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読んだ本などのこと

「母親になって後悔してる」をようやく読み終える。なかなか進まなかった。
「メキシカンゴシック」も「むらさきのスカートの女」もさくさく読めたのに。
「母親になって〜」のほうは、小説ではないというのもあるが、理由はわかっている。読んでいるとわたしの母がちらつくからだ。本に登場するイスラエルの女性たちの背後に、母がずっと付きまとっていた。
思うに、母たちの後悔は今に始まったことじゃない。あらゆる国とあらゆる時代の声なき声。そのなかの一人に紛れもなく私の母も入るだろう。
八方塞がりで、行き場もなく、耳を傾けてくれる人もいなかったから私たち子どもを相手に様々なことを繰り返し言ったんだろう。その言葉は要約すれば「母親になって後悔してる」だった。きっと本に出てくる一部の女性たちのように、相反する気持ちを抱えていたのだろうと想像する。母になって後悔してるが子どもは大切に思っているというタイプだったのでは。勝手な想像で真偽はわからないが。
子育てに向いてない人、馴染めない人がいるのは事実だろう。私の母も花を育てるのは得意だったが、ヒトを育てるには向かない人だったと思う。私も楽しむ術は身につけたけど、果たして向いていたかはわからない。
母親だけじゃなく「父親になって後悔してる」という本は作らないのかな、とふと思う。

「メキシカン ゴシック」は読み応えがあり申し分なかった。現代のおとぎ話。途中まで読み進めて、このまま「性」について書かれないのかと不安になったが、途中からちゃんとエロスについて書かれていてほっとした。それによって物語に厚みが出て、死と対になった生々しさがあり、より作品が完全なものに近づいていると思う。久しぶりに物語の世界に没入し、読み進めたいけど一方で話よ終わらないでくれと思った。

noteで壇珠-たんじゅ-さんの自伝を読む。すごい。おもしろすぎる…。さくらももこさんの「もものかんづめ」を読んだ時以来かも、声出して腹抱えて笑ったの。みうらじゅんさんといとうせいこうさんの本も図書館で肩を揺らして笑ったなぁ。
壇珠さん、なんというジェットコースター人生。数奇な運命…。まるで小説のようだ。さらに裏自伝を購入して読む。
自伝だけでは語れなかったのだなという想像を超えた内容だった。

今は秘行というワークを自ら編み出し、幸せになってほんとうによかったね…と、胸の痛みを感じながら思う。物語をシェアしてくれてありがとうと。私も秘行やってみよう。


他にも毎日noteで色々な方の文章に触れ、新たなことを知ったり、共感したり考えたり、勉強させてもらっています。楽しい!感謝!!


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