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わたしのお仕事ヒストリー3

ひとつのバイトの話だけで終わってしまった前回...今回はサラーッと私の備忘録(?)として、ぐらいで書いてしまいたいのですが、書けるかな?

いや、自分に課してみよう!

1:夏休みに掛け持ちした「嫌味な嫌味なオーナーのフレンチレストラン」:

いつもの守備範囲(大阪ミナミ 宗右衛門町から鰻谷辺り)から一気に西に飛び出した夏休み。夜遊び仲間のKちゃんと呑み回り、踊り明かしていたのは主に西心斎橋、アメ村近辺。 そこから更にちょっとだけ西に外れた高架下にあったフレンチの小さなお店。 図らずもここでバイトをする事になったのはこれまたKちゃんの陰謀...? 

「すんごいメンドクサイ陰気なオーナーがやってて、1人じゃ耐えられへんから来てっ!」

との要請。あの時インド料理屋のNANAK心斎橋店にも時々ヘルプで呼ばれ、メインのバイトとしては前回書いた「うつのみや」だった時の筈。その「夏休み」、始めて3つのバイトを掛け持ちした筈。(20年以上前の記憶なのでお許し下さい)正式名称は臥せておきますが「カボチャ」にまつわる名前の20席以下の個人レストラン

オーナーは当時45歳ぐらいだったかな?のこだわりのある神経質な独身男性。今考えても「絶対友達にはならない」(なれない?なってもらえない?)タイプの方。何せ私は対極線上にいる「片付けられない雑な人間」
後に俳優の段田安則さんを見て「ゲッ似てる!」と思った私。(写真はドクターXから拝借)

グチグチ チクチクバイトをいたぶり続けるオーナー。かわいい若い女性のお客さまにはもう満面の笑みと饒舌ぶりで対応するけれど、気に喰わないお客さまが来ると「そろそろお帰り下さい」ぐらい言ってしまう奔放さ。

Kちゃんは要領と頭の良いそしてクールな女子。適当にそんなオーナーをかわしながらドライに接していた。私はもう正面から受け止める小心者で、3日で胃がキリキリ、病気になってしまいそうだったのですが、昔からこう言う事が多く、そんな自分が嫌だった。「きっとこれは神様が私に与えた試練なのだ。このオーナーを越えるときっと違う世界が見えて来るのだ」と何故かその「夏の大きな宿題」として自分に課したのでした。

未だに覚えてるひと言... 私がどうも彼が思う所の動きが出来なくて、オーナーはとってもカリカリしてて、でも、それを必死で押さえてるものの、目を三角にしながら

オーナー:「いくちゃん、その首の上につけてるものなんなの?」

私:「へっ?(なんかめっちゃ怒ってるぅ〜💦)」

オーナー :頭は帽子を置く為の場所ちゃうんやでっ!

そう、彼は私に「頭は帽子乗せる為の場所ちゃうで、使うもんやでっ!」と言ったのでした。

その嫌味な言い方〜〜〜〜💢

あと、20年経った今も覚えてる訳ですが、飲食業界ではストックの古い方を「兄貴」と呼ぶことがあるんですが、このオーナーは何故か「お兄さん」と呼んでいましたもので、この後おちょくって私も「お兄さん、お兄さん」というようになり、たまに「兄貴」だったか「お兄さん」だったか分からなくなってしまい、別のお店で「お兄さんは手前に置いてるので〜〜」とか言ったりして笑われた事多数...

しかし、後に夏休み限定でお手伝いに行っていた私が仕事を終えるとき、彼が「やっぱり将来に繋げようと思って仕事する子の仕事は違うな。それをすごい感じたわ、ありがとうね♥️と言ってくれ、それは大きな、とは言いませんが、励みになっています。(あ、器の小さい所を見せてしまった💦)

ちなみにちなみに、分かる人にしか分からない話なんですが、私がここでアルバイトをした事によって某身近な人の人生の選択がなされたんだけど、その後、それがああなったけれど、結果として良かったんだな、と思っているんだけれど、当人もそう思ってるよね?

