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「なりたかったらフリをしろ。」


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扱う言葉、意識する言葉次第で印象も人生も変わる。


これを実感したい人は読んでみて!



では、本題。

リチャードステンゲル著・「信念に生きる  ネルソン・マンデラの行動哲学」を読んだ。


27年間も刑務所で生活をするも、アパルトヘイトを撤廃し、一人一票の普通選挙を実現させた元南アフリカ大統領・ネルソンマンデラ。


そんな彼を約二年にわたりインタビューをして創られたのがこの本。

偉大なリーダーが何を考え、何を大切にしてきたかを知ることができる。



とくに印象的だったのが「外見を気にしていた」ことについて。

彼はモノゴトの本質を見抜ける人物だったんだけど、「外見が人物を物語る」という信条を持っていた。

それは、

「現実とはモノゴトがなんであるかよりも、どのように見えているかだ。」


と考えていたからだ。

そのため、ときには中身よりも外見を重要視することもあった。

そう、マンデラは「印象操作」の天才だったんだ。

だから服装・姿勢・表情・発言、偉大なリーダーになるため他人にどう見られているかを常に意識していた。



勇敢さだってそう。

彼は今まで想像を絶するような絶望・不安と闘ってきたけど、なにも恐怖を感じなかったわけじゃない。

恐怖心を外から悟られないために、克服しようと努めたきたんだ。

そのためにやったことが「フリ」だ。

”勇敢な人間になりたかったら、勇敢なフリをすること”


これが印象・外見を気にしていた彼の勇敢さの定義。

恐れを感じないことは愚かな証拠で、勇敢さとは恐れに負けないことなんだ。

”本当に恐怖を感じることはあった。
しかしときには、人間は「勇敢に見える行動をする」ことが必要なのだ。”


こう言っていたように、ビビっても勇敢に物事に立ち向かってみることで、真の「勇気」を見出すことがあるんだよね。



”人格は厳しい状況の中でこそ計られる”


この名言のとおり、厳しい刑務所生活の中でも人格を磨き、信念を持ちつづけ、報復や復讐心を排除できたのは、

常に偉大なリーダー像のフリをしてなりきっていたからじゃないだろうか。


結果的に本当に偉大なリーダーになったしね。



だから何かになりたかったら、フリからはじめることだ。

勇敢になりなかったら勇敢なフリ、

結果を出したかったら結果を出してるフリ、

稼ぎたかったら稼いでいるフリ、


そうやって外見や印象を気にすることで、自分自身(というか脳)もダマしていくんだ。


そうやってなりたい姿になっていくんだろう。




それに、改めて怒りや憎しみを報復や復讐に使ってはいけないなと思った。

報復や復讐に使ったところで、また新たな怒り憎しみが生まれるだけだ。


怒り憎しみは、とんでもないパワーを秘めているんだから、マンデラのように願望実現のために上手く使うんだ。


怒るべき、憎むべきはクソな自分。


戦う相手、パワーの使い方を間違えないこと。

”他の人々の功績や貢献のお陰で、自分はこの世で何かを成し遂げることができる”


「ウブントゥ」と言われるアフリカの概念は素晴らしいね。



なりたかったらフリをしろ。

戦う相手を間違えるな。



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