伴走支援のメニューと費用をアップデートしました
伴走支援者が増えてきて喜ばしい!
NPOの伴走支援者としてこれまでやってきましたが、各地で伴走支援者が増えてきたなと最近感じます。というのも、
「先日ご依頼した伴走支援のことなのですが、やっぱり地元で伴走支援をしている方にお願いすることにしました!なのでごめんなさい!」
とお断りされることが増えてきたからです。やはり地元で相談できる人がいるのが一番なので喜ばしいことです。
喜ばしい反面、このままではお仕事がなくなってしまうと危機感を募らせていたのですが、全然そんなこともなくご依頼を頂いています。
仕事内容が変わってきた
ただ、ご依頼のお仕事の内容が以前とは変わってきていて、目標金額が数千万円~数億円という規模になってきています。
以前の自分だったら、「ちょっとその目標金額は高すぎて自分ではいいアドバイスができないかも・・・」と躊躇していました。でも、よくよくお話をお伺いしていると、周りに相談する人がいなかったり、適した伴走支援者が見つからない、目標が高すぎて支援者候補から断られてしまう、といったある意味、孤立した状況で不安を抱えていらっしゃることが多いです。
私はフレームワークをごりごり使ったコンサルタントではないですし、マーケティングやPRの専門家ではありませんから、あんまり価値を感じてもらえなくてどこかで断られてしまうだろうなと覚悟しながら向き合っているのですが、一緒に目標達成を喜んだり、一緒に悩むことを続けていくことで継続してくださる団体さんが増えてきました。
こうしたお仕事の質の変化は、自分が一段ステップアップするタイミングを迎えているのかなと思います。相変わらず、わかんないなー、怖いなーと思うことも増えてきますが、NPOの経営者はもっとそうだと思うのです。
「うわー、これどうしよう・・・ひとりで考えるのはつらいわ・・・」
そんな思いを持っている経営者の方に、”私もわからないけど一緒に悩みましょう!”と横に立つ覚悟が大事なんだなと感じます。
ホームページの内容を更新しました
自分が一段ステップアップしているなと感じたら何をしたらいいかというと・・・ホームページの更新です。
なんで?ホームページ?
と思われた人もいるかもしれませんが、社会との接点、社会への宣言、がホームページだと思っています。2021年4月22日にホームページを立ち上げて、約1年半経った今みなおすと、伴走支援のメニューにちょっと違和感がでてきたので、そこを今回修正しました。
現在提供している6つの伴走支援メニューを以下に紹介します。
1.自己流で今までやってきたがこの先どうしたらいいのか迷っているNPO経営者への伴走
NPOを運営していて、こんな悩みはないでしょうか?
初めての寄付集めに職員の反発や抵抗があってできない・・・
クラウドファンディングは何件かこれまで成功してきたが、目標金額が頭打ちで次の金額帯を狙えない。
500万円~1000万円級の助成金に挑戦しているが採択されない。
自己流で寄付は数百~数千万集めることができるようになったが、その先何をしたらいいか思いつかない。
長年ファンドレイジングをしている中で、既存寄付者が年々減少しており、危機感があるが、新規寄付者も増えず、打ち手がわからない。
こうした課題は、伴走支援と共に取り組むと、ご自身で取り組むより短い時間で、効率的に進めることができるようになります。
2.団体内のファンドレイザーへのコーチング
団体内に資金調達の担当者(ファンドレイザー)はいるが、経験不足でなかなか企画・実施をひとりではやりきれないことがあります。
そうした担当者のコーチとなり、寄付キャンペーンの成功に向けて伴走します。また、助成金申請書のレビューや、中長期計画作成のアドバイス等も幅広く対応します。
3.クラウドファンディングの伴走支援
多くのNPOの寄付集めでクラウドファンディングを実施することが定着してきました。
我が団体も挑戦しよう!と思っても、初めてだとどこから手をつけたらいいかわからなかったりします。
Readyforなどのプラットフォーム側にキュレーターさんもいますが、団体側の目線で考えてくれる人がいると安心して取り組むことができます。
また、目標金額100万円~300万円は自団体のこれまでの関わりの中でなんとかなりますが、それ以上の目標の達成となると専門家の支援があった方が進めやすいです。
4.自主事業創りのお手伝い
助成金、寄付金、自治体からの委託と、NPOの収入源はどうしてもこの3つに偏りがちですが。最も自由に使える「自主事業の収益」も有力な収入の1つです。
しかし「自分たちの団体に売れるものはない」と思い込んでいる団体がほとんどです。
どのNPOでも活動していると、実践経験から導き出されたノウハウや体系的な知識が蓄積されていたり、事業を通じて多様なスキルを持った人の参画があり、それを研修事業や物販事業として育てることで、時間をかけて収益の柱にすることは可能です。
伴走支援を通じて、団体の価値を見定め、自主事業を創りのお手伝いしています。
5.【休眠預金の資金分配団体】実行団体へのはたらきかけをPOと共におこなう伴走支援
休眠預金では単年度もしくは複数年度での助成がされ、事前評価、中間評価、事後評価と様々ななタイミングで評価を実施することになります。
休眠預金の特性上、システムの登録や報告など、各種プロセスを遂行することに多くのPO(Program Officer)の手間がかかります。
それと並行して、実行団体への知識の提供や、アドバイス、方向づけなどのはたらきかけを行うのはなかなか難しいことです。