2.「男女のなれ合い大嫌い」と感じたあの東心斎橋の「フレンチ」のお店

これを聞きたい!という方が数名いらっしゃったので
「お待たせしましたっ!」なのですが...私の数あるバイトネタの中では「一番下らない」お店だったかもしれません。

当時、どんなお店でも「アルバイト」としての気軽な立場から学ぶものがある、と思って仕事をしていましたが...あ、語弊があるかもしれませんね、「バイト」と言えど全身全霊でやってます!という人も居るだろうし。とは言え、そういう意味では私もかなり全身全霊寄りのバイトでしたが。今から考えると、年齢が若かったのもあり、やはりバイト。今は「人生の(来世の?)勉強や!」と倒れそうになりながらも(血を吐きながら)なんとか立ち上がる「理由」としてやっておりますが、当時は「将来の為の勉強♥️ぐらいでしたからね。

さて、学ぶ為にはある程度そのお店には居なくてはならない、という信条から、基本1年はそのお店に居よう、と思っていた私。ほとんどのお店はそれなりに長くいたように思うのですが、ここは確か2ヶ月?程のスピード退社(退バイト)いたしました。 経営者となってからは人を雇い入れるというのは本当に大変な事なので、申し訳ない事をしたな、とこのお店に関しては若干思っています(また器が小さい事を)が、アレはしょうがなかったんじゃない?と思うばかり。

今、思い出したのですが、このお店では、実は私 面接で落されたのでした!

後で面接してくれた店長(35ぐらい?)に聞いたら「態度がデカ過ぎて恐かった」との事でした。

泣く子も黙る22歳(??ぐらい)の世間知らずの私。「仕事は出来ますので、早く決めて下さい」ぐらいの雰囲気だったようです。(この時、バイトの面接2-3つぐらい落ちたので焦っていて、いっちょ強気に出てみよう、と思って臨んだ面接だった筈)

世間の面接でよく落される方!日本だと「あなた色に染めて下さい、ややこしい事も言いません。」という感じの人が受かり易いです。

しかし、あなたの人生の目標が「面接に受かる」ことなのか「自分らしく生きる」ことなのか「わざとでもぶっ飛んで生きたい」なのかを先に決める事が、まず大事です。

さて... そんな落された私が何故働く事になったか、と言えば、同時期にバイトを探していた元同じ職場「うつのみや」に居た三重出身の同じ歳のキヨが「ここ良いやん、一緒に面接行こ」と誘って来たから。(人に引っ張られてばっかりかー)当時多少尖っていた、とは言え、キヨは私なんかよりもよっぽど恐い見た目。(長身、ロングヘアーは当時らしくソバージュ、って言うんですかね?でしたっけね?)その雰囲気としては...

『限界LOVERS』で売れた SHOW-YAのカジュアルバージョン。(時代を感じるな〜 でも、まだ現役?かっこいー)

Anyway...彼女はしっかり面接パス...どういう事やねん?と思っていたら、このキヨがなんと後になって「生島さんと一緒じゃないとバイトは受けません」となんと強気で、恥ずかしいオファーをしたそうで!補欠合格ならぬ落ちたのにお情けで入れてもらっちゃったー

ますます、すぐ辞めた私が「畜生」のようですが...

「すんませんねぇ」と申し訳なく初日、キヨの後からおずおずと入店する私。そこはなかなかオシャレなお店でオープンキッチンのカジュアルフレンチのお店、今もどこかで系列のお店があるかもしれないので名前は臥せますが「某ビストロ」...とでも。(知ってる人は😅苦笑?)昔、あの辺りでちょっとオシャレなタイスキのお店も同会社が運営してはりましたね。(日本人の男の人の名前、みたいな店名。ちょくちょく行ったなぁ)

料理人さんたちもホールの女の子たちも皆コック服でした。(ホールはコック帽は被ってなかった)こんな感じ↓

料理の方は社員さんがほとんどで年齢的にも20代前半から30代前半ぐらいの若いひとたち。(実は女性のバイトさんが一人居て、後に仲良しになる *今となっては奈良が誇る(?)古民家カフェのオーナー)

ホールスタッフは2人の女子大生。(ちなみに私もキヨも括りとしては当時は同じく女子大生。違和感あるわ〜、この言葉。)その先輩女子のひとりは「私はしっかり者。顔は地味だけど、ここではちょっとした女王様的位置。しっかり働いてもらうわよ!でも、理解はある方だから」というアピールがたっぷり。

もうひとりは懐かしの鈴木蘭々似のすらっとしたカワイイ子。

しかし、何故か「擬音語」を声に出す、蘭々さんに似てるので、彼女のその時の痛いキャラクターを意識していたのでしょうか?

