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「いいね」ボタンが、思考させることを停止させた


こんばんわ。北里明日香です。
前回は「ひろゆき論法」と「橋下徹論法」の特徴を書きました。
とはいえ、そんなに使うことはありません。
そもそも私の大学のゼミくらいで軽い論戦が起こる程度で、
まず大学ですら論戦など起こりません。
日本は今日も平和です(笑)。

わたしは、ネットの某有名な掲示板で書き込みなどもします。
するとたまに、奇特な方や、いわゆる「ネトウヨ」といわれる
人に絡まれます。
そんなときには、前回書いた「ひろゆき論法」や
「橋下徹論法」を使うのか?
いやいや(笑)、使いません。
ある程度は書き込みを読みつつ、ある程度は返信をしますが
話が通じる人ならそこそこ面白いのです。
ただ、話が通じなくて、同じ主張を繰り返す人がいます。
そういう場合には、わたしは即座に「ごめんなさい」をします。
「あーそうですね。私の知識不足でした。」的に
さっさと白旗上げちゃいます(笑)。
「レスバトル」と呼ばれるそうですが、
勝ち負けの判定なんて誰にもわかりません。
そもそもこの世の論戦で答えがまず99%ありません。
そんなときに、自尊心(プライド)をかけて
レスバトルなんてしても、話は堂々巡りであり
何も生まれません。特に「ネトウヨさん」は
主義主張が強すぎるので、話にもなりません。
要は相手にしてしまうと「時間の無駄」なので、
さっさと白旗あげて「ごめんなさい」しちゃうわけです(笑)。
こういう人たちはもうダメです。
絡まれた時点で即逃げましょう。


骨抜きにされた男子諸君


わたし大学生の女子なのですが、
前彼がとてもナヨナヨしていました。
デートのときも確かに気遣ってくれるのですが、
ここ一番ってときには弱々しいのです。
例えば、ラブホテルに入るときです。
わたし自身は覚悟を決めてドキドキしているのに
彼は「ラブホテルに入ってもいい?」と聞くのです(涙)
いや、ちょっと待って!こっちも覚悟決めているんだから
男子が無言で、手を強引に引っ張って黙って入るのが筋なのです。
これは本当の話です。実際にあったことです。
そして、いざ、前戯も終え、さぁ挿入というときに
ゴムをつけてもらっているにも関わらず、
彼が「ねぇ、入れるけどいい?」と聞くのです(涙)
いや、ちょっと待って!
ここまでお膳立てされているし、わたしも覚悟決めているのだから
少なくともゴムは付けてもらわないと困るけど・・・
「挿れてよ!恥ずかしい><」と心の中で言いたくなるわけです。
そういうのは、日本的というか暗黙の了解で
お互いの合意をとっていればいいのに
「え?いままでいい雰囲気だったのに、それ聞くの?」って
感じです。
もちろん男子たちは経験を通じて学習していきます。
一度、性交体験いや、成功体験を経験すると、
自信は付きますが
過剰な自信になるのは禁物です。


「いいね」ボタンが思考回路を停止させた


すみません。やっと本題です。
現在、ネットの世界ではほぼSNSが占めています。
もちろん全部ではありません。
SNSに限っていうなら、非常に人をクズにしてしまう機能を
実装してしまいました。
その最もたるものが「いいねボタン」です。
ここで出しておかなければならない学者がいます。


社会学者・宮台真司氏です。
彼は、こう提起しました。
「言葉の自動機械」と「法の奴隷化」

「言葉の自動機械」というのは・・・
言葉を字義通りに捉え何も考えないで行動すること。

「法の奴隷化」というのは・・・
法律の文言に固執し何も考えないで行動すること。

ということです。
SNSにおいては、情報の流れがあまりにも速い。
Twitterですら議論する余地すらないくらいに、
濁流のように情報が流れていいく。
ちなみにTwitterは公式アプリが非常に優れていると思いますでしょ。
特に顕著なのは、広告があまり出ないっていう点。
いや、Twitter自体が広告媒体なので、広告が出ない云々より
あのアプリは公式アプリならぬ広告アプリです。

すこし話が逸れましたが、
要は、とあるインフルエンサーが持論を展開するとする。
すると、一気にRTやら「いいね」が押されまくってしまい
結局のところ、SNSでいうバズるだけなのです。
それは単なる「情報の消費」であり、
内容に関して深く考えるiPhoneやAndroidを持った人間は
ほぼいません。
とりあえず、ポチッとなー程度で押しているのです。
そこには「思考回路」も「思考する」ということも
ありません。
はたまた「疑問」すら持たないのかもしれません。
SNSにおいては、自分の好きなものや好きな分野だけを
見るというスクリーニングがかけられます。
つまりは、見たいものは見る。
見たくないものは見ないということができるわけです。
そんなところで、「思考」する余地はあるのでしょうか。
あるツイートが流れてきても、ただただ軽く読み、
疑問にも思わず、いいねボタンを押す。
その作業の繰り返し。

何が問題かというと、「考える力」が生まれないわけです。
まさに「言葉の自動機械化」、そのまま受け取って流すだけ。
そして、気に入らない人を見つけると
「法の奴隷化」です。

例えば、ダメといえばダメ。
マスクをつけていない人はダメ、というような論調です。
煽り運転はダメ、そりゃそうです。
ただ、煽り運転についての考える力も想像力もない。
あるメディアがあなたは煽り運転をするか?と質問すると
9割以上が「わたしはしない」と答えました。
そーんなはずはないのです。
煽り運転というのは非常に曖昧です。
9割の「煽り運転をしない」人も時と場合によっては
するかもしれないということを忘れて、ただただ
道徳的にしないと答えているだけです。


「いいねボタン」というのは共感性獲得で進化しない


「いいねボタン」の一番ダメなところです。
それは、「共感性」ということです。
ある人が良いことを書いた。
「それいいね!」というならそれは大丈夫です。
それをボタン形式でGoodかBadかにした点がダメなのです。
どちらかというと、どんなしょうもない文章だろうが
動画コンテンツだろうが、なんだろうが、
「いいねボタン」で大概済ますことができます。
先程書いたとおりに、人はネットにてスクリーニングを
無意識にかけています。
よって、好きな分野の好きな世界での言葉しか
読みません。
それでBadボタンになるわけがないのです。
よっていいねとなるわけです。
そして一番厄介なのは、「いいねボタン」は
共感性を享受しあうだけであり、
そこから先のもっといいねってものはなくなります。
GoodLikeで終わってしまい、そこから先の建設的意見や
進化はありません。
ただの「消費」です。
よって、「いいね」という共感性は、他者のそれいいよね!という
ことには響くかもしれませんが、その先の進化はない。
つまり、問題提起が生まれるとか
疑問を持つとか、そういうことは一切生まれないのです。

この10年ほどでみるみるうちに日本人の思考の劣化が激しくなったのは
そのせいだとわたしは思います。
具体例でいえば、「フェイクニュース」に即騙される。
つまりはトイレットペーパーを買い占めるという
前時代的に退化したような行動すら平気で取ってしまうという
去年の現実が具体的な失敗例でしょう。
なぜか?
もはや思考すらできてないのですから。

でわ


北里明日香(Asuka Kitazato)

2021年1月22日・午前3時25分


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