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フィジカルシアターLABO 振り返り  DAY2

皆様こんにちは!今井夢子です。
フィジカルシアターのアイデアを使ったワークショップを4月5~9日に行いました。そちらのメニュー内容と、参加者からフィードバックで頂いた気付きをまとめた、レポートのDAY2編です◎

~DAY1編はこちら~


DAY2 「身体と他者との関わり」

●二人組でマッサージ

●身体のスキャン
  -DAY1と同じ流れで、自分の身体の中をスキャン。そこにイメージを見つけていく。昨日のイメージをなぞらず、いつでも新しく今ここにある身体に集中する。
  -四つん這い、ドッグポーズで前後に歩き、直立して歩くところまで。

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「昨日よりも落ち着いて、たくさんのイメージを見つけることができた」
「ゆっくり四つん這いで前後する動きが、昨日よりもゆっくりに感じられた」
「昨日のワークの筋肉痛もあるので余計に、身体の中のパーツ同士が、作用し合い、助け合っていることを感じられた」


●身体を開くエクササイズ
  -両足を交互に踏みながら、床、真横、真上、斜めに手を伸ばす。
  -最も遠くまで手を伸ばしたら、その手の位置を固定する。そこから身体がどこまで遠くにいけるのか、あるいは近くまで行けるのか、いろいろな角度で試してみる。いろいろな方向に手を固定してみる。手から最も遠くなる身体のパーツを変えてみる。

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「みんなめちゃめちゃ身体が大きくなったっ!!!!」
「こんなシンプルなエクササイズで大きくなれるなんて、逆に考えると普段どれだけ小さく在ろうとしているかが良くわかる」


●Dramatic Tension
  -二人組になり、向き合って手をつなぐ。そのまま後ろに体重をかけて引き合う。逆に両手を合わせて押し合う。そのまま回ってみたり移動してみたりする。この時、触れているポイント以外にも二人の間に中心点があることを感じる。
  -中心点を発見出来たら、それをキープしたままだんだん手を離す。ひとりが動く、もうひとりがそれに反応して動く、アクションリアクションの動きを意識しながら、移動や位置関係の変化を試す。
  -中心点の位置を、ふたりの間から、ふたりの正面にずらす。中心点を軸に二人が円周運動をするようなイメージ。フォーカスを外側に作って試してみる。
  -動きにシチュエーションをプラスしてみる。「別れ話をする不倫カップル」「恐竜を見つけた探検隊」「生き別れの双子との再会」。身体の動きを試し続けながら、もしもセリフが生まれてきたら、それを発してみる。セリフ先行ではなく、身体先行。身体が変わると関係性の情報が変わる、そうなったときにどんな言葉が生まれるか、試してみる。

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「二人の間に重力のようなものが生まれた」
「中心点がある分、すんなりエチュードに入れた」
「押し合う中心点を持ちながら、相手に背中を向けてしまうと感情が逃げてしまう。身体の正面をいつも中心点に向けて、というサジェスチョンをもらってからは、向き合い続けるなかで自分の中にこぼれ出る感情があった」
「シチュエーションをもらってから、セリフの出るジャストな距離感を発見した。それはいつも同じ距離でなく、関係性によって変化している。ここではセリフが出ない、ここでは自然と出る、ということが、身体から起きた」


●ペアワーク
  -二人一組になる。
  -片方が目を瞑り、動かされる側Aになる。もう一人は動かす側Bになる。
  -BがAの頭を触る→Aはまっすぐ正面に歩く。Bが手を離す→Aは止まる。BがAの肩を叩く。Aは叩かれた側に進行方向を変える。という三つのコードを使って空間の中を移動してみる。
  -それぞれの組でさらに5つのコードを創る。膝を触ったら寝転がる、鼻を触ったらジャンプする、など。合計8つのコードを使って空間の中を移動してみる。
  -さらに3つのコードを創る。言葉、音、息、感情を組み合わせる。「おはよう」といったら楽しくなって笑う、手を叩いたら「ため息をつく」など。すべてのコードを使って空間の中を移動してみる。
  -AはBにすべての決定をゆだねたときに自分の状態がどうであるかを観察する。Bは、コードの組み合わせや、繰り返す長さ、指示するタイミングなどがパターンにならないように、Aに意外な体験をさせ続けるように。

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「めちゃめちゃ楽しい!」
「DAY1では、自分で自分のパターンを壊すこと、自分をびっくりさせつづけることが難しかった。二人組になったときとの違いはなにか?」
「Bは相手が他者なのでいたずら心がアップして、いい意味で無責任に指示を出せた」
「Aは、Bからもらうコードの意外性を楽しむことができた」
「外から見ていると、Aがコードがわからなくなって間違えたときも、Bは笑っている。怒ったりがっかりしたりジャッジしたりはしていない」
「もしかしたら、ひとりのときも、自分の中にAとBを共存させてみることができるのではないか?」
「自分で自分を動かすときに、自分の中にAとBがいる。Aはジャッジを怖がる傾向にあるが、二人組のときと同じように、自分の中のBも笑顔で優しいのでは?意外性を楽しむAと、いたずら心がアップしたBを共存させられたらすごくいいよね」


●View Point のリサーチ(Repetition,Spatial Rerationship,Topography)
  -DAY1の要素を確認しながら、空間の中をマス目上に移動する。
  -はじめは自分のパターンを見つけ、崩し、自分をいつもびっくりさせるように動く。そこからだんだん、周りの人の動きに反応していく。
  -他者の扱っている速度、高さ、チェンジのタイミングなどを真似してみる。ひとりの人を真似し続けるのではなく、目の前に飛び込んできた人を反射的に真似てみる。複数の人から異なる要素を真似することもできる。
  -空間や他者との距離感についても意識をプラス。大体日常で扱う距離感の中に納まっていることに気付いたら、極端な遠さや極端な近さを試してみる。
  -マス目上だけでなく、描く導線を自由に変えながら行う。移動する空間の範囲を限定したり、その形を変形させたりしてみる。
  -思考を使って決定するのではなく、いつも周りからの刺激、自分からの刺激に反応しながら行う。
  -ゆっくり立ち止まって、眼を閉じて、自分の状態を観察。

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「はじめにユニゾンのテンポを作るとき、昨日より早く一体感を感じることができた」
「昨日よりずっと楽に楽しめた!ジャッジが減った。全体をとらえることができた感覚がある」
「お気に入りの動きのようなものが生まれて、それを繰り返した。これはパターンなのか?と感じる瞬間があったが、自分はこれがやりたいんだ!と思って、お気に入りの動きを繰り返す中で次の発見につなげていった。ああしなきゃこうしなきゃの状態から、これがしたい!というWantの状態に変化できたということかも。Wantの中で探求していくことはパターンではないのでは?」
「思考ではなく、身体が自分を勝手に連れて行ってくれているような感覚。身体に自分を明け渡すような感覚が生まれた」


DAY3に続きます◎

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