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就活生に読んでもらいたいnote|自分にとっては簡単でも、相手にとっては価値があること。

社会人になることへの不安を感じている就活生に話を聞いたら、「規律正しく生活して、上司からの命令はしっかり聞き、完璧にこなすというのが社会人のイメージで、自分にできるか不安です」と。そんな人、いませんからね!いるかもしれないけれど、アイスのピノの星型くらいレアな存在だと思います。

あと、社会人になったからといって立派な人間になれる訳でもありません。「あんなこと言わなきゃよかったといつまでも悩むのですが、社会人になってら切り替えが早くなるのでしょうか?」と質問されましたが、悩むに決まってるじゃないですか。ぼくは今でも10年前のことを引きずったりしています。切り替えが早い人もいるかと思うけれど、たぶん元々の資質です。放っておきましょう。

就活生の皆さん、安心してください。社会人もちゃんとだらしなく生きています。悩んだり転んだりまた立ったりしています。就活生の皆さんと同じです。


やりたいことが分からない

「就活生なのにやりたいことが分からなくて…」という声も多かったですが、やりたいことなんてぼくは未だに分かりません。無くても普通だし。 「できること」で人の役に立てれば充分楽しいです。「他者は大変そうだけど自分はそうでもない」という何かがあったら、それがあなたの「できること」です。

自分のできることで誰かの役に立てれば、結構充実して生きていけます。「やりたいことを仕事に」もいいけれど、「できることを仕事に」でも同じくらい価値があります。できることをやっていけば意外とそれが好きになって、その内にやりたいことになったりもします。そういうものなんですよね。本当に。


「好きを仕事に」とか「自分らしく」という呪い

「好きを仕事に」とか「自分らしく」という呪いをとにかく撲滅したい。ぼくは割と本気でそう思っています。ぼくもその呪いに苦しんできた20代だったので。社会人になってから「なんだ。全然そうじゃないじゃん」と学びました。学校で教えてほしかった。

それらはあってもいいし、なんら否定されることではないけれど、「でなければならぬ」と思う必要は全然ない。そうでない人が苦しむ理由は1ミリもない。誰かの役に立てれば、誰かに求められれば立派な仕事。バリューとはそういうことです。

「何をやりたいか分からない…」そんな時は自分のことより、まずは他者へ提供できること/求められこと/喜ばれることを考える。それが自分のバリューになる。大体の人は「自分のやりたいこと」なんて分かりません。それでも楽しく暮らしていけるし、いずれ求められる人になれたら最高じゃないですか。

つまり、「自分にとっては簡単でも、相手にとっては価値があること」とも言えます。それがあなたにとっての「できること」であり、あなたのバリューです。

「好きなこと/やりたいこと」を仕事にするのも勿論いいですが、「できること」から逆算して仕事を考えるのも同じくらい価値がありますよ。


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