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書けない人のエクスキューズと「業界では当然のこと」を書く意味。

ぼくがTwitterやnoteで書いていることは殆どが「Web制作会社では当然のこと/知っていること」です。制作会社の人ほど、そんなの知ってるよと思われるだろうなあ…と思ってます。

じゃあ、何でわざわざ書くかというとこの2点です。

・知っているとやっているは違う
・当然のことを書く人は意外と少ない

「書くネタがない」は10年早い

BtoB企業のWeb活用支援で「ユーザーの役に立つコンテンツを書いてください」と顧客に言うと、殆どの企業が「書くネタがなくて…」と口にします。

皆、勘違いしているんですよね。テキストを書くときのコツは「やっていることを書く」です。知らないことを書こうとするからネタがないとか言うんです。「ネタがない」とかは自社の行動や活動を全部コンテンツにした人が言っていい台詞です。10年早い。

あと、「あまり知られていないネタに価値がある」と思い込んでいるから書けないんです。10年早い。業界内では当たり前のことを書くんです。殆どの競合他社は書いてないから。製造業などのBtoBなら尚更。

書けない人のエクスキューズ

・書くネタがない
・業界内では当然だから
・取り立てて凄い技術じゃないから

製造業の方がWebコンテンツが書けないときの鉄板エクスキューズです。もう聞き飽きました。ぼくはその度に同じことを顧客にお伝えします。

前提
・コンテンツを届けたいのは「それを知りたい」と思っているユーザー

禁止条例
・ユーザーを知ろうともせずに無価値だと勝手にジャッジするの禁止
・目線がユーザーではなく同業他社に向くの禁止
・同業に評価されようするの禁止
・こんなの皆知ってると思うの禁止
・やらない人が文句いうの禁止

誰のために書くのか
・ユーザーの知りたいに応えるため
・上司でも競合でもなく、ユーザーを見ること

何を書くのか
・今やっていることを書く
・今できていることを書く
・顧客から褒められたことを書く
・顧客から相談されたことを書く
・顧客に返事したことを書く
・日々の仕事で気づいたことを書く

もっとマイルドに90%くらい希釈してお伝えしていますが、だいたいこういう内容です。ユーザーファーストとはそういうことです。

ぼくはしつこいので、Web活用支援では一年を通して言い続けます。いつも同じことを言うので苦笑されるようになります。そうなったら、定着してきたな…と少し安心です。

やっていることを書くのがなぜ大事なのか

・業界では当然のことを書く
・知っていることより、やっていることを書く

なぜ、やっていることを書くのが大事なのか。ユーザーから「それが欲しい」と所望されたときに「できません」だと課題解決にならないからです。だからWebコンテンツではあなたの会社が「できること」を伝える必要があります。Webはあなたの会社をカッコよく見せる場ではありません。できることを伝える場です。

だって、Web制作会社のサイトで「Webはコンテンツが大事です!毎日の継続が大切です!」って高らかに書いてあって、それを見たクライアントから「どうやっても続けられないんです。やり方を教えてください」と相談されたとして。具体的に回答できなかったらお話しにならないですよね。

だから、「業界では当然のことを書く」「知っていることより、やっていることを書く」この2点を大切にWebコンテンツを書いてみるのをお薦めします。

ぼくが毎日しつこく書く理由

話を戻し、なぜぼくがTwitterやnoteで「Web制作会社では当然のこと/知ってること」を毎日しつこく書くかというと、顧客に毎日同じことを言っているからです。本人がやらなかったら説得力がない。

あと、制作会社の殆どの人はテキストを書かないので。「当然のこと」でも書く意味があるんですよね。お得です。

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