鳥の脂をまとった馬鈴薯が主役の ローズマリー風味の鳥じゃが
料理教室で「あまり料理をしたことが無くて」という方にレッスンすると必ず喜んでいただけるレシピがこの鳥じゃがです。
家庭料理ではあるのですが、おもてなしにも、お酒の進むおかずとしても喜ばれますし、お皿に溜まったオイルをパンですくって口にするともう幸せとしか言いようがありません。
スピード料理ではありませんが、1番最初に作り始めれば良いことです。
材料
鳥もも、唐揚げ用 500g
塩 5g(お肉の1%の重量)
馬鈴薯 4個(なるべくメークイン)
ローズマリー 2〜3枝
大蒜 3かけ(今日は小さめだったため4かけ)
オリーブオイル 大さじ4
まず、鶏肉に満遍なく5gの塩を振ります。そのまま次の焼く工程に行くまで常温に置いておきます。
その間に、馬鈴薯の下ごしらえをしましょう。
馬鈴薯は綺麗に洗い、皮を剥き、縦に半分に切ってから1cm程度の厚さに切って行きます。
全ての馬鈴薯をスライスして水にさらします。デンプン質を取り、食感をカリッと焼きあげるためです。
馬鈴薯の水気をよく拭き取ります。
フライパンにオリーブオイル大さじ4を敷きます。火を点けるのは馬鈴薯を並べてからです。
水気を拭いた馬鈴薯を綺麗に並べ、少しずらして蓋をします。
弱火〜中火にかけます。大体焦げ目がつくまで10分程です。
大蒜を潰します。皮ごと包丁でぎゅっと体重を乗せると、皮も取れて、大蒜も潰れます。
フライパンの馬鈴薯がカリッとして、焦げ目が付いて来たら、ひっくり返します。
潰した大蒜とローズマリーの枝を入れます。
馬鈴薯をフライパンの端に寄せます。
フライパンの空いたスペースに、水気を拭き取った鶏肉を皮目を下にして、皮をカリッとさせるためにぺったりと広げながら並べます。
蓋はせずに8分〜10分ほど弱火〜中火で焼きます。
鶏肉の周りが白くなって来たら皮目を確認してきつね色であれば、鶏肉をひっくり返します。
2分ほど火にかけ、鶏肉に火が通れば出来上がり。鳥の脂を馬鈴薯に移すように、フライパンをぐるりと傾けます。
鶏肉にはしっかり塩味がついています。馬鈴薯に塩味をつけていませんが、鳥から落ちた脂をまとっています。
馬鈴薯を味見して、もう少し塩味が欲しければパラパラと馬鈴薯めがけてふって下さい。
お皿に盛り付けるときは、ローズマリーの枝を上にすると彩りが綺麗です。
シンプルな作り方ですが、本当に美味しくて、ローズマリーが元気な時に何度も作りたくなるお料理です。
唐揚げ用のお肉を買ってしまえば、下ごしらえが楽ですが、もちろんご自分で切っていただいても。
このお料理には脂乗りが良い鳥もも肉が合います。
カリッとしっとりした馬鈴薯が鶏肉の旨みを吸って、主役級の存在になります。
粒マスタードを付けたり、胡椒を挽いたり、レモンを絞っても味が締まって良いでしょう。
焦がさず、火さえ通れば成功のお料理です。慣れたら基本放っておけます。どうぞお試しくださいね。
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