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書くこと・コンテンツ

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書くことについてのnoteをまとめています。特に、地方中小企業様で「コンテンツが大切だとは思うけれど書くのが苦手で…」という方に向けて書いています。
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2022年9月の記事一覧

Webディレクターに必須な「悪文の再構成スキル」をどう伸ばすか。

Webサイト制作では「顧客から提供されたテキストが悪文で何とかしなくてはならない」というケースがあります。理解するのに3回は読み返さないと分からない文章も珍しくありません。特に製造系BtoBに多い。対応するのはだいたいWebディレクターです。(ライターさんにお願いできることもありますが Webディレクターに必須な「悪文の再構成スキル」あまり語られませんが、Webディレクターにとって「悪文の再構成スキル」は必須能力です。ユーザーは課題解決を目的にサイトに訪れます。伝わらないコ

Webサイトにキャッチコピーはいるのか問題。

Webサイトではキャッチコピーを入れたくなります。特にトップページ。でもプロモーションでないかぎり、必要なのは広告的なコピーではないんですよね。ユーザーは広告を見たくてサイトに訪れているわけではないので。「トップページはキャッチコピーを入れるもの」と無自覚に思ってたら要注意です。 大切なファーストビューでそれっぽいふわっとしたキャッチコピーを入れるのは機会の損失です。「このページに訪れたユーザーに何をしてほしいのか?」「そもそもどんな人がこのページに訪れるのか?」から逆算し

でもやるんだよ。

ある種のWebコンテンツは書くのが面倒だったりする。製造技術系の基礎知識とか。業界内では当然だからわざわざ誰も書かないとか。でも、その面倒なことをやったからWebに来てくれるという面は多分にある。 「面倒だから/皆知ってるから、誰もやらないこと」をやるから価値がある。こともあります。 何でこんな面倒なことを…と愚痴りたくなったら宮崎駿のこの言葉を思い出すようにしています。勇気が出る。 Webコンテンツに限らず仕事は面倒なことばかりです。どんな仕事であれ、質を担保したいな

文章の推敲と公開する勇気。

ベイジ枌谷さんのツイートを見て、本当にそうだなあ…と思いました。 文章の推敲と公開する勇気文章の推敲は本当に大切です。ぼくは一年前のnoteを未だに書き直したりしています。過去のnoteにいいねが付く度にやっている。文章を書いたら何回も読んで何回も直すのが大事です。 Webコンテンツにおいて推敲と同じくらい大事なのは公開すること。完璧さを求めて推敲し続けていつまでも公開しないのは本末転倒です。完璧な文章なんて存在しません。自分の能力の足りなさを受け入れること。受け入れて公

「SNSを用いた広報」と「経営陣による発信」の相乗効果。

ヤンデルさんが書いている長いツイート(SNSを用いた広報)は地方中小企業にもばっちり当てはまるのでぜひお目通しください。 SNSを用いた広報ヤンデルさんの「SNSを用いた広報」で素晴らしいのは下記の指摘だと思います。 これが基本骨格なので、あれこれ迷わずコツコツ進めていくのがお薦めです。発信としても受け皿としてもコンテンツが全ての源泉なので。 - - - - - - - - - - - - - - - - 経営者によるTwitter&ブログの活用編集者・竹村さんによる

「仕事のための仕事」と「目的のための仕事」

A. 仕事のための仕事をやる B. 目的のための仕事をやる Webの制作や活用に限らず、事業やビジネスの「成果の出し方」において、AかBかの違いがかなり大きいと思っています。Bだと日々の業務の全てが教材と実験になるんですよね。毎日テスト受けているようなものだし。だから1年の価値が全然ちがう。 成果において多くの人が勘違いしていると思うのが、「何か素晴らしいプロダクトを作れば素晴らしい成果が生まれる」という思い込みです。そんなことはほぼない。 だから、世に出して、反応を見

文章が書ける企業になるための一番の近道

「本気で今営業力を上げたいなら、文章を書く力を上げた方が良いです」 これは本当にそう思います。日本全国の中小企業の経営陣に届いてほしい。ビジネスにおける初期接点および継続的接触の場がオンラインに急加速しつつありますが、それは即ちテキストでのコミュニケーションが半分以上を占めるということです。 文章が書ける企業になるための一番の近道文章が書ける企業になるための一番の近道は「経営陣が自分で書き始めること」です。その理由は「完璧な文章なんて書けるわけがない」「文章をひとつ書い

Webコンテンツを書くのが苦手な人は「誰かに向けて手紙を書く」を意識してみるのがお薦めです。

Webコンテンツを書くのが苦手な人は「誰かに向けて手紙を書く」を意識してみると分かりやすい文章になります。 たとえば製造業コンテンツの場合専門用語を調べている社会人2年目ルーキー 現場で製造しているベテランの方 不良率を改善したい品質管理者 生産性を向上したい工場長や経営層 まずは手紙形式で書いてみる対象を決めたら、まずは手紙形式で書いてみてください。 言い回しや文体は気にしない。伝える対象を思い描いて、語りかけるように書いてみてください。対象者の知識レベルや経験値

毎日毎日書いている1つのこと

「最近の稲田さんのアウトプットの量が凄くて。生き急いでいる感じがして。この人死ぬんかな…と思った」と同僚から言われました。死にません。笑 日々のアウトプット量が多く見えるかもですが、実は同じことを何回も何回も書いているんですよね。だから回数が多くてもそんなに大変ではありません。 しつこく書いている1つのことWebの本質はコンテンツ Webを作るのが目的じゃない。Web上に仕事の場を作ること 仕事とは「選ばれること」と「約束を守ること」 Webコンテンツは特に「選ばれ

「コンテンツは誰が書くんだ問題」と地方中小企業のWeb活用。

Webサイトは大きく3段階に分かれます。 1. 戦略策定&サイト設計 2. サイト制作 3. サイト活用 建築で言えば1が設計で、2が施工に該当すると思います。3は完成した店舗やオフィスでの事業活動ですね。建築業務でいうと1は設計士、2は現場監督者のイメージです。3は完成した店舗で働く社員さん。 - - - - - - - - - - 2のサイト制作で、建築なら資材に該当するのが「コンテンツ/デザイン/コーティング」の3つに大雑把に括れるとして。建築とWebの大きな違

書けない人のエクスキューズと「業界では当然のこと」を書く意味。

ぼくがTwitterやnoteで書いていることは殆どが「Web制作会社では当然のこと/知っていること」です。制作会社の人ほど、そんなの知ってるよと思われるだろうなあ…と思ってます。 じゃあ、何でわざわざ書くかというとこの2点です。 ・知っているとやっているは違う ・当然のことを書く人は意外と少ない 「書くネタがない」は10年早いBtoB企業のWeb活用支援で「ユーザーの役に立つコンテンツを書いてください」と顧客に言うと、殆どの企業が「書くネタがなくて…」と口にします。

分かりやすい文章のコツは「友人とのお喋りのようにリラックスして書くこと」。それを実際に体験した話。

下記のツイートを見てとても共感しました。 とても共感します。ぼくはこれと同じ体験をしたことがありました。 不条理劇の感想を手紙風に書いた体験数年前、ちょっと難しい不条理劇を観たときに、知人Aから「全然わからなかった…稲田さんがどう思ったのか聞かせて!」とお願いされたことがあって。後日、手紙形式のメールで所感を送ったら、それを見た演劇に詳しい知人Bから「すごく分かりやすい」と褒めてもらったことがありました。 「すごくわかりやすくて正確だと思いました。嫌味じゃなくて、模範的