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2020年5月1日 僕の魂がしんだ日

死ね。

死ね。

死ね。

なんで生きてるの??会社なんて辞めちゃえば?

最初に断っておくが、これは会社の人間からの言葉ではない。

同棲していた彼女の言葉だ。


お前なんて居ない方がマシなんだよ。


プツン。


それは音だったかも定かではない。でも僕の心の中で何かが壊れた瞬間だった。

ここにいたら、本当におかしくなる。僕を僕たらしめていた何かがなくなってしまう。言語化できないような恐怖が僕を襲った。

そして気づいたら外に飛び出していた。

路上に飛び出してからも嗚咽が止まらない。脳みそがガンガンなっている。

どこまでもどこまでも落ちていくフリーフォール。

閑散とした路上でまるで骨組みを失った模型のように僕は膝まづいた。


彼女と同棲して1年3ヶ月。

家には僕を待っている人がいる。夢のような日々だった。

まだ収入も少なくて贅沢はできないけど、あたたかい食事。

バラエティ番組を二人で見て、週末は水族館に出かけたりして、

仕事でうまくいかなかった日は励ましあって。

早く大きな家に住みたいねって叶うかもわからない夢を語りながら

1Kの小さな部屋で布団を並べて寝た。


だがある日から、地獄の日々へと変わった。


私、結婚したい。


同棲をはじめて半年ほどだろうか。そんな言葉を彼女が口にした。

社会人2年目で稼ぎも安定しているとは言い難かったこと、同性期間が短かったこともあり、僕は少し悩んだが、幸せな日々が続くならと快諾した。

ところが両親は反対。せめて1年は一緒にいなさい。と言われた。そこには納得できたため、彼女に思いのままを伝えた。


嘘つき。


期待していた本人からしたら、当然だろう、僕は何度も謝った。

嘘つき、嘘つき、嘘つき、嘘つき、嘘つき。

悲観する彼女を宥めていると。彼女の表情が怒りへと変貌した。

まるで悲哀のマスクを脱いだようだった。


死ねよ。お前。


優しかった彼女の言葉とは到底信じられなかった。

そこから罵倒の日々がはじまった。

最終的に僕の魂は死んだ。

いよいよ本題だが、魂が死んだとは大げさに聞こえるだろう。

僕の状態を説明するのにその言葉以上のものは見つかりそうもない。

自分を自分と認識できない。自分がだれかわからない。

自分の意識が宙を舞っていて、少しバランスを崩すと朽ち果ててしまうのではないかと思えるようなそんな状態だ。

そして死ねと言う声は現実の声も幻聴も含め、四六時中聞こえてきて夜も眠れない。発狂しようにも声が上がらない。そんな気力もわかない。


お気付きの方もいるかもしれないが僕の愛した女性はいわゆるメンヘラだった。

このnoteでは当分の間、僕の苦悩と幸せに満ちた時間を綴っていく。


メンヘラとの恋に悩む全ての人のために。

そして僕が新しい世界への一歩を踏み出すために。


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