42歳で、会社を辞めて学んだこと
私は42歳で会社を辞め、フリーランスで生きていこうと決めた。
仕事が嫌だから辞めたのではなかった。自由が欲しかったのだ。
決められた時間を会社で過ごすのではなく、働く時間や場所を自分で決める自由が欲しかった。
子供が生まれ、優先しなければならないものができたから、柔軟な働き方をしたいと思ったのだ。
私は会社を辞めて、在宅でできる仕事を探した。
最初は特許翻訳をやってみた。以前、翻訳会社で働いていて、翻訳は自分には向いていないとわかっていたが、他に何をすればよいかわからなかったから。案の定、楽しくなかったので、続けられなかった。
次に物販をやってみた。ヤフオクで不用品さえ売ったことがなかったが、やってみると物が売れるというのは面白かった。
物販は、BUYMA、中古カメラ輸出、無在庫ネットショップ、中国輸入など、いろいろやってみた。
なぜ、いろんなものに手を出したのか。
稼げないというのではない。どのビジネスでも稼げるが、それぞれ特徴がある。やってみると、自分に合わない点がわかるのだ。
それぞれのビジネスについては、あらためて書こうと思っているが、結局、自分に合うビジネスしか続けられないものだ。
お金だけで続けられる、そんなふうに割り切れる人は、多くはいないと思う。
私は、そんなことをしながら、5年にもわたり、あれやこれやと迷走し、個人事業主として、たいした結果を出せないまま、うまくいかない時を過ごした。
当時は本当につらかった。不安と恐怖の中に、どっぷりと浸かっていたと思う。
けれど、この5年間があったから、私は成長できたし、新しい世界を知ることができた。だから、これもまた必要な学びだったのだと、今は思う。
では、今はうまくいってるのか?といえば、仕事という意味では全然だ。
天職なんて、見つけられていない。
けれど、心にそって生きていこうという、すっきりとした気持ちがある。
どんな経験も学びだと受け入れようという、覚悟がある。
人生を楽しもうという、ワクワクした思いがある。
心に沿わないものはやめる。心地よいことをやっていく。
自分の軸をしっかり持っていこう。ただそれだけ。
そして、目の前にやってきたことを、一所懸命やる。
それはきっと素敵な仕事につながっていくだろうと思っている。
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