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フィジカルシアターLABO 振り返り  DAY3

皆様こんにちは!今井夢子です。
フィジカルシアターのアイデアを使ったワークショップを4月5~9日に行いました。そちらのメニュー内容と、参加者からフィードバックで頂いた気付きをまとめた、レポートのDAY3編です◎

~DAY1編はこちら~
~DAY2編はこちら~


DAY3 「身体とDirection」

●アップ
●身体のスキャン
  -DAY1,2のように、イメージを伴った身体のスキャンを行う
  -すでに身体の中に小さな動きがあることに気付いたら、それを身体中に波紋が広がるように伝えてあげる。
  -首と胸をゆるめ、目と口を開けたり閉じたりして、新しく世界から情報が身体の中に入ってくることを感じる。
  -そこから膝をゆるめ、股関節をゆるめ、少しずつもっと広い範囲から情報を得られるように可動域を広げていく。
  -足の10本の指先に、10個の目玉がついているイメージ。その指たちが世界をもっと見たくなる。だんだん足がいろんな方向に動いて、空間の中を移動する。
  -脇の下から光が出ているイメージ。胸にビデオカメラがついていて撮影をしているイメージ。膝、背中にも目があるイメージ。自分が見つけた身体の中のイメージがあれば、それを伴わせて、身体の部位に意志を持たせる。
  -自分が部位をコントロールするのではなく、部位たちがそれぞれの意志で行動することを許してあげる。
  -少しずつ部位たちの動きを小さくしていく。まだ動き足りない部位がいれば、気が済むまでやらせてあげる。だんだん部位たちがアクティブな状態のまま、身体の動きを収める。状態を観察する。

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「スキャンをしているときから、目を瞑っているのに、隣の人の存在の大きさや息の音を、敏感に感じ取ることができた」
「身体の中にある小さな動きに集中していたら、もう動き出したいような気持があった」 


●身体の部位同士の作用
  -3人1組になり、空間の中を移動しながら、二人に手を支えられながら中央の人は足の10個の目玉で空間を見てみる。支えられているので、普段できないバランスを試してみる。ひとりでもやってみる。
  -2人1組になり、空間の中を移動しながら、ひとりは相手の胸をいろいろな方向に動かしてあげる。胸のビデオカメラに自分の身体が連れていかれる感覚。ひとりでもやってみる。
  -胃に意志を持たせる、いろんな方向に移動する胃に、自分の身体が連れていかれる感覚で空間を移動する。
  -みぞおちと丹田の間に線があるとイメージする。その線が伸びたり縮んだり螺旋を描いたりしながら、いろんな方向に移動する。自分の身体が連れていかれる感覚で空間を移動する。
  -頭部、肩、手首、膝、など異なるパーツをひとつずつ動かしながら、同じように意志を持たせ、自分の身体が連れていかれる感覚で空間を移動する。
  -自分の中の様々な部位がアクティブになったら、ふたつの部位を共存させてみる。ふたつの部位に関係性を与えてみる。「愛し合っている」「憎み合っている」「目の前の相手を、片方は愛したい、片方は殺したい」「この場所から、片方は出ていきたい、片方が留まりたい」
  -身体の状態とエネルギーはそのままに、少しずつ野球ボールぐらいの大きさにまとめてお腹の中に持つ。そのまま、空間の中を歩いて、どんな感情が生まれるか観察してみる。
  -少しずつリラックス状態へ。まっすぐに立ったまま今の状態を観察する。

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「これだけで芝居が作れそう!!」
「やんちゃな膝を、胸が羨ましがっていた。嫉妬や確執が、部位の間に生まれた」
「アクティブになっている2つの部位を見ている他の部位も、味方になったり2つに巻き込まれたりして、身体の中にドラマが生まれた」
「顔で何かに触れたくなった。顔面の皮膚感覚もアップしたみたい」
「足指の目が難しい。自分の目の方が強く働いてしまう。視覚と思考はすごくつながっていて、普段その情報にどれだけ偏っているかに気付かされる」
「身体の中が無になる感覚。身体が先に動いて、歓びはあとからついてきた」
「自分の身体と内側の在り方が、全然違う質感だった」
「野球ボールにエネルギーをまとめると、空間の見え方が変わって、何気なくそこにあるペンにシンパシーを感じたり、感情がぐるぐると動いた」


●ジャケットのワーク
  -椅子の背にかかっているジャケットを、取り上げて着るまでの動きを決める
  -動詞毎に、最小単位に動きを分解して、ナンバリングする。手を当てる、つかむ、持ち上げる、右手を離す、右手を移動させる、右手でつかむ…
  -ひとつひとつの動きの間に、胸の高さと方向を変化させる。動作が始まれば胸が変化し、動作が終われば胸もそこで止まる。
  -各自、動きを探っていく。ポーズを決めるのではなく、常に今起こっていることにすること。その方向に行きたがっている胸が、動作の終了によって止まる感覚。

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「胸は自分の方向に行きたがるのに、途中で止められるので、身体の中の欲求が高まったような気がした」
「自分の得意な動きでポーズを作ってしまいたくなる。こうやれば良く見えるだろう、という自分のための安心感から離れて、細かい出来事に向き合うために大切なワークだと感じた」


DAY4に続きます◎




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