比喩の詩
抱き合う二人を切り裂くような雷が上空を漂いながら、孤独な人間を避けている。突然の閃光に花火みたいな興奮を抱き、夏の眩い匂いを思い出す。地上から駆け上がる物体が、ミサイルのような殺人的軌道を描いて、地上に降り注ぐ。まるで星のような輝きで都会の夜を照らし、その空を見上げてみると、飛行機みたいな流れ星が地球に向かっていた。願い事は、雷の音にかき消され、雨の匂いみたいに流されてゆく。私みたいなきみが、彗星のように輝いていて、目玉が燃えるような太陽を感じた。
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