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正岡子規『はて知らずの記』本文

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正岡子規『はて知らずの記』(1893年)の本文を紹介しています。読み易いよう、文を短く区切って配置しました。旧い文体ですが、意味が判らないようで、判る(笑)面白さを味わっていただ…
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#松尾芭蕉

正岡子規『はて知らずの記』#24 八月十日 酒田→大須郷

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 山を見て進み、海岸に出る。十日、下駄を…

正岡子規『はて知らずの記』#23 八月九日 古口→清川→酒田

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 舟をおりて、酒田まで歩く。九日、早起、…

正岡子規『はて知らずの記』#22 八月八日 大石田→古口

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 最上川を舟で下る。途中で一泊。八日、川…

正岡子規『はて知らずの記』#17 八月三日 仙台(南山閣)

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) またまた知人宅でおしゃべり。三日 旅宿…

正岡子規『はて知らずの記』#16 八月二日 仙台

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 名所を二つ見物。二日 宮澤渡の仮橋を渡…

正岡子規『はて知らずの記』#15 八月一日 仙台

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 再び仙台の宿へリターン。八月一日、 朝…

正岡子規『はて知らずの記』#14 七月三十一日 仙台(南山閣)

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 知人のいる別荘でマッタリ。三十一日、旧城址の麓より 間道を過ぎ、 広瀬川を渡り、 槐園子を、南山閣に訪ふ。 閣は、山上にあり、 川を隔てて、青葉山と相対す。 青葉山は、即ち城址にして、 広瀬川は、天然の溝渠なり。 東は、眺望、豁然と開きて、 仙台の人家、樹間に隠現し、 平洋の碧色、空際に糢糊たり。 主人、自ら風呂を焚きて、 もてなしなどす。 雲烟風雨の奇景を 眼下に見下しながら、 歌話、俳話に、一日の閑を消す。 雨晴れて

正岡子規『はて知らずの記』#13 七月三十日 松島→岩切→仙台

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 名所を見て、再び仙台へリターン。三十日…

正岡子規『はて知らずの記』#12 七月二十九日 仙台→塩釜→松島

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 憧れの地へ。松島!松島!松島!二十九日…

正岡子規『はて知らずの記』#11 七月二十八日 仙台

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 宿で休養。しかし月を見て焦る。二十八日…

正岡子規『はて知らずの記』#10 七月二十七日 飯坂温泉→仙台

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 移動を再開。名所に寄り道して仙台へ。二…

正岡子規『はて知らずの記』#09 七月二十六日 飯坂温泉

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 雨。宿でマッタリ。二十六日朝、小雨そぼ…

正岡子規『はて知らずの記』#08 七月二十五日 福島→飯坂温泉

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) しのぶもぢずり見学。そして温泉へ。二十…

正岡子規『はて知らずの記』#07 七月二十四日 二本松→福島

(正岡子規の『はて知らずの記』を紹介しています) 汽車で福島へ。そして夜散歩。二十四日、満福寺を辞して、 二本松より、汽車に上る。 福島の某屋に投ず。 福島の郭外、 小さき山一つ、横たはれり。 これなん、信夫山といふ名所にて、 其の側に公園の設けあり、と聞きしかば、 そことなく、そぞろありきす。 十二日の月、澄み渡りて、 青田を渡る風、涼しきに、 空しく町に帰る心なければ、 畦道づたひに迷ひ行くも、 興ある遊びなり。 終に、公園に辿り着く。 公園は、 山麓、稍高き処にあ