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夏に聴きたい名盤10選(私選)

夏と言えば、音楽です。まだ普通の日常が戻っていないので、フェスとかは難しいんでしょうね。残念なことです。
(私はフェスには行ったことがないのだけど(^^;)

私は趣味がちょっと変わっているので、一般的によく知られている楽曲からは外れているでしょうけど、私が夏に聴きたいのは、こんなアルバムたちです。

①『Natty Dread』Bob Marley & The Wallers('74)

レゲエを代表するボブ・マーリー、初期のヒット作。ボブ・マーリーは、本作ではじめて全英アルバムチャート入りをした(総合チャート92位、R&Bチャート44位)。
ボブ・マーリーの優しく軽やかな歌声、レゲエ特有のゆるいリズムが暑い夏にピッタリ。恋人にささやくような②『No Woman, No Cry』は、すべての音楽ファンに聴いてほしい名曲。

②『泰安洋行』細野晴臣('76)

細野晴臣の3枚目のアルバム。前作『トロピカル・ダンディー』(’75)から始まったトロピカル路線は、本作をもって完成の域に達した。
カリプソ、ニューオリンズ、エキゾチカ、中華街風、沖縄音楽など、さまざまな海洋の音楽を融合した個性的なサウンド。歌詞は遊び心に富んでいて、どの歌もリズムが心地いい。

③『Black Market』Weather Report('76)

アメリカのフュージョンバンド、ウェザー・リポートの7枚目のアルバム。
アフリカ音楽の影響を全面に出しており、ワールドミュージック的な色彩が濃い。時折、曲の冒頭に挟まれる波の音、港の船の汽笛などが情緒的。
伝説のベーシスト、ジャコ・パストリアスがはじめてバンドに加わった、記念すべきアルバムでもある(②⑥でベースを担当)。

④『Hotter Than July』Stevie Wonder('80)

スティーヴィー・ワンダーの19枚目のアルバム。
⑥『Master Blaster』では、レゲエのリズムを取り入れるなど、新しい試みが見られる。「7月より暑い」というタイトルのとおり、夏にピッタリな楽曲が目白押し。アップテンポで楽しい楽曲もあり、シリアスでせつない楽曲もあり、構成にメリハリがある点も素晴らしい。

⑤『Murdered By The Music』高橋幸宏('80)

高橋幸宏がYMOとして活動していた期間に、はじめて発表したソロ作品(ソロ名義では2作目)。打ち込みのシンセを全面に押し出したエレクトリックな作品でありながら、レゲエやスカのリズムを取り入れるなど、斬新な試みも見られる。夏にもっともピッタリな⑦のインスト曲は、ベンチャーズのトリビュート盤のために書き下ろされた楽曲。

⑥『極東サンバ』THE BOOM('94)

THE BOOMの6枚目のアルバム。ブラジルのサンバやボサノヴァ、インドネシアのケチャなどの民族音楽の要素を取り入れた意欲作。
異国情緒漂うサウンドをそのまま真似をするのではなく、オリジナリティーを入れてうまくアレンジしている点が凄い。サンバのサウンドが印象的な②『風になりたい』は、今でも人気の高い楽曲。

⑦『トーキョー・ストラット』東京スカパラダイスオーケストラ('96)

東京スカパラダイスオーケストラの6枚目のアルバム。
スカをベースに、ジャズやファンクなど様々な音楽の要素を取り入れ、バラエティーに富んだ内容となっている。
YMOの『Simoon』をカバーした⑦、ケン・イシイの『EXTRA』をカバーした⑨は、原曲と聴き比べてみると、より一層おもしろさがわかる。

⑧『Cicada』槇原敬之('99)

槇原敬之の9枚目のアルバム。「Cicada」は英語で「セミ」を意味するが、そのタイトルのとおり、夏にピッタリなさわやかな楽曲が多く収録されている。先行シングルとしても発表された③『Hungry Spider』は、サウンド、歌詞の世界観も含めて、それまでの自身のイメージを覆すほど、新しい魅力が感じられる。

⑨『moca』Mondo Candido('02)

イタリアの三人組音楽ユニット、モンド・カンディドの1枚目のアルバム。
ボサノヴァやモンド音楽を取り入れたオシャレなサウンドが魅力的。女性ボーカル、ルイゼッラのイタリア語の甘い歌声に、思わずうっとりさせられる。脇を固めるアレッサンドロ、シモーネの渋いギターとベースも◎

⑩『Horizon』Jazztronik('03)

ジャズトロニックは野崎良太のソロユニット。
ミニアルバムの本作は、ボサノヴァやサンバなどのブラジル音楽に打ち込みのリズムを取り入れた作風となっている。女性ボーカルが歌う②『アサガオ』は、ポップスとして万人に親しみやすい仕上がり。
ちなみに、我が家にある本盤は、発売イベントのインストアライブで買った直筆サイン入り。

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