見出し画像

女性ITエンジニアという存在

今日は女性ITエンジニアというものについてお話しさせてください。ITエンジニアというのは総称であり、厳密に言うと私はシステムエンジニアをやっています。

前提として、職業ごとの性差別などの話をしたい訳ではありません。ただ、ITの中でもシステムエンジニアというものは女性比率が少ないのが現状で、実際に生活をしていても珍しがられることが多いです。私はそれが強みだと思っており、ポジティブな要素として掘り下げていきます。同じ女性エンジニアと共感しあったり、女性エンジニアを目指す人の手助けになればいいなと思って書いていきます。

どうして私がエンジニアになろうと思ったかは、以下の記事でまとめています。興味がありましたら見てみてください!

リアルな女性比率はどのくらい?

画像1

女性比率が少ないとはいえ、私が入社した会社は女性が3割程度。100人いたら30人が女性と考えると、違和感がある程少なくはないんですよね。

ただし、全体数に対する女性の数は事務の方も含まれるためエンジニアとなると割合は下がり、プロジェクトに配属されるとまた更に変わります。管理職をはじめとした上司陣は男性が多いので10人程度のプロジェクトで女性が1〜2人ということはザラにあります。私の場合はプロジェクトに配属される前に考慮してくれることが多かったです。「女性のいないプロジェクトだが問題はないか」「新人で女性を入れようと思うから気にかけてやってくれ」と自分が思う以上に上司が根回しをしてくれていたので、安心して仕事に取り組むことができました。


女性エンジニアのメリットは?

画像2

・顔と名前を覚えてもらいやすい

プロジェクト内ではもちろんのこと、取引先やユーザーとの顔合わせが発生した際に一度で顔と名前を覚えて貰いやすいです。初めて会う人の顔と名前を覚えるのには身体的特徴を掴むのが大切です、女性比率が下がれば下がるほど女性であるだけで特徴となります。

覚えてもらうことで、気にかけてもらいやすくなります。新人の頃はより顕著で、まだ名前も覚えていない上司から「職場には慣れた?」と声をかけてもらえることが多かったです。

・細やかな気配りが喜ばれる

男女問わずやれることですが、女性の方が気付きやすいことが多い気がします。メイクを変えたことに彼氏が気付かなくて喧嘩 なんて話はよく聞きますが、自分が気付いて欲しいことは「こだわり」だから気付いて欲しいのです。私は男性はスーツ着用の現場が多かったので、話題としてスーツの小物を出します。ネクタイやワイシャツ、ジャケットの裏地やネクタイピン・カフリンクスなど、人と違えば違うほどその人がこだわっているものを「素敵だなと思って見てました!」と言うだけで喜んでもらえることが多かったです。

ちなみに、裏を返すとランチ終わりのワイシャツについてるラーメンの汁や、毎日同じネクタイしてることなどに気付いてしまうことは多々あります。


女性エンジニアのデメリットは?

画像3

・体調不良の相談がしにくい

私は生理痛が重く、たまに会社を休むことがありました。制度として生理休暇はありましたが、メンバーに生理休暇であると宣言する必要はないため、休んだタイミングではただの突発休をした人です。また、仕事をしていても生理痛によるパフォーマンスが悪い時はすごく申し訳ない気持ちになりました。

一度出社したものの午前中で辛くなってしまい、上司に午後休を申し出ると嫌な顔をされましたが、生理痛であることを説明したところ「男に君の辛さは分からないから、遠慮なく休んでくれ」と言われたことがあります。それ以来、部署異動などで上司が変わったタイミングでも、ある程度人となりや信頼関係が出来ている上で生理痛が重く突発休の可能性がある旨は事前に伝えるようになりました。これに関しては制度がある以上、嫌な顔をされたら会社に訴えてやる!くらいの気持ちでいつも伝えていました。

・同世代と仲良くなりにくい

SESとしてお客様先に常駐していたときに、話せる人は一緒に常駐した自社社員の数名のみでした。同じプロジェクトに同世代の男性エンジニアはいたもののたまに仕事の質問をするくらいで話し相手がいなく寂しい思いをしていた時期があります。たまたまプロジェクトの打ち上げで近くの席になった時に打ち解けて、その後も何名かで飲みにいくようになった時に言われた「数少ない女の子と話すと悪目立ちするから、話しかけたくても話せない」という言葉に驚きました。確かに、オフィスで会社の違う若い男女が雑談をしていると、良からぬことを言われたりするのはよくあることです。他のお客様先に常駐した時にも同じ様なことを何度か言われたので、仲良くなりたければ自分からアクションを起こすしかないのだと気付きました。


仕事への影響は?

画像4

メリットデメリットを書いていきましたが、実際エンジニアとして仕事への影響はありません。男性だろうが女性だろうが、仕事ができる人はできるし、できない人はできません。ちゃんとみんな平等に怒られて、褒められます。

それは性別の前に一人の技術者であるからだと思います。結局エンジニアに求められているのは「より良いシステムを作ること」なのです。


女性でエンジニアを目指す人に向けて

画像5

もし、不安でこのnoteを見てくれているのであれば、大丈夫ですと言わせてください。同じように不安を抱えてエンジニアになった女性の先輩はたくさんいます。そんな人たちがきっとあなたを守ってくれます。私も無神経な上司へのイライラを女性の先輩に聞いてもらいました。そして女性の後輩には同じ思いをさせない環境づくりに取り組んできました。

逆に、女性だからと甘やかされるほど簡単な世界でもありません。

上でも書いた通り、女性だろうが男性だろうが関係ありません。一人の技術者になる勇気と目標を持って、ITの世界に飛び込んできて欲しいです。もし、どこかで一緒に働く機会があればよろしくお願いします。

ここまで読んでくださりありがとうございました。是非、また読んでくださると嬉しいです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?