例えば頬を膨らませて「プーッ」と言ってみたり、早歩きで歩く時に「トコトコトコ〜♥️と言ってみたり。後に「タラちゃんみたいですね、それ。その、トコトコ、とか」と私が言ったら すっごい驚いてました。(周りが!?)

言われた事無かったのかな。
言ってはいけない、触れては行けない周知の承知、というのが世の中には結構ありますね。

「あんたはさ、真面目にそう言う事を時々さらりと言うよな」とキヨに呆れられてましたが、放置しておく事が出来なかった。気付いてないのではないか、事故なのではないか?と思い至ったもので...

さて、そのおずおずと初入店した日、その時間はちょうど仕込みの時間&休憩時間だったようで(良くありますね。朝11-14時までランチで15-17時までお店閉めてる)私たちが行くとお店はまだちょっと暗く、中で↑の女子2人と若い料理人の男性社員がじゃれあっていました。

「なんだよー、この髪型〜、かわいいつもりかよぉ〜」
「えー、やーめーてー下さいよぉ〜」
「大体お前さぁ〜」
「てか、いつ遊びに行くんねんー」
「えー、そんなこと言ってて良いんですかぁ〜、彼女さんが〜」

とかなんとか、こんな感じで4-5人で...
私その光景を見て、ひと言「キモッ」と言って帰ろうか、と思ったんですがキヨがSHOW-YAばりの恐い顔で「お前は立場をわきまえろ」というような事を言うものですから、すごすごと「おはようございます。」と挨拶をしました。

その後、とにかく「女子」として男性社員から見られ、扱われ(あちらは良かれ、と思ってやってる風でしたが)、女子先輩バイトさんからは「女子として牽制」され、大した内容でもない仕事をもったいぶって少しずつ教えられる日々でした。

週末は先輩女子たちに「嵐のようになるから、パニックに最初はなるかもしれないけれど」と言われたけれど、実際の所は「うつのみや」の1/4ぐらいのお客さまの入りなので「これなら4人要らん、私ら2人でも充分に回せるのにな」とキヨは言いながらも彼女のすごいところは「すごいですね、こんなに沢山お客さまが」とか恐い顔で先輩女子たちに言ってる!

ワインの開け方は...グラスの磨き方、などなども仰々しく教えてくれるが私たちの方が早くて綺麗✨(うつのみや、は居酒屋なのにややこしいカクテル作ったりワイン開けたりする必要があったので)

夜の飲み屋でのホステスバイトの時にも感じた事ですが、この手の女子たちは仕事が出来るか出来ないか、よりも「自分のターゲット(と思っている)「男」を取るか取らないか」が新人には大事なので、私やキヨのように決まった彼氏が居て、更に他のには手を出す気が無い、という硬派(?)女子と分かると、すぐに打ち解けるようで、彼女たちとは特に摩擦はありませんでした。 彼女たちの最初の牽制は「うちの男チームに手を出すの?出さないの?」というだけのものでした。(それぞれ彼女が居たり妻帯者の人がほとんどだったけれど。ま、ある一部の男性にはそう言う事も関係ないか)

私が気に喰わなかったのはその男女がじゃれ合う雰囲気とも通ずるかもしれませんが、お客さまに対する態度、というか、考え方のなれ合い。

ここから長くなりそうなので頑張りますが...例えば、バイト女子が起こしたトラブル。

事件簿1:
JTBだったかどこかのクレジットカード会社のサービスのひとつでカードを見せると割引してくれるお店リストにその「某ビストロ」が入っていた。私も知っていたからお会計の際はまず先に「○○カードお持ちですか?」と聞かねばならない。 とあるお客さまがお会計の際にそれを言われなかったのだけれど、支払いの時に「あれ?ここ、これ、使えたっけ?」と後でお出しになった。お店が閉まるちょっと前だったのでお客さまも少なく、閉店の準備をしてレジ横をウロウロ歩いてた私はそのやり取りを見ていた。

あのー、これ、お会計前に見せて頂かないと困るんですけれど、と地味顔。

「あぁ、そうなの?えーっと、でも、ダメかなぁ」(ダメちゃう。そもそも地味顔が言わんのが悪い)「はい、ダメですね」と、地味顔で怒ってる。

スイマセン〜〜💦てスタッフが謝罪する事ははあっても、「怒る」必要は無い。全く無い!

