『ボクらの歴史』から読み解く絶望と挫折で這いつくばっている時に唯一打ち勝つ方法、希望について
人生とはなかなか上手くいかないものです。嬉しい時もあれば苦しい時もあります。メンタル疾患の場合だと辛さをより強く感じてしまい
「このまま生きていていいのだろうか」
「生きる意味、生きる価値とはなんだろうか」
と自分を責める時というのが必ずあります。
「自分なんて生きていても価値がない」
そんな方に、僕自身も統合失調症という辛い病気を抱える当事者として苦しみに這いつくばってる皆さんに是非聴いてほしい歌があるので解釈を入れながら考察します。
曲と歌手は『ボクらの歴史/坂本真綾』になります。YouTubeにカバーされてる動画がありましたので引用しましたがこのカバーのバージョンも素敵な歌声をしてる方々です。
でもやはり本家の坂本真綾さんの歌がやっぱり印象的なのでこのエッセイを読んで聞きたくなったらspotifyなどのサブスクで聞くか実際にCDで買ってみてください。
私はこの曲が入ってるベストアルバムを学生時代に友達から借りてMDに録音してヘビロテしてました。今からもう20年以上前の歌ですが全然色褪せませんね。でも最近のJ-POPとはちょっと違うかな。
坂本真綾さんの歌は当時アニメのタイアップが多くたくさん素晴らしい歌を歌われていますが今回紹介する『ボクらの歴史』は人間の本質的な希望、生きるとはを優しいメロディで教えてくれます。
では、まず一度歌詞を全て紹介します
全体の構成3部にわかれています。
1番では「生きる意味」
2番では「恋する意味」
3番では「これからの人生について」
を考えています。
後から調べたのですが作詞は"岩里祐穂"さんらしいです。数々のヒット曲の担当をしており最近では"ももいろクローバーZ"やジャニーズの"Sexyzone"にも歌詞を提供されてるみたいですね。
参考に色々聴いてみましたが素晴らしい人間の本質的な大切なことを説いてる歌ばかりなので気になる人はチェックされてください。
では歌詞の解釈に入ります。
この歌はいきなりこの「生きるという意味の本質」から始まります。
こんな歌はなかなかありません。「生きる意味を考えたけど」というフレーズを最初に書くという事はこの作詞家が文字通り生きる事を追求したことを意味しています。
実に哲学的で我々、精神疾患で生きる意味に悩んでる方にとっては欲しくてたまらない答えがもしかしたらあるのか気になります。
しかし始まりは生きる意味を考えたけど頭がくらくらしただけで、楽しいことは忘れることなどないし、つまらないことは眠くなるという誰もが陥る自然な感情が表現されています。
でも、歌い出しが「生きてる意味を考えたけど」というのが当時の私には衝撃でした。
この歌はアニメに使用され子供がターゲットの歌なので「ボクらの歴史ならほんの少し始まったばかりだよ」かもしれませんが、ここに生きる意味の答えが明確に書いてます。
これがこの作詞家の生きる意味の確信的な答えなのです。
それは自分が本能的にやりたいこと、こんな人になって、こんな人と出会って、こんなものを食べて……たのしくやりたい。
そう、これは希望です。あれもしたいし、これもしたいし、こういう人になりたいという。
大人になったらそれがどれだけ難しい事かわかるようになります。自分の希望通りの生活なんて出来ないしやりたい事を全部できるわけではありません。
でも、それは現実を経験したからこそ全て自分の思う通りにはならないと何度も何度も汗を流して、涙を流して経験したからわかるのです。人生そんな上手くいきません。
しかし絶望や挫折してる人にとってはこのような本能的な希望を持ち立ち上がることが出来たら「これがしたいから生きる!」という思考を持てば"生きる意味が出来る事"になると私は考えます。
ネガティブ思考だとどうしてもこの考えは思いつきません。
だからこそこの歌の価値があるのです。
2番は少なめに解説しますが人を好きになるという人間にとって大事な好きという感情をうまく表現しています。これも希望なのです。こんな仕事をしてこんな服を着てこんなデートをして「たのしくやりたい」
そうこの「たのしくやりたい」というのが全ての答えなのです。好きな人、愛する人とこんなことができたらどれだけ幸せでしょうか。
そしてここは重要なメッセージがあります。
「生きてる限り ボクらが変えてゆく 生まれたからにはボクらが切りひらく」
そうなのです。これは私は”自立の精神”だと考えています。
自分の人生を自分で切り開いていく、それが私は自立した人生だと思うのです。自立してない人は人生の選択を他者に依存します。
私は人生の大切なことは”自分で人生を切り開く自立した心”だと思うのです。
そうなのです、自分のしたいことをして「たのしくやりたい」なのです。大切な事は「たのしくやりたい」なのです。人生に挫折したり絶望してると「たのしくない」のです。だから希望が大切なのです。
そんなのきれいごとじゃないかと思われるかもしれませんが、初心に戻ってください。まだ社会に揉まれてなく希望を持って大人になろうとした時。
大人になったらこんな事したいなぁとか、こんな人と出会いたいなぁと思わなかったでしょうか? それは現実の厳しさを知らないながらも希望に満ち溢れているのです。
だから、疲れたらこの歌を聴いて是非、自分がしたいことは何なのか。そのためには何を準備したらいいのか。何年かけても構いません。あなたが本能的にやりたいことを目標に達成しましょう。
明日の事はわかりません。しかし未来はこの歌詞ではわかるとは書いてます。私は未来のことは誰もわからないと思ってるのですが、でも希望ならわかるのです。
”自分のしたい事が何なのかみんな探している途中”
これが確定してる未来です。だから自分のしたいことにスポットを当てるのが大切なんです。
この解釈を当てはめてもう一度この歌を聴いてみてください。
そこには生きる意味や希望がメッセージとなってます。
絶望や挫折に唯一打ち勝つのは希望です。
今、あなたは苦しい現実や厳しい状況におかれているかもしれません。
でも希望だけは失ってはいけません。後悔だけが残る人生にならぬよう自分のやりたいことに全力で追及しましょう。
もちろん、それが実現不可能なことなら仕方ありません。でもその代わりになることも探したらあるかもしれません。
この解釈とこの歌を聴いて皆さんが少しでも希望が持てたら、私はこの上なく嬉しいです。
希望です。
希望を持ちましょう。
そして生きましょう。
そして、たのしくやりましょう。
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