時間をとらなくなっていきます。
そうなると、ストレスは知らず知らずのうちに溜まってきて、何をするのも面倒くさい無気力状態になってしまいます。
家にいるのに仕事ばっかりして、外に出るのも良しとされていない世の中なので、ストレスを発散する場所がなくなってしまうのです。
とはいっても、なんとかしてストレスを発散しないと、僕らは生きていけません。
どんな状況でも、ちゃんとサボらなくちゃいけないのです。
誰かが「休んでください」と言ってくれるといいですが、テレワークが主流となった今、誰もそんなことを言ってくれる人はいません。もしかしたら、普通に働いてても、「休憩したら?」と言ってくれる人はいないでしょう。
いつだって休むことは自己責任で、自分で決定しないといけないのです。
そのことを念頭に置いておかないと、「サボったら大変なことになるんじゃないか…?」と不安になり、サボる時間を自分に与えなくなります。
その結果僕は、ここ最近は、全くサボらない毎日を送るようになりました。
すべて時間がもったいないという理由で、好きなことをやめていき、意味がないと思ったこともやめていきました。
しかし、そんな日々を送れば送るほど、気分が下がっていき、朝起きるのも嫌になっていきました。
そこで先日、やらなきゃいけないと思っていたことを、あえてサボってみることにしました。
仕事中にズルズルとサボるのではなく、「サボろう!」と心に決めて、やらないようにしました。
すると、見違えるように心が晴れてきて、サボり終わった後には思考がクリアになっていました。
サボった後は、ササっと仕事に取りかかるようになり、「サボったら大変なことになる」と思っていたのに、意外と早く仕事を終えることもできました。
僕らの想像以上に、ストレスは、自分の体にのしかかっているのです。
そのおもりを一つずつ外すためには、自らサボっていく必要があります。
真面目な人ほど、こんな言葉をかけてあげましょう。
「今日もサボり忘れないように」
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