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家ハイボールと家もんじゃで失恋にもならない失恋を思い出す

今日のお供も、もちろんハイボール。

ハイボールとは、ウイスキーのソーダわり。ウイスキーは家に瓶で常備。スーパーで買った氷は冷凍庫を占拠しているけれど、そのほとんどは我がハイボールのためにある。その氷をいっこにこ、グラスに入れて、それまた常備してある強炭酸を注ぎ入れ、ポッカレモンを数滴たらせれば、はいぼハイボールのできあがり。お酒は数あれど、一番ハイボールが好き。なんか、ちょうどいい。

いうても、わたしそんなにお酒が強くない。だけどハイボールなら、ほとんどソーダだから酔わないのに、ちょっとツウぶれるからいい。お酒好きな人にも、「おお、ハイボール。しぶいねえ」みたいな感じで認めてもらえる気がする。(あくまで私見。)私をつかの間、大人にしてくれるお酒。それがハイボールさん。

今日は、旦那さんもいないので、一人ハイボールと、ふらいぱんもんじゃで晩酌した。

フライパンもんじゃはこちらのレシピを参考に。

こんなんできました。

これを三回繰り返したら、さすがにおなか一杯になりました。私の胃には、キャベツ1/4が入っています。

***

そういえば昔。ハイボール好きな人が好きだった。

飲み会のとき、その人は自分で好きな銘柄のウイスキーとソーダを持ち込んで、お手製のハイボールを作っていた。彼は当然とりまきの中心にいて、みんなは「ウイスキーがお好きでしょ」の歌を陽気に歌いながら、ハイボールを作る彼もまんざらではなさそうだった。そうやって、飲みたい人には挙手制でふるまい酒していて、みんな「飲みたい!」って手を挙げていたけれど。私はそれを遠巻きに見るだけで、手を挙げることが出来なかった。

その前から、内緒で2人で遊んだりはしてた。ある日、二人で飲んだ後の帰り道、ふいに彼の方から手をつながれて、駅までの道のりをカップルみたいに歩いた。その当時まだ若かった私は「いける」と思った。今思うと、甘かった。

その次に会ったとき彼の、せりふ。

「ごめん。覚えていない。」

それでも、バカでお尻が青かった私は、まだ多少信じてた。漫画の続きを借りてもいい?というメールの返信が無くても、あの手をつないだ瞬間の気持ちだけは本当でしょ。そう思っていたし、その場で手を挙げてまで彼のハイボールを飲まなくても、私にはまだ機会があると思っていた。私の人生で初めて飲むハイボールは、きっと彼の作ったものだと。そう淡い期待はしていたけれど、結局、そのハイボールを口にすることは無かった。しばらくして、彼は気づいたら他のだれかと付き合っていた。

思わず手をつなぐという行為。頭おはなばたけの私は、好きという気持ちが抑えきれずあふれんばかり出た末の行為だと思っていた。そしたら、なんてことない。ただの泥酔の末路。握っても怒らなさそうな握りやすい手が、ただたまたまそこにあっただけ。そういうことが出来る人種が、この世にはいるんだと。それがこの失恋で学んだことである。

とりあえず、私の人生初のハイボールが、彼の作ったものでなくて良かった。もしかしたら、飲むたび苦い味がしていたかもしれない。
ま、実際そんな傷ついてないけどな。

***

そんなわけで、今度はこのサイズのウヰスキーの購入を検討中でう。

でかい。

いつも安めのウイスキー(にっかとかサントリーの角瓶)しか飲んでないので、おすすめの銘柄あったらおしえてください。



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