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コトバ

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よしだけいごしか表現出来ない、俺だけのコトバたち。
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アイデンティティの出発地点

アイデンティティの出発地点

子供の頃から、人が好きだった。

小さい時は公園で幼なじみが遊んでる姿を眺めてるだけで
「今日は○○君と遊んで楽しかった」
っていうくらい優しさと思いやりで溢れていた。

誰かが感情を豊かに表現しているのがすき。
誰かが新しい感情に出会うのがすき。
その瞬間を作れるのが僕の幸せだった。

じゃあ、僕はどうなの?

普段からみんなが楽しめるように気を配らせ、1人になっている人に寄り添ったり、向き合っ

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モラトリアムの最終地点

モラトリアムの最終地点

モラトリアム。

子供から大人へ移り変わる時、社会に出て一人前の人間になるまでの『 猶予期間』のこと。
2001年生まれ。同世代が大学を卒業し、社会に出ていく頃。
僕たちは今、
"自分とは何者か" "どう生きていきたいか"を考える猶予期間の最終地点にいる。

正直、今の社会は僕たちに対して厳しすぎる。
義務教育では個性を握りつぶされ、SNSでは誰か炎上しないかと常に監視されている。
多額の奨学金を

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木漏れ日の余白。

木漏れ日の余白。

みんな知ってる?
「木漏れ日」ってことば、他の言語ではひとことで表せられる単語や表記がないらしいよ。

7月。青く高い空に入道雲が綺麗なコントラストを描く頃。
「木漏れ日」と聞くと、汗とスポーツドリンクの匂いが混じる本気で部活に打ち込んだ3年間が浮かび上がる。

秋の夕暮れ。燃えるように赤い夕日が地平線に沈む頃。
「木漏れ日」と聞くと、あの頃ちょっと気があった女の子を自転車の後ろに乗せて寄り道した

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遺書

遺書

朝、いつものように目覚めること。あったかいご飯がだいすきな人と食べられること。笑顔が自然と溢れること。

今日という日を、生きること。

自分自身や大切な人たちのそんな"当たり前"が犯されそうになった時、そいつは現れる。
手の震えが止まらなくなり、動悸が激しくなる。
次第に呼吸が出来なくなって、息が詰まる。

一般的な呼び方では「パニック障害」って言うらしいそいつは、いつも突然やってくる。
この世

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枯れない桜言葉

枯れない桜言葉

ぶくぶくぶく。

夢を、見ていた。
きれいなきれいな夢だった。
あの日の桜の木の下で。
あんなに華やかだったのに。
変わったのは自分かな。
変わらなかったあなたかな。
穏やかに桜が散っていた。

ぶくぶくぶく。

あの時言ってたよね。
「出会いがあれば終わりがある」って。
その時その時の人生がパッと色付くみたいで。
毎年咲いて散る桜のようなかんじ。
いつか来る終わりを嘆くよりも
今の鮮やかな世界

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あしおと。

あしおと。

「そんなことは無理だよ。」
「どーせやったって意味ないよ。」

たくさん鼻で笑われてきた。
たくさん批判されてきた。

老人はいいよなあ。
地位があって、偉そうにしてるだけでいっぱいお金が貰えるシステムで。

政治も、社会の仕組みもお年寄りに優遇するばかり。でも俺たちもその仕組みを作ってる一員であることにちょっとだけ皮肉を感じる。

「どーせ変わんないよ。」
「何言ったって一緒だよ。」

若者の間

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やこうばす。

やこうばす。

この世には2種類の人間がいる。
夜行バスで寝れるタイプか、そうでないか。

隣の人はヘッドホンにアイマスクで爆睡してるが、自分は未だに暗い車内でひとりだけ、スマホの明かりをこれでもかと撒き散らしている。

でもね。俺は寝れないこの感じ、好きよ。

意外と夜行バスって朝早く着くよね。6時とか。着いたところのお店はどこも空いてないけど。
でもさ、今これを夜中2時に書いてるねんけど、あと4時間で目的地に

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だいすきなあなたへ。

だいすきなあなたへ。

Dear だいすきなあなたへ。

時間っていうものは残酷だな。
同じ価値観で意気投合したあなたとも、今では方向性の違いでギクシャクするし、
あれだけ愛し合っていたあなたには、もう存在すら覚えられていない。

でも、一緒に笑いあったあの時間とか、一緒にポケットに手を突っ込みながら行った冬のコンビニとか。
あの思い出は無くなることはないし、今思い返してもステキな時間だったなって思う。

だから。

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みんなちがって。。。

みんなちがって。。。

みんなができることができないから、
みんなができないことができる。

みんながみんなになりたがるから、
みんなとちがうことができる。

いきやすくていきづらい、ちっぽけなじぶんを
つらぬきとおして、
みんなにあこがれながら、みんなからあこがれられながら、
じぶんだけのじぶんをきょうもいきつづける。

これだけで充分なのに。

これだけで充分なのに。

当たり前に、ありがとうを想える人は一体どのくらいいるだろうか。

寝床があって、ご飯があって、いいことがあって、悪いことがあって。それを言い合える友達がいて。

日常。前提。当たり前。
そんなコトバに変わった瞬間、それを創り上げたこれまでの自分自身に敬意と感謝が薄まるような気がする。

これだけで充分なのに。

花にも水を

花にも水を

いつも種を蒔く。水をやる。
芽が出てくる。水をやる。

そしていつか、花が咲く。
でも、花にも水がないと枯れてしまう。

今、すごく花壇が大きくなってる。毎日毎日種を蒔いてる。
それでも、愛情の水の量は変わらない。

それならば、
もっと良質なお水にしよう。
もっとふかふかの土壌にしよう。
もっと繊細な肥料にしよう。

じょうろの大きさは変わらないけれど、愛情の濃度は凝縮できると信じてる。
一人ひ

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営業

営業

違和感、気持ち悪い。

誰もその商品がいいものだと思ってない
誰も"その人"に買って欲しいと思って案内してない

目の前にいるのは「ヒト」なのに。
頭の中にはノルマという「数字」だけ。

脳が死んでる。
コトバが腐ってる。

こいつらは生きながら死んでいってる。

それがビジネス?
そのやり方が世の中の普通?

クソ喰らえ。
俺は、俺が届けたいものを自信を持ってその人達に届けたい。

※これは全

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4月9日

4月9日

陽だまり。春一番。

お昼の日差しはウキウキしている。

虫も。子供も。風も。

待ちわびていたように羽をのばし、踊ってる。

その傍ら、夜はまだまだつんざくような寒さ。

まるで忘れきれない冬に依存するかのように。

そのせいで、街から人は消えた。

大丈夫。来年も再来年も、冬は来るよ。

いまはこの春の上を一緒に踊ろうよ。

冬はどこかで見守ってるよ。

八千の恵み

八千の恵み

太ももの上で幸せそうに眠る彼女。

不器用で、どこか抜けてて、あったかくて。

俺はどっか勘違いしてたのかもしれない。

世界を変える前に、まずはこの子の笑顔を

守れるようになろう。話はそれからだ。