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ある時代のある思想

本能的にしか生きてゆけないならば、愛やら思想やら名言やら文化やら生まれない。「思考停止=本能」で、だから、目の前に広がる全方位、本能なんて含まれず。動物は本能の塊だろうか? いや、猿やイルカを見る限り、知性があるようだ。なぜ勝敗とか順位とか決めたがる? 上下優劣が本能を裸にします、いや違います。人工的数字とルールによって、強弱を隔ててゆく。優越感、劣等感さえ、人口的空虚に値する。本能は境界線を放棄する。中途半端な賞なんてない方がマシ。中途半端なメダルなんてない方がマシ。それは順位をつけたいがための仮想敵。それは勝者を讃えるための潤滑油。中途半端な歓喜が、敗北への一歩。敗北の積み重ねが、人間への定石。それが思想。それが文化。本能放棄。人工万歳。残念無念、執念また来世。輪廻転生。


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