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「会話を楽しめ。」


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現代では腕っぷしの強さより、精神的な強さが必要。


その精神的な強さとは何かを知りたかったら読んでみて!



では、本題。

映画・「ビフォア・ミッドナイト」を久しぶりに観た。


つまらないと感じるものばかりだから、俺は基本的に恋愛映画は観ないんだけど、ビフォアシリーズ三部作は超好きなんだよね。


一部は二人の出会い、二部は二人の再会、そしてこの三部は家族になったその後を映している。


どのシリーズも好きだけど、一番映像(景色)が綺麗なのは最終作かな?




俺がこの映画が好きな理由は、大きな山場が無いことだ。笑


もっというと、会話ばかりだからだ。



多くの恋愛映画は、

出会い→トラブル→別れ→奇跡の再会→結ばれる


みたいな流れがある。(結ばれずに死ぬパターンもある。)


この流れを作るのはしょうがないとは思うんだけど、俺は無理矢理感動を誘っているように感じるから恋愛映画が嫌いなんだよね。笑



でもビフォアシリーズは違う。


一部は、

出会い→会話→別れ

で終わる。

二部と三部は、

再会→会話

会話→小ケンカ(会話)

で終わる。


そう、山場がなくほぼ会話だけで成立しているのがこの映画なんだ。


だけど、それが超良いんだよね。


この映画を観ると、恋愛は良いなじゃなく、会話って超大切だなと思えるんだよね。




以前、山中伸弥、益川敏英による共著・「「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子」を紹介したとき、


「ムダを楽しむ遊び心が必要だ」と書いた。


じゃあそのムダなことって何なのかといったら、わかりやすいのは会話じゃないかな。


だって会話って、生産性ゼロでしょ。笑


何も生まないし、生んだとしても喜怒哀楽といった感情だけだ。


生産性を考えると、会話って時間や体力的にも超ムダなんだよね。



でもその会話こそ豊かさの証だし、大きな可能性を秘めているものなんじゃないかな。


だって基本的に豊かで余裕があるなら、会話しながら仕事してても「口を動かすより手を動かせ」って言われないでしょ。笑


それにその会話の中から新しく面白い情報を知れるでしょ。


たとえば、行き詰まりを解決するアイディアは会話から生まれたりするものだ。



もちろん、目的を持ったり、何かを生み出すために「話す」場合もある。


それを「対話」とか「対論」と言う。

以前紹介した平田オリザ著・「わかりあえないことから」には、

対話は、AとBという異なる二つの論理が摺りあわさり、Cという新しい概念を生み出すもの。
つまり、AもBも変わる。

対論(ディベート)は、AとBという二つの論理が戦って、Aが勝てばBはAに従わなければならないもの。
Bは意見を変えねばならないが、勝ったAの方は変わらない。


と書いてあった。

じゃあ会話は何かというと、

価値観や生活習慣なども近い親しい者同士のおしゃべり。


と書いてある。


やっぱり特に何も生まないんだよね。笑



でもだからこそだ。

効率ばかり求めて閉塞感を感じる現代にこそ、会話を楽しむ遊び心が大切なんじゃないかな。

もちろん、嫌いなヤツとはしなくていいけど。笑


そんなムダな会話ばかりをユーモアたっぷりに表現しているから、ビフォアシリーズは最高なんだよね。


会話を楽しもう。


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