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虫に台無しにされる人生

夏が嫌いだ。

と前々から言っている。

コンビニで冷やし中華を買って食べたら不味かった。しかもイートインスペースの目の前のガラス張りの壁に大きな羽根つきの虫がうろちょろうろちょろしており、虫に対する拒絶反応が尋常じゃないわたしは、虫の動きを監視しながらその不味い冷やし中華を食べた。余計に不味い。

そしてたかが偶然出会ったどこにでもいる何の変哲もない虫に無駄に神経を擦り減らすのだった。

バスが来るまでの時間ずっとそこで座っていたかったのに、虫がなかなかその場を離れないがために仕方なく身体が重いのを我慢して立ち読みをしながら待った。たかが虫ごときに……

簡単に人は壊れるものだ。

大きな傷になったり大きな病気になったりするのは、必ずとは言えないかもしれないが大体小さいなにかの積み重ねでなるものだ。

小さいことであれ、君がそれに苦しんだことは正常な反応だ。という世界になるべきである。

「あなたよりもっと苦労している人はいる」という言葉は人思いでない。

他人は他人。それぞれ感じ方が違うことにどうしていちゃもんを付けられなければならない。

皆ちゃんと正常に苦しんでいる。皆やっぱりちゃんと孤独だ。

それぞれ幸せも孤独も違うしそれで勝手に誤った同情や反感を買うことがある。

だけどみんなどこかで幸せだしどこかで毎日孤独だ。

そう信じて生きてる🌙



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