なかほら牧場写真2

「行動する月を決める」

任地182日目。水曜日。

今日は少し離れた集落で2つ異文化交流の授業をやったあと、小学校6年生対象の環境×地元学のワークショップのクラス(最終回)をやった。

そのあと同じ集落内にオフィスを構える農業課に訪問して同僚と話をして、近くで女性が手工芸品を作っているとのことでその女性と女性グループのクラスにも訪問してきた。盛りだくさんの1日。


今日はnoteのお題にも参加してみる。

「青年海外協力隊、現役隊員が感じる活動の進み方#とは」


ふと思ったのだけれど、進むときってぐん!って進む。

進まないときは、これいつまでつづくんだ、、くらいの停滞ぶり。

ただ前々から9月までに方向性を決めて10月から12月は決めた方向性を確かめるためにエラー覚悟でとりあえずトライしてみるという予定だったから、10月に物事が進むのは計算済み、その通りになってありがたい。


協力隊って、たぶん本当に活動をぎゅっとしたら例えば3か月でできることを2年かけてやるんだと思う。というと語弊があるけれど

何もさぼっているわけではなくてその3か月以外の時間がなによりも忍耐が必要だなーと。活動内容や職種にもよるかもしれないが。

例えば活動がぐんと進むとき、キーとなる瞬間て「2時間の中の5分」とか「1日の中の20分」とか「1か月の中の1日」とか。

その5分とか20分とか1日をぎゅっとすれば3か月になるのだけれど、

でもその5分とか20分とか1日にたどり着くまでが長い。そして2年かかる。

(そして、「それなら最初から3か月でいいじゃん」という議論にはならない。そのぎゅっとした3か月を生み出すのに(人には取り立ててアピールしにくい)小さなトライアンドエラーがなされているからだ。)


信頼関係を構築するだの

自分の得意分野をほそぼそとシェアしていくだの

語学を磨くだの

現地を知るだの

人間関係を把握するだの

小さくトライしてみるだの

「何かを始める前の前段階」。

そんなことは大人が言う「成果」に入らないのだけれど

結局キーとなる瞬間を生み出すのにはこれらの

ながーーーく、はてしなーーーい、時間が必要。

忍耐力ですね。


だからその5分とか20分とか1日を無理やり作って2年間を埋めても空回りしてしまうかもしれない。毎日をせかせかと行動するのもありかもしれないが、私は良ーく周りを観察する時間はとったほうがいいと思う派である。


一方、そのキーとなる瞬間である「2時間の中の5分」「1日の中の20分」「1か月の中の1日」を知らないと、停滞期が続いているように見えモチベーションは下がってくる。その長ーく果てしなーい環境に押しつぶされてしまうと、協力隊の誰しもがもつ「行動力」という何ゆえの長所が消されてしまう。

行動力という長所が消えてしまうのは、何も進まない(ようにみえた)今日が明日も続くように見えてしまうから。明日も何も進まない(ようにみえて)、明後日も何も進まない(ようにみえる)。そのうちじゃあ「今日!」「今!」って瞬間を逃してしまうかもしれない。それはちょっともったいないなあと思う。

だから私もなるべく「行動する日」「行動する月」を意識的に設けようと思っている。キーとなる瞬間をつくるタイミングを意識的に設けよう、というわけだ。

今月がその月なわけだが、先の4月から9月までの「停滞期」「様子見期」があったおかげで私に対する周りの態度がちょっと変わった気がして、今月が少し動きやすくなった感はある。


活動は365日×2年全力で猛進しないといけないわけではなくて、80%くらいは様子を見ながら、残りの20%にめちゃめちゃ頑張る感じなのだろう。時間をギュっとした場合の話。協力隊員として、それを最初から感覚としてわかっていたらどんなに楽だっただろうと今は思う。

ただボーっとしていると全部が100%停滞期になってしまう。笑

いつかどこかに20%の頑張りどころを持ってくることは頭の中にいれつつ、いざというときにはキーとなる瞬間を生み出す一歩を踏み出したほうが良いだろう。

しかしすべての時間気を張っていなければいけないかと言われるとそうではなくて、それ以外の時間は力みすぎずに様子を見ればいいと思う。


青年海外協力隊(JICA海外協力隊)って本当に面白い。

ありがたい経験をさせてもらっているなあと思います。

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