「もうレジ売っちゃったので」というから、見かねて新人バイトの私が店長に「ちょっとトラブルみたいですが」と声かけたら、面倒くさそうに店長出て行って「次回から先にお願いします」とレジ処理をしていた。(ちなみに、そんな売ったレジのキャンセル、大した作業ちゃう) そしてお客さまが退店された後に「ほんっと迷惑ぅー」と膨れる女子に「まーまー、ああいうの居るからさ、頼むわ」と肩ポンポン。(えっ!お客さまのせい?)

ま、店長も女子大生バイトが面倒だったのもあるんだろうけれど、それだけでええの?指導無いんかいっ💢と店長に思ったのと同時に、その女子バイトに「お前はしょーもない仕事しとんのぅ」と第一印象通り「箸にも棒にもかからん人材」の烙印をしっかりと押しました

ちなみにひとつ年上だった彼女2人、リクルートスーツで就職活動に回りまくり、そのままバイトに来てました。「今日何社行ったか知ってる〜〜?」とかなんとか言いながら、全く私の興味の無い話を甘ったれて男性チームにしていました。「私、絶対アパレルの会社入るぅ〜〜!」とかなんとか。 当時、アパレルの会社の人気はものすごくて、おしゃれの片鱗をも見せない、気合いも実力も無い彼女たちが何故に そこにこだわっていたのかは謎でしたが私とキヨの話題にも上がらなかったな...

事件簿2:
『某ビストロ』は確か9:30ラストオーダーの11時までのお店でした。幾つかの飲食店を展開する会社のひとつである、このお店の店長はもちろん「雇われ店長」。ちなみに私も雇われ店長経験ございます!

その日は平日でお客さまが少なくて退屈していた私は入り口を気にしながらちょっとでも立ち止まるお客さまにお声をかけたりメニューを紹介していました。9:15ぐらい、店内にいらっしゃる2-3組のお客さまにラストオーダーを取りに行く準備もしないとな、と思ってふと外を見ると、外のメニューを熱心に見るカップルが。 お!チャンスーと思って私は入り口に走って行ったのを見た店長が「チッ」と舌打ち。(ウソやろ、聞き間違い??)

お店に入ろうとしたお客さまを迎えて扉を開けた私の後ろで「まじかー」の声(小さい声だけど、私にはしっかり聞こえた)。更にホールの女子バイトの面倒くさそうな態度!! せっかく直したシルバー(🍴)、ワイングラスを緩慢な態度で並べて行く... お客さまは「まだ、大丈夫ですか?ああ、間に合って良かった」なんて嬉しそうにしていらっしゃったのに段々恐縮の表情に。

嘘やろ....

こういう時に言ってやれば良いのだ「このっ、雇われ店長がぁっ!」と。

自分のお店では無いイチ「コックさん」なのに、「水を無駄遣いしないで!」と注意してくれたNANAKのザッパルさんの顔が思い浮かぶ。 「居酒屋であってもな、その日がもしかしたら、その人たちの本当に大事な大事な時間で、特別な日かもしれへんやろ?絶対邪魔するな。そして最高の時間にしてさしあげろ」と教えてくれた「うつのみや」の花咲部長。(確かそんなおめでたい名前)

その他のたくさんの真っ当にお客さまを喜ばせよう、と思って信念と哲学を持って働いている人たちを想って、私は「店長がコレならダメだわ、この店、私こんなところで無駄な時間使ってられへんわ、次」と決心したのでした。

もちろん、その日のその最後のお客さまのテーブルに私がすぐ付き、最高の時間に(私が出来うる限り)して差し上げましたので、皆様、ご心配なく🌹

「卒業論文にそろそろかからなあかんもんで」と勝手な言い訳でバイトを辞める旨を店長に伝えました。「マジか」と言われ、驚かれながらも「辞めてもお茶でもいこや、お前勝ち気で恐いけれど、嫌いじゃない」と妙なお誘いも受けましたが、その後、なんと300mぐらい先の創作フレンチでこれまた図らずもバイトが決まってしまった私。(わざとじゃないのよ)

新しいバイトの「休み時間」にそこのお店の制服でブラブラ歩いてたらその店長にすぐ見つかって近くのカフェに拉致されました... 「就職活動の一環です。」とウソでもない理由(書けば長くなるので今後ブログにも書きませんが)を言った上に「あの店、男女のなれ合いがキモかった」と。店長の名誉の為に本当の理由は言わずにおきました。 今 会ったら言ってあげても良いですね。

まだまだバイトの話はあるのですが...私、そう言えば正社員歴2回あるんですね...それも書かないとなぁ

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