資金分配団体のPOに伴走することで、目標とする社会的インパクトのある事業を実施することを目指していきます。
6.助成金申請のお手伝い
災害や感染症の拡大など社会の変化に応じて、たくさんの民間財団や企業が助成金を募集しています。
これらの助成金は金額帯によってねらいが異なり、これをとらえないと採択されません。
30万円~100万円未満:市民活動を応援する意味合い
300万円~500万円:一定期間の間に困りごとを抱える人の支援を行うことを目的としたもの
500万円~1000万円以上:複数年かけて社会的インパクトを求めるもの
最近助成金がとれない・・・、高額の助成金がとれない・・・その理由は、団体の事業造りや捉え方が資金提供者の意図に沿っていないからです。
伴走支援では、採択される助成金申請書づくりのお手伝いをしていきます。
これまで実施していた無料相談を一旦やめることにしました
これまで無料相談を受付けていたのですが、最近思うのは、初見さんとする最初のお話が一番相手の「変わり幅」が大きくて価値があるのでは?と気づきました。
みなさんハッとした表情になり、やる気が充ちて、あとはご自身でやりきりクラウドファンディングやマンスリーファンディングをやり切る
こうした姿を何人も見てきて、この最初のお話も価値があるんだなと感じました。そこで一旦無料相談をやめて以下の通り有償でのご相談にしたいと思っています。
以下はホームページに記載している内容です。
NPO運営やファンドレイジングに関するご相談
ファンドレイジングやNPO運営に関して行き詰まっていることやモヤモヤしていることについて、ご相談をお受けしております。お時間は1時間~2時間程を目安にしています。体験者からは「1時間のお話の中で、いろいろな気づきを得られた」との感想を頂いております。ご相談内容も、ファンドレイジング、人材育成、ガバナンス、事業創り、キャリアなど幅広いです。
多くの方が、1回お話をするだけで次に自分がやるべきことが見えてきてスッキリされます。そして自分の力でやろうと歩み始めます。ほとんどの人は「これでいいのだろうか?」「他にいい方法があるのではないか?」と迷ってしまいますが、結局は自分自身が意識的・無意識的に納得している行動に集約されていきます。そこをお話すると人は変わるものです。
私は伴走支援として継続的な関わることで変化や成長をする機会を提供していますが、実は一番価値あるものを提供しているのが、この最初にする1回のお話だと思っています。それは「変わり幅」がとても大きいからです。
ファンドレイジング脳を持っている人と、持っていない人の差は大きくて、持てていない人がいくらがんばっても寄付や助成金はあつまりません。持てている人は、自然と取る行動や言葉が周囲の人に共感されていきますので、思っている以上に集まります。
持てていない人も一度気づくと体得する方もいますし、きっかけを経て自分で得る人もいます。長く伴走支援をしていくなかで修得されるケースもあります。
1回のご相談は5万円(税別)です。高く感じるかもしれませんが、必要なことを知らずに行動することで失う時間や意欲と比べれば適正な価格と思っていただけることが多いです。
希望される方は、ホームページの問い合わせフォームから申し込みください。
伴走支援と研修講師等の費用
多くのお仕事は伴走支援と研修講師です。それらの費用も更新しました。以前よりも高くなっています。
なぜ価格を上げたかというと、地域で伴走支援をしている人たちが増えてきた今、多くの伴走支援者の方々が扱うことを躊躇するような案件のお声掛けを頂くことが増えています。
そうした案件に臨むためには、何もせずにいるだけでは価値ある伴走支援を提供することはできません。研修に参加したり、本を読んだり、下調べをしたり、健康を維持することをしたり、人ととして成長する経験を積むことをしなければついていけません。そのために必要な投資として使っていきたいと思っています。
以下はホームページに掲載している内容です。
伴走支援
伴走支援は月1回の打ち合わせ、週1回(月4回)の打ち合わせ、随時(年間契約)という3つのケースが多いです。ご依頼前は高い印象を持たれる団体さんは多いですが、その後の変化でご納得いただけることが多いです。
月1回:5万円~
週1回(月4回)10万円~
随時(年間契約)120万円~
研修やワークショップの講師、フォーラムの司会等
ファンドレイジングやロジックモデル作成、ビジョン作成などの研修やワークショップをこれまで多く実施してきました。また、イベントやフォーラムなどの司会もお受けしております。
2時間:10万円~
4時間~8時間:20万円~
さいごに
2021年にホームページを開設した際に、「NPOの伴走支援者」と名乗りはじめました。当初は受け入れてもらえるだろうか?お仕事を継続していただけるだろうか?と不安ばかりでしたが、幸い、多くのNPOの多くの方々に支えられてここまでやってこれました。
NPOの範疇もだいぶ広がってきて、社会問題解決を目指す企業からもお声掛けいただたり、任意団体や一般社団の方からも問い合わせがあったりします。
まだまだ変化のあるNPO業界なので、みなさんに伴走できるように力をつけていこうと考えております。
これからも引き続き「NPOの伴走支援者」の今給黎辰郎をよろしくお願いいたします!!
是非、更新されたホームページを読んでみてください。
記事を読んでくださいましてありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。おかげさまで毎回楽しく制作しております。皆さんからの応援があるとさらに励みになりますので、サポートお願いいたします!!