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【No.2】Tech Lake Sprintを終えて ~運営の観点~

インパクトラボ

こんにちは。インパクトラボです。

今回は、前回に引き続き、2021年9月にインパクトラボ・メンバーが運営・プログラムのサポートを実施したサービス開発プログラム「Tech Lake Sprint」について、運営サポートメンバーの目線からレポートをお伝えします。

本レポートでは、運営の観点からお伝えしようと思います。

Tech Lake Sprintとは
「滋賀県庁」をフィールドに、県庁職員の仕事からヒントを見つけ、職員だけでなく県民に役立つようなサービスを、参加者の皆さんと一緒につくりあげるものです。4週間という限られた時間のなか、膨大な調査や開発を行うのではなく、「利用者の本音に応える必要最小限の改善」を目指しました。
参照:https://shiga-lg.jp/techlakesprint

プログラムの流れや詳細、実施の想いについては、メインファシリテータの筈井淳平氏が公開している下記noteで詳しく記されてます。

また、インパクトラボによる、若い世代の教育の観点からのレポートは下記noteで確認できます。

概要

本レポートでは、特に運営ファシリテートに関する3つの課題について紹介します。

・ゴール設定のイメージ共有の例示
・仲介役の重要性

・リーディングとファシリテートの重複

ゴール設定のイメージ共有の例示

同様のプログラムを行う機会がある場合、予め、ITベースの考え方だけでなく、

・アナログ
・デジタル
・新作
・既存

これら4要素をクロスさせたマトリックスを示した上で「このような考え方があるよ」とゴールや具体的な事例を例示することで、スタート段階の思考の幅が広がると考えられます。

本プログラムの初期段階では「現在あるサービスで、これを使えば解決できそう」といった、プロダクトベースや、プログラミングベースで考える参加者の方もいらっしゃいました。

その場合、課題に対する解決案を考える際に、すでにあるプロダクトを使って、その制約のもと「課題を解決しなければ」から入るため、純粋な疑問が止まってしまい、実は重要であったポイントが抜け、考えが止まるパターンも見受けられました。

一方、後半あたりで、中間フィードバックや議論の末、アナログ・デジタル・新作・既存、それぞれの手法を取り入れ、各チームともによりよい効果検証に持ち込むことができたとも考えています。

そのため、できる限りはじめの段階で、考える幅を広げるための具体的な例示を丁寧に説明することは重要と考えました。

仲介役の重要性

本プログラムを通じて、今回のような短期間での観察・開発・検証・実践を検討する場合は「プログラム対象部の仲介役、もしくは対象人物」が参加者、及び伴走者として参加することが必要不可欠と考えました。

これは、行政をハックするようなプログラムに関して、仕様確認を行いたい場面が多々出て来ることに起因するものです。

まず今回、インパクトラボメンバーがプログラムの伴走を担当する中で、プログラム参加者から必要とされたことを例に示すと

質問「このようなことは行政内では実行可能か」
質問「ヒアリングを行いたいが、日程調整は可能か」
質問「今後の日程的に〇〇を行っても良いか」

などが挙げられました。行政・プログラムでどのように扱われるかが、参加者が最も気になるポイントとわかります。

同様の企画を行う機会がある場合、ZOOMやGoogle Driveなども使いにくいという現場感を考えると、民間では当たり前にできている考えや改善方法が実は通じず、プロダクトを作ったものの、八方塞がりな状態に陥る場合もあるかもしれません。

実際に行う野良DXでは、China Techや、自作プログラム、改造IoTなど、セキュリティを無視した提案や実践も往々にしてあることが現状です。実装先の現場感がある人がチームに居ることで、考えたことが無駄になるといったことも防げます。

そのため、「プログラムの仲介役、もしくは対象人物」が参加者、及び伴走者として参加することが今後の独立した実践には、不可欠と考えました。

リーディングとファシリテートの重複

これは筈井氏のnoteにもあるように、伴走者ではなく、少数の俯瞰者による観察・支援をベースにプログラムを組むことが必要とするものです。

前述したとおり、殆どのグループでは伴走者に対する質問がグループワークに起因するものではなく、実際の実働に関することが多い印象でした。

これを鑑みると、グループ内リーディングが各グループで成功しており、この程度の質問のみで終えることができている素晴らしい結果と取れます。一方、イベントファシリテートで考えると、伴走者がいなくてもうまくオーガナイズができている状態とも考えられます。

そのため、1チームごとに割り当てられた伴走者は「1チーム内でヒアリングを続けるのみ、他チームの動きを掴むことができない」という状況に陥っていたことがわかりました。

そのため、運営がファシリテートするために伴走するタイプのプログラム設計を行うのではなく、

・少数の俯瞰者によって、チームの進行具合を観察し、それを意思疎通・統合する。
・俯瞰者で共有した内容をもとに、プログラム上問題になりそうなことや、行き詰まっているグループに対してアクションを行う。

ことが必要と考えました。

また、軌道修正については、予め中間発表時点で一括で行うとすると、スタッフの配置体制や実践方式を刷新した小規模プログラムを作りやすいとも考えられます。

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最後に

ここまで、お読みいただきありがとうございました。

今回のTech Lake Sprintは、小規模ながら行政の実務に対して直接アプローチするユニークなプログラムでインパクトラボとしても、新たな発見のあるものでした。

活動レポートは文頭記載の公式ページに公開されておりますので、そちらもチェックしてみてください